点検ブログ

  • 【床鳴り・キシミ】2014年5月16日(金)お家の点検10年目(富山市M邸)

    Q 床鳴りがする。

    A 現状を確認。床鳴り・キシミの音から判断すると、床下にある鋼製束の伸縮音ではなく床材の基材や床材同士の擦れる音であり、湿度変化等によって木部が伸縮することで起こり得る隙間の摩擦音だと思われます。

    [LDK]

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     前根の後に続いてお客様も床下に入られました。

    [和室/床下点検口]

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     床下検査も兼ねて鋼製束の増し締め状態を確認しましたが、特に調整する必要はありませんでした。キシミ現象は木独特のものであり、特に問題ないのを説明すると、お客様は理解されました。

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  • 【障子戸の開閉】2014年5月16日(金)お家の点検10年目(富山市M邸)

    Q 障子戸が開閉しにくくなった。

    A 現状を確認。扉を取り外して上と下の部分の動き・摩擦を改善できるかどうかを検査。

    [和室]

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     メーカーや型式・仕様等によって補正方法は異なっていますが、今回の事例は上部にあるビスで調整できると思われます。お客様も一緒になって調整方法を考えられました。

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     どのビスを回すとどう動くのか?等々、試行錯誤しながら次第に仕組みが分かってきたようです。

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     開閉に支障が生じるのは「戸首と上のレールとの間の隙間」の開き具合によって変わってきます。改めて障子戸をレールにはめて開閉したところスムーズに動きました。扉がレールから外れていたことが主な原因だったと思われます。

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  • 【引き戸の開閉】2014年5月16日(金)お家の点検10年目(富山市M邸)

    Q 以前、引き戸が開けにくくなってしまったので、バールで引っ掛けて無理やり開けようとしたらキズをつけてしまった(汗)

    A 現状を確認。現在はスムーズに開閉できる状態。天候等による湿度変化等によって敷居や鴨居などの木部が伸縮・変化等することで開けにくくなったものと思われます。

    [和室とLDKの間]

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     引き戸の「建てり」について説明。レールについてはリクシル(当時はトステム)であり、新しい物に取り替えたいとの意向でした。後日、提案することをお約束。

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     引き戸の開閉に困ったとき、どうすれば良いのか?扉の真横(サイド)には高さや傾きを補正できるツマミがあります。ドライバーで回すことで台車が微妙に動く仕組みを体感して頂きました。今後の調整では扉を取り外して今回と同じような方法で試して頂くようお願いしました。

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  • 【排水口の掃除】2014年5月16日(金)お家の点検10年目(富山市M邸)

    Q 排水口の掃除をしたいが、どこまで取り外しても良いのか?

    A 現状を確認。お客様は表面の取り付けられている金物を次々と取り外されました。

    [浴室]

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     外せる部材を全て取り外された状態。

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     最終的には水洗いして元の位置に取り付け直しました。日常的なお掃除でココまですることはありませんが、点検スタッフに構造的にどうなっているか?を確認する意味だったのかもしれませんね。

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  • 【トイレの床の変色】2014年5月16日(金)お家の点検10年目(富山市M邸)

    1階、2階ともに複層フローリング仕様となっています。1階では結露水による床の変色現象がありました。

    [1階]

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     便器は冷たいので梅雨や冬は結露が発生しやすい時期。換気扇を回すことで「上への排気とドアの下から給気」になることで空気が循環すると結露現象も少しは改善すると思われます。

    床材が木の場合は起こり得る現象ですが、水に強い(汚れには弱いですが)クッションフロアの採用も選択肢としてあります。

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     変色現象は特に見受けられませんでした。

    [2階]

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  • 【10年目点検後の突然のご依頼/もうすぐ10年目点検を迎える近所のお客様】2014年5月16日(金)お家の点検10年目(富山市M邸)

    Q トイレの水がチョロチョロ出ている。水がもったいないわけではないが、すぐに見て欲しい。

    A 現状を確認。もうすぐ10年目点検を迎えられるお客様宅でのトイレの不具合です。新築から約10年経過すると、トイレタンクの中もお手入れの必要がでてきます。

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     [トイレの水が流れる仕組みを再確認]

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     黒い水が出てきました。これはタンク内のゴム管の劣化・その周りに付着していた薬剤もあると思われます。タオルでキレイに拭き取っています。

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     試行錯誤しながらですが、ようやくキレイな水が流れるようになりました。濡れた便器周りもタオルで丁寧に拭き取って補修作業完了。気になっていた水の音も解消されました。

    原因は長年にわたるゴム管の経年変化や薬剤・芳香剤によるゴム管への影響もあるかと思われます。

    お客様に原因を知って頂くことで定期的なメンテナンスの必要性を理解して頂きました。

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  • 【シーリングの経年変化等】2014年5月15日(木)お家の点検10年目(射水市N邸)

    現状を確認。外壁材の目地(継ぎ目/ジョイント)の部分に施してある弾性シーリング剤が劣化・変色して目立っていました。前回の5年目点検の時にお客様へ「外壁の塗料」をお渡ししており、脚立にのぼってDIYで塗っておられた形跡が見受けられました。

    [建物左面/南側]

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     シーリング剤が劣化・硬化・ヒビ割れが発生して仮に雨水が進入しても内部には防水シートが施されているので、直接的な雨漏りの原因にはならないと思われます。ここで一般的な改装(築後10~15年)の事例を紹介。強制的ではありませんが、将来的に起こり得る現象も合わせて説明。

    [建物正面/東側]

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  • 【塗装の剥がれ】2014年5月15日(木)お家の点検10年目(射水市N邸)

    Q 塗装が剥がれてきている。

    A 現状を確認。この箇所はサッシの溝に吹き込んだ雨水を枠から逃がす場所ですが、近所のお家の陰になっていて太陽光が当たりにくいせいか、藻が発生していました。また、塗装面の一部が経年変化等で少し剥がれているようでした。

    [建物後面/西側]

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  • 【藻・カビの発生】2014年5月15日(木)お家の点検10年目(射水市N邸)

    室外機の上に雨水が当たって跳ね返り、次第に外壁に藻やカビが発生したものと思われます。長い年月の経過で日当たりや外壁塗膜の劣化・含水率の増加によって、表面は藻