点検ブログ

  • 【キッチン金具のサビが発生】2015年11月24日(火)お家の点検1年目(高岡市T邸)

    Q キッチン金具にサビが発生している。

    現状を確認。ステンレス製の金具ですが、全体的にサビが発生していました。

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    ステンレスは基本的にサビの発生しにくいものですが、「もらいサビ」が原因となる事例が多いようです。塩分が含まれている「食塩」「醤油」「味噌」などをこぼしたまま放置、他の鉄「日本包丁など」「缶」を濡らしたまま放置があると考えられます。お客様ご自身の認識は全く無かったそうです。

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    サビの跡がプラスチック製の背面にもくっ付いていたので、後日、メーカーに聞いて対処することになりました。

  • 【アイアン製のフラワーボックスのサビ】2014年5月15日(木)お家の点検10年目(射水市N邸)

    お店の正面にはアイアン(鉄)製のオシャレなフラワーボックスが施されています。下のタイルには黒いアイアン(鉄)に発生したサビが落ちた跡がありました。表面に発生したサビはマイナスドライバーの先端で擦ってみるとキレイに取れます。お客様へ部材を長持ちさせるのに将来的なサビ止めの防水塗装をして頂くようお願いしました。

    [建物正面/東側]

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  • 【ポストのサビ】2013年4月13日(土)お家の点検1年目(富山市Y邸)

    Q サビのようなものが出ている。どうしてなのか?
    A 現状を確認。サビ色になっているのは右面だけでした。このポストはステンレス製でありサビは発生しにくいと思われるので、今回の現象は「もらいサビ」と考えられます。
    [右面/サビが付着]
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    [上面/サビは見受けられず]
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    「ステンレスのサビ」について・・・
    もう少し詳しくネットで検索してみると、ステンレスは「錆びない」のではなく、「錆びにくい」金属ということです。中でも「もらいサビ」は鉄粉等の異種金属が表面に付着して、その金属が錆びることでステンレスが錆びたように見える現象。気をつけなければいけない点は付着した金属自身だけが錆びるのではなく、ステンレス自身の「サビ」にまでつながることもあるようなので、注意が必要です。
    (参照/㈱サステック/ステンレスとサビ/http://www.sustec.co.jp/category/1199612.html)
    また、ステンレスはJISでは結晶組織から5種類(オーステナイト系、フェライト系、マルテンサイト系、二相化系、析出硬化系)に分類され、用途に応じて使われる種類が異なっており、クロムとニッケルの含有割合が違っています。ちなみに磁石がくっ付くステンレスは錆びやすいそうです。

  • 【妻飾りからのサビ】2012年10月17日(水)お家の点検5年目(射水市M邸)

    Q アイアン製の妻飾りからサビが流れてきた。(2年目点検の時よりもひどくなった)
    A この妻飾りはお客様がご用意されたもの。5年前はこんな状態になるとは想定外でした。
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    アイアン(鉄)製の場合は室内ならともかく、外にあると自然環境(雨など)によってサビが発生してしまいます。
    正面にあるアイアン製の妻飾り以外は全てのフラワーボックスはアルミ製です。黒の塗装が重厚感を演出しています。今思えば、見るのは遠目であり、特にアイアン製にこだわる必要もなかったと思われます。後日、塗装面に付いたサビの対処方法をご提案することをお約束。
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  • 3月26日(水) 定期点検2年目(富山市婦中町Y邸)

    3月26日(水) 定期点検2年目(富山市婦中町Y邸)
    所要時間 10:00~11:05 曇り
    スタッフ 砂田、橋爪、渡辺
    協力業者 光陽トーヨー住器㈱

    【Y邸の特徴】
    輸入部材をふんだんに使ってあるY邸。とっても欧風の雰囲気が漂っています。ご主人が施工された花壇、デッキ、色々とご家族で「Y様らしさ♪」を追及していらっしゃるようでした。

    【外壁のキズ】
    外壁にキズを発見。キズ跡と汚れを見るとお客様が何か鉄製の物をぶつけて、残った鉄分が自然環境で酸化したものと思われます。
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    下図は、外壁に打ち込んである釘です。釘の頭にも塗装が施してあり、自然環境による酸化を防いでいます。
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    ご主人がDIY(Do It Yourself)でデッキを製作しておられました。「完成はいつになることやら?」と奥様のつぶやきが冗談めいていて、とっても楽しいご夫婦♪
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    お客様が施工された花壇。ステキです!私にはこのようなセンスは無いのですが・・・(恥)
    季節の花々が私達スタッフの心を癒してくれました。花壇の周りには瓦チップ。普通の砂利とは全く異なる独特の雰囲気が醸し出されていますね。
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    【小屋裏点検】
    弊社の点検項目となっている断熱材の再敷き詰め、金物のレンチでの増し締めを実施しました。
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    【床鳴り】
    Q 現在は、床鳴り(床暖房による)がありますか?
    A 今はないですよ。床暖房は経済性を考えて使わず、石油ファンヒーターを利用しています。
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    【結露1】
    暖房機器は石油ファンヒーター(※1)、調理器機はIHで5人家族。サッシ素材は樹脂(※2)です。特に結露跡は無かったように思われます。
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    ※1 灯油1ℓを燃焼した場合、1ℓの水分が発散(結露の原因)します。室内の加湿の必要性はありませんが、多量の酸素を消費するので、十分な換気には注意しましょう。
    ※2 樹脂の熱伝導率はアルミの約1/1000です。熱伝導率の高い金属製のアルミの場合は、外気温が低くなれば、室内側のアルミ(但し製品仕様により異なる)も冷たくなりますが、熱伝導率が低い樹脂は極端には冷たくなったりせず、結露の発生も低くなっています。

    【結露2】
    今回の点検は2年目。一般的に結露の発生は冬特有と考え気味ですが、夏にも起こる現象みたいです。
    冬の場合は、知っての通り、家の中は暖かくて外が低温の状態。断熱性の低い窓や暖房していない部屋の壁に暖房の暖かくて多湿な空気がぶつかって結露します。
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    夏(梅雨も含む)の場合、高温で多湿な状態。この空気が家の中の冷たい部分に触れれば結露します。
    冷えた飲み物を飲む際にグラスの表面に水分が付着する事がありますね。これが結露です。

    【メンテナンス】
    ほかに室内で冷たい場所と考えると・・・トイレになります。便器の素材は陶器なので表面は非常に冷たく結露が発生し易い箇所です。
    特に便器の底の丸みをおびた部分と床の隙間は、拭き掃除が難しい場所。この隙間に結露水が溜まる可能性が高く、トイレカーペット(仕様により異なる)を敷くと通気性を損ねる原因にもなります。
    また、日常の拭き掃除(メンテナンス)の副作用(水分の付着/結露と同じ状態)もあります。
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    今回の事例は、木製の床材。換気扇を回す事は、臭いを排出する目的もありますが、結露防止にも役立っています。
    トイレの床材により、メンテナンス方法が異なってきます。ビニール製の床材(クッションフロア)でしたら水分に強いので変色の心配はないのですが、木製の床材の場合は特に水分への配慮が必要です。
    水やアンモニアによる木材の黒変を防止する方法として、DIYでウレタン塗料がお勧めです。
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    速乾性(乾燥時間は気温25度で1時間)があり、キズにも強い商品。価格は1500円程度です。

    【終わりに・・・】
    新築の感激・感動をいつまでも・・・。建てた後が「本当のおつきあい」の始まりである工務店。
    住まいのドクターとして、予防医学のようなメンテ指導を、定期点検を通じてお客様と一緒(DIY)に考えていきたいです。
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