点検ブログ

  • 【洗濯機の乾燥時に浴室の排水口が逆流する】2017年1月14日(土)お家の点検2年目(富山市婦中町K邸)

    Q 洗濯の乾燥時、浴室にある2箇所(浴槽と洗い場)の排水口でコポコポと音がする。

    A 以前に「排水の流れが悪い」という問い合わせがあって対処したことがありました。今回は浴室の排水口に何らかの影響が及んでいるようでした。

    [洗面脱衣室]        [日立製/BD-V9500]

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    洗濯機の乾燥時に反応している浴槽と洗い場の2箇所の排水口。

    [浴室]

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    1年目点検では「以前に洗濯排水が逆流したり、流れが悪かった」という申し出があったので、汚水枡や通気口の蓋に穴を数箇所開けて流れにくい現象を改善した経緯がありました。排水の進行方向側の蓋に穴を開けることによって排水が流れる力を手助けしています。

    [建物前面/北側/汚水枡・通気口]

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    施工上で出来る限りの対処はしたのですが、抜本的な改善方法が分からなかったので、ネットで似た事例がないか探してみると・・・[BD-V9500L]でヒットしました。

    この洗濯機は乾燥時の高温高湿度の排気が室内に籠もらないように「排水口の封水を押しのけて排水ホースから排気する」仕様(排水管を排気も通る)になっているようでした。

    高速温風運転(排風圧)→排水ホースの取り付け部が浮き上がる→水が飛び出して床面を濡らす

    (排水口キャップは排水が自然落下することを想定、排気による温風圧力の浮き上がりは想定外)

    1年目点検後のフォローでは排水管の出口近くの設置している点検枡と通気管の蓋に穴あけを実施。

    また、取り付け業者によると、ホースの周りを「パテ」や「粘土」で固定すれば良いそうです。

  • 【引き戸の開閉状態(速さ等)が変化することがある】2017年1月28日(土)お家の点検1年目(富山市婦中町K邸)

    Q 引き戸が開けにくいときもある。

    A 現状確認。この扉は一般的な建材で使われているMDF合板となっています。木材をチップ状・繊維状に分解して接着剤の加熱加工した・圧着形成した板です。無垢材よりも反りやねじれにくいのが特徴ですが、脱衣室は洗濯物を干す空間で湿度が高いので、扉の両面の湿度差で「反り」が発生していると思われます。

    [脱衣室/洗面室側]     [脱衣室/キッチン側]

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  • 【壁クロスの保護】2017年1月28日(土)お家の点検1年目(富山市婦中町K邸)

    階段の上り口(2階への)と下り口(1階への)に危険防止ゲージが取り付けてあります。突っ張り棒だと取り付けが簡単ですが、壁クロスへ力が長期間にわたって加わっていると跡が残ることもあります。お客様宅では突っ張り先端と壁クロスの間に布を挟んで「跡防止」の工夫がありました。

    [階段/1階]

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  • 【室外機の節電対策】2016年10月18日(火)お家の点検10年目(富山市S邸)

    全てのエアコンの室外機には屋根(日除け)が取り付けてありました。直射日光(紫外線)による劣化等を防ぐ目的もありますが、年間で数千円の節電効果(消費電力の低下)もあるそうです。夏の場合、直射日光を浴びて室外機が高温になると冷房の効率が悪くなる(電気代が余計にかかる)こともあります。一方、冬の場合は冷えすぎないことが良いそうです。積雪量が多い地域では室外機のファンの前が雪で埋まらないように気をつけなければいけません。

    [建物後面/南側]

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  • 【洗濯物を干す場所】2016年10月18日(火)お家の点検10年目(富山市S邸)

    洗濯物は主にサンルームで干しているのですが、冬場の乾きにくい時期は蓄暖の前で干しているご様子。

    [サンルーム/東側]

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    蓄暖の前面から乾いた温風が吹き出してくるので洗濯物は乾きやすいのですが、大量の洗濯物から放出された大量の水分は「除湿や換気をしないと室温の低下にともなった結露の原因」にもなります。大量の水分を含んだ暖かい湿った空気がLDKの扉の開閉で2階に上昇すると、冷たいサッシの表面に付着して結露化することもあります。

  • 【洗濯機の足跡】2016年7月8日(金)お家の点検5年目(富山市婦中町I邸)

    Q 元々あった旧洗濯機の足跡がひどい。脚の下に何かを最初から敷いておけば良かった。

    A 現状を確認。お客様は洗濯機を買い替えされた際、旧洗濯機の脚があった場所に足跡が残って(クッションフロアが変色)いるのを見てショックだったようです。

    クッションフロアに洗濯機の滑り止めゴムによって変色する「ゴム汚染」という事例を紹介。何かを下に挟んで(あて布やあて木)おけば現象を回避できたのかもしれません。内部に浸透してしまっているので、洗剤を使って拭いても取れないそうです。

    [洗面脱衣室]

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  • 【緩いビス穴の効かせる方法】2016年5月13日(金)お家の点検5年目(富山市I邸)

    Q ビスが緩くて抜けそうになっている。

    A 現状を確認。ドライバーで増し締めしました。

    [浴室扉の枠]

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    Q レール部分のビスが効いていないのでは?

