点検ブログ

  • 4月28日(月) 定期点検2年目(富山市婦中町J邸)

    4月28日(月) 定期点検2年目(富山市婦中町J邸)
    所要時間 10:00~11:00 晴れ
    スタッフ 砂田、鉾井、川上
    協力業者 同行なし

    【J邸の特徴】
    白と水色・・・まるで地中海を思い出させるような、爽やかなお家。be-Livingです。すっきりとしたインテリア、まるで展示場のよう。観葉植物がたくさんあってマイナスイオンで一同癒されてきました。

    【デッキ】
    デッキにコケが生えているのを確認。
    Q お掃除はされていますか?
    A 気にしないから・・・(笑)
    01_J_デッキ_0101_J_デッキ_02

    【クモ】
    Q 夏、クモ(※1)がたくさん出てくる。暑いからかな?強力ジェットで殺虫しています。
    A 他の害虫等を食べてくれるので、むやみに殺虫しないほうが良いですよ。でも、バランスが難しいのですが・・・。クモ除けには、様々なアイテムがあるそうですね。以前伺った富山市K邸を思い出しました。
    また、外壁にくっついている蜘蛛の巣が水分を含むと外壁の素材にもよりますが、メンテナンスの立場で考えると取れなくなる等の悪影響もあります。
    02_J_クモ_01

    ※1 女郎蜘蛛でメスは最大25mm、オスは約7mm。

    【床鳴り】
    お客様が急にソファの上で飛び跳ねて、床鳴りをアピール。
    突然の行動にスタッフ一同ビックリしましたが、床鳴りの音を聞くと床下の鋼製束の調整が必要と判断。次回の点検後のフォローで増し締めする事をお約束。
    03_J_床鳴り_01

    【換気システム】
    1階、2階ともにONの状態。
    Q お掃除はされていますか?
    A していません。
    1年に1回はフィルター、半年に1回はカバーの掃除をして下さいと勧めたところ・・・
    Q 24時間換気システムは、どうしてもつけておかないとイケナイのですか?
    A 窓を開けっ放しにして、室内の空気を循環できれば、湿気の多い時期(冬と梅雨~夏)以外はつけなくても良いと思います。湿度の高い時期は、外気と室内気温の温度差により結露が発生し、ダクト内に水が溜まる可能性があります。これはメーカー側も保証外の回答ですので注意して下さいね。
    1ヶ月当たりの電気代は約500円。高いか否か・・・(汗)
    04_J_換気システム_0104_J_換気システム_02

    【シンクのカラン】
    Q 水が一本だけ変な方向に出ている。
    A 現状を確認。一般的なカランと異なっているので、吐水口の取り外し方を調べた後、調整する事をお約束。
    05_J_シンクのカラン_01

    【サンルーム】
    Q 引き戸が膨れているような気がする。
    A 現状を確認。サンルームは洗濯物干しする場所。湿度により木部が伸縮する事が原因と思われます。後日、開閉に支障がないように調整をする事をお約束。
    06_J_サンルーム_01

    【クロス】
    室内空気の循環(部屋毎の湿度が均一)のために2階の部屋のドアはほとんど開けっ放しのようで、クロスの隙間等はほとんどありませんでしたが、寝室だけはキレがあったので、後日目立たないようにコークボンド補修する事をお約束。
    07_J_クロス_0107_J_クロス_02

    【玄関ドア】
    Q 夏になると玄関ドアの鍵がかかりにくくなる。鉄板が膨れるからなのか?
    A 現状を確認。夏の気温で鉄が膨張(※2)するものと考えられます。後日、調整に伺う事をお約束。
    08_J_玄関ドア_01

    ※2 固体の線膨張率(※3)(単位:×10-6/K)では、ゴムが110、アルミニウムが23に対して鉄は12のようです。気体や固体は熱を加えると分子間の距離が増大して膨張します。「伸び=線膨張率×元の長さ×温度差」。参考文献/大塚徳勝著の「そこが知りたい物理学」共立出版㈱1999年。
    ※3 温度差1℃当たりの伸び率(熱力学って難しいです)Kとは熱力学温度のケルビン。

    だったら、どのくらい膨張するのか?例えば、線路のレール同士の接合部分に隙間がありますよね。電車に乗っていると四季を通じて「ガタンゴトン」というのは、この隙間に車輪が落ちることで発生します。ちなみに気温が0℃、鉄の長さが30mの場合、夏場で気温が30℃になると1.08cm伸びるようです。膨張対策も兼ねているレール仕様ですね。
    08_J_玄関ドア_02

    気温と湿度による、お家を構成する素材の膨張・伸縮率の差。素材で言えば、「木、ビニール、アルミ、樹脂、鉄、ガラス、ゴム等」様々です。それぞれに特徴があり、立地条件(自然環境)や生活スタイルによっても変化します。隙間等が発生するのもそのためですね。
    また、お客様の使用頻度や使い勝手、メンテナンス、経年変化等もあり状況は千差万別です。
    そう考えると家族を温かく包むお家って・・・不思議。

    【間取りの変更】
    子供部屋の壁について。
    Q もし、ここに壁を作るとすれば、どうやって作りますか?
    A 薄いタルキで仕切る事になりますが、薄いので防音能力は低くなります。
    プランニングでは十二分に検討し、新居で住まいを始めるお客様。年月の経過とともに家族構成も変化。様々なご要望・ご質問があれば、分かりやすく丁寧にお応えしていきたいです。
    09_J_間取りの変更_01

    【終わりに・・・】
    定期点検と言う、お客様との再会の場。定期点検に同行し始めて約3年、現場数は約230余り。全てのお客様が公平な点検を希望されておられます。
    これまでの事例を見ますと、お家のメンテナンスは、お客様と企業側の二人三脚が基本のようです。
    いつまでも愛着のあるお住まいで、新築時の感動が長続きするお家をお客様と一緒に考えていきたいと思います。
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