家づくりの成功のコツを実際に家を建てたお客様にお聞きしました。
第10回目は、富山市のS様です。
玄関にはおもてなしの心を表現
白に青が映えるモダンな外観のS邸は、富山市中心市街地に近い地に建つ。市内中心部で働くご夫妻が、会社まで徒歩か自転車で通うために、自分たちで見つけてきた土地だ。場所柄、車3台分の駐車スペースが確保されているのが珍しい。これは友人らを招くためにと、ご夫妻がこだわった部分である。
最もユニークなのは玄関ホール。通常は板張りだが、S邸は畳敷き。畳に加え、珪藻土の壁や明かり取りの障子など、和風にしつらえられた玄関となっている。玄関だけで帰られる来客を思っての配慮だ。モダンな外観とのギャップも面白い。また、中2階の吹き抜けを活かしたご主人の書斎も、S邸ならではの空間。面積は2.5帖だが天井高は4mもあるため、落ち着きと開放感とがうまく同居した空間となっている。
限られた空間だからこそ、グレードアップ
大きなLDKは、白を基調としたシンプルな空間。床の無垢材は素足に心地よく、窓から入る光は気持ちいい。しかも、窓越しに隣人と目が合うこともない。この快適な住空間は、設計士の緻密な計算によって生まれたものだ。また、全体的にスッキリとした印象を受けるのは、至る所に収納スペースが造られているから。収納スペースの延床面積を占める割合が約18%と、通常より約8%も多いため、部屋が物で散らかることがないのである。
LDKや玄関などに採用された珪藻土や無垢材、間接照明など、随所からご夫妻のこだわりがうかがえるS邸。約50坪と敷地に制限があり建具も限られているため、予算内で全体的にグレードを高めることができたからである。自分たちが選び抜いた質の高い家で暮らす毎日は、ご夫妻の心を豊かに育み続けることだろう。
黒と白の寝室
1番こだわったのは寝室です。他の部屋は白で統一していますが、寝室だけは黒と白のツートンにして落ち着いた雰囲気にしてもらいました。それに、テレビを見ない時はテレビを収納スペースにしまうこともできるんです。
華やかな雰囲気の和室
LDKは白を基調にスッキリとした空間なので、その隣の和室はあえて華やかな色使いにしてもらいました。艶やかな和紙ブラインドが気に入っています。引き違い戸を開ければ、LDKとの一体感もあるので開放的ですよ。
DATA
家族構成:夫婦
建ぺい率:60%
敷地面積:164.57m2(49.78坪)
施工面積:72.87m2(22.04坪)
延床面積:134.69m2(40.74坪)
SCHEDULE
[ 平成19年3月 ]
初めての出会い
[ 平成19年7月3日 ]
契約
[ 平成19年7月9日 ]
着工
[ 平成19年11月15日 ]
引渡し