「以前にリビングドアが床を擦っていたが、自分で丁番を調整して扉を上にあげてみた。」とお客様。
[LDK]
5年目点検の時に「壁にフックを取り付けたい」という質問があり、壁の中の下地材の見つけ方で「下地探し器」と言うアイテムを紹介していました。それを利用してお客様ご自身でビスや釘等で打ちつけられたものと思われます。フックの素材が木製で周囲との調和がとれてステキに仕上がっています。
[玄関ホール]
2014年5月16日(金)お家の点検10年目(富山市M邸)
所要時間 13:23~15:35 晴れ
スタッフ 前根、成瀬、渡辺
【M邸の紹介/お客様DIYの数々】
これまで○年目点検と題して数多くの点検現場に同行していますが、「お客様DIY」でお家のメンテナンスやお手入れ等の成果を聞かせて頂くことも数多くあります。コチラのお客様もそのおひとりです。
「自分で取り付けてみた(笑)」と照れながら点検スタッフにお話されるお客様。記録を見ると、5年目点検時には既に取り付けられていましたが、あれから5年が経過した今でもお客様ご自身のDIYには共感が持てます。思わず・・・「いいね!」を連発したくなります♪
[建物右面/東側/浴室]
ホームセンターで部材を購入して穴を開けてサッシ枠にビス打ち、ビスで穴を開けた隙間から雨水が進入しないようにシーリング剤を充填されている徹底振りです。
[外から見た様子] [内側から見た様子]
サッシの上には夏の暑く陽射しの強い時期にスダレをかけておられるのか、数本の釘が打ってありました。お客様ご自身の日用大工的な発想と実践には頭が下がる思いです。
[建物正面/南側/リビング]
「今回の10年目点検に備えて換気フードの金網を掃除してみた(笑)」とお客様。
誰だって(点検スタッフ自身もそうですが・・・汗)お手入れする時間や暇はなかなか作れないもの。「中田工務店の点検チームが定期点検にやってくる」というプレッシャー?もあってか、「お掃除・お手入れをしなくちゃ」の効率・モチベーションが上がったようですね。
[建物右面/東側]
Q コーナー材の底部は塗装したほうが良いのか?
A 記録を見ると、5年目点検以前にお客様DIYで塗装されていたご様子。現状を確認すると、塗装面が劣化・剥がれてきて藻が発生していました。定期的な防水塗装(サンドペーパー等で汚れを落とした後)が必要になる箇所となります。
[建物右面/東側]
Q 以前に洗濯機を新しく買い替えたのであるが、排水口の位置が合わなかった為、洗濯機の下にレンガを敷いて排水管を排水口に回している。だからか、洗濯機がすすぎモードに切り替わるとガタガタうるさい(笑)
A 現状を確認。約10年前と近年の洗濯機を比べると、性能が向上してサイズ等も様変わりしてきました。新築時は旧家・部屋からの持ち込みリストに洗濯機があるとそれにマッチするように設計・施工されますが、その後の購入についてはお客様次第になってしまいます。不具合等があれば今後も引き続きご提案させて頂くことになりました。
[洗面脱衣室]
Q 先日、潤滑油(CRC)を台車に吹き付けて手入れしてみたが・・・。
A 現状を確認。動きが悪かったので、改めて扉を取り外して台車を検査することにしました。
[LDK]
台車の周囲にはホコリが溜まっていました。お客様がお手入れの際に潤滑油(CRC)を使われていたことが原因なのか、周囲のゴミを吸い寄せたのかレールにはホコリがこびり付いていました。
マイナスドライバーの先端で台車やレールに溜まったホコリをキレイに取り除きました。
台車にピタッと絡まっているホコリを軍手やドライバーの先端で上手に拭い取って改めて潤滑油(CRC)で台車の回転を滑らかにしました。
丁寧な手入れの成果もあってかスムーズに閉まるようになりましたが、今度は「バタン」と勢いよく閉まってしまう不都合も・・・(汗)扉の閉まる速さを緩和・ブレーキをかけるクローザーが壊れていました。使い勝手を考えて取替え用の部材を提案することにしました。
毎年欠かさずにワックスをかけておられる奥様。新築して約10年経っていますが、床のツヤが今なおあって無垢の美しさを更に引き出しています。
リンレイ製のワックスだそうです。素人とは言えないくらい、かなり上手に施されています。
(参考/http://www.rinrei.co.jp/home_care/category/item/floor_resinwax/item_03.html)
Q クロスの隙間が目立つ。
A お客様から指摘のあった箇所に対して目立たないようにコークボンド補修を実施。
[DK]
[コークボンドを充填]
[2階寝室]
足元にベッドがあったので足場(脚立)を置けない点検スタッフを察してか、お客様がベッドに上って自らコークボンドを手に取り、慣れない手つきで補修・充填されていました。でも、やはりチューブタイプのコークボンドを片手で絞るのは使いにくいご様子。そこで、横窪が改めてお客様に代わって脚立を縦にして(渡辺が横から支えながら)コークボンドで補修しました。
エアコンの横で縦に隙間が入っていました。
[2階寝室/東側]
コークボンドを充填。目立たないようになりました。
今回はお客様にもお手伝いをして頂く形となりましたが、実際に体験してみると「意外と簡単」ということが分かると思います。定期点検チームの一員である私でさえも同行しているだけで「自分でもできるかも?」と錯覚じみた感覚になることもあります。
ホームセンターに行くと色んな補修用アイテムを目にすると思います。でも、どのように使うのか実際に使っている現場に立ち会わないと分からないと思われます。私自身もそうでした。それまではホームセンターに行っても関心が無かったのを思い出します。
お家は展示場と違って、ご家族が住まわれてから部材・部位の経年変化・磨耗等が起こってきます。「自分なりに補修」することで次第にコツ・仕組みも分かってきますし、愛着も沸いてくる・・・そんな点検現場での実話です。
お客様はネットでフェンスを購入してDIYで施工してみようと取り組んでおられたご様子。購入していざ設置してみると支柱が不安定だったようです。知人にご相談されると、支柱の周囲にコンクリートを打つ必要性があるのを聞いて挫折して今日に至ったようでした。
[建物右面/南側]
寸法が記載されている取扱説明書は当時の作業中断があってか、フェンスの間に挟めて放置されていたご様子。中谷と一緒に探し当てられました。
お客様からフェンス設置のキッカケ等これまでの経緯・一連の流れをヒアリング。隣のアパートからLDKが丸見えだったので、これを防ぐ目的があったようですね。フェンスを買った当初は実際にコンクリート土台を均等に配置して意気揚々でしたが・・・
現状を確認。フェンスの場合は強風による風圧で倒れないように施工・工夫する必要があります。フェンスの支柱を土台に差しただけでは強風時に倒壊する危険性があります。
土台の周囲をコンクリートと鉄筋を使って囲むことで強度が増します。推奨されるコンクリート厚を具体的に例示。お客様との協議の結果、後日材料支給(材料はお客様、施工は弊社)の見積書をお約束。