    A 現状を確認。既存のビスが抜けた箇所・穴に改めてビスを打ち直しても効かないこともあります。そんな場合には木片等を穴に詰めた後にビスを打ち直すことで効かせることが可能です。今回は手持ちに木片が無かったので、お客様から身近にある「割り箸」をお借りしました。

    [浴室]

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    割り箸の先端を上手に加工して既存のビス穴に埋めて、はみ出た部分はカッターで切り取ります。

    その上でビスを打ち直すことでビスの締まりを効かせました。

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  • 【F邸の紹介/エコアイ換気の特徴】2016年4月23日(土)お家の点検2年目(高岡市F邸)

    2016年4月23日(土)お家の点検2年目(高岡市F邸)

    所要時間 09:55~12:06 晴れ

    スタッフ 砂田、渡辺

     

    【F邸の紹介/エコアイ換気の特徴】

    お客様宅の2年目点検。エコアイ換気が採用されています。外壁を見るとベンドキャップ(フード)が少ないのが分かりますか?外観がスッキリしています。一般的なお家の外壁には給排気口がお部屋の壁や天井に付いており、これらの出入口が外壁に開けられていることでベンドキャップの数が多くなるようです。

    [建物右面/南側]     [建物左面/北側]

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    これはお部屋や収納等にある排気口。汚れた空気は下方に溜まる傾向があるので、床に排気口があることによって汚れた空気を効率よく排出させることができます。

    [排気口/洗面脱衣室]   [給気口/リビング]

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    それぞれのお部屋に繋がっている蛇腹のダクトです。この中を汚れた空気が全熱交換機を通って外に排出されます。一方、新鮮な外気は屋外の給気口のフィルターを通って床下の中央にある全熱交換機に入ります。ここで熱交換機能が働き、外から入ってくる冷たい空気(0℃)が排出する空気(20℃)の熱交換で15℃程度になります。

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  • 【蛇口の先端にある整流器が動く】2016年4月23日(土)お家の点検2年目(高岡市F邸)

    Q 蛇口の先端のパイプ内に入って固定されるはずの波型の板(整流器)が中で動いているのでは?

    [洗面脱衣室/多目的洗い器]

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    現状を確認。洗い器のパイプを取り外してラジオペンチを使って整流器を固定できるように試してみたのですが、改善されませんでした。後日、専門業者へ依頼することになりました。

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    整流器とは?(参考/http://sigoto-syumi-nikki.seesaa.net/article/383409882.html)

    蛇口やコックを回すと自然に(水圧によって)出てくる水道水。ネットで調べてみると、出口から真っ直ぐ出てくることに仕掛けがあるようです。

    私たちが飲料等に使っている水は川の水などが浄水場でキレイにされて各家庭にくるのですが、水道管は曲がりくねっているせいか、その運動慣性が残った状態で蛇口に到達しています。もし、蛇口の先端に何も無かったら慣性の作用によっていろんな方向に飛び散ったり、水跳ねが起こるようです。この力をまっすぐに修正するために整流器が取り付けられているそうです。

  • 【床のスリ傷】2016年3月19日(土)お家の点検2年目(富山市Y邸)

    Q 木製の椅子で引きずってしまい、白いキズが付いてしまった。

    [リビング]

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    タオルで白い部分を擦っても変化がありません。そこで手持ちの「スーパーフォーム」という薬剤を吹き付けして塗装の汚れを擦ってみると、周囲の木の色が少し薄くなりましたが。遠目ではスリ傷が目立たなくなりました。

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    別の場所にもキズがありました。何をぶつけたのか分かりませんが、少し深いキズでした。同じ薬剤を吹き付けして擦っても目立っていたので、違う方法を取りました。

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    お客様に補修材の「かくれん棒」をお貸しして、傷口に塗り込んで頂くようお願いしました。クレヨン感覚で手軽にキズ補修できます。お客様の労力の甲斐あってか少しは目立たなくなりました。このように補修材を上手に使うことで目立たなくなる事例を体験して頂きました。

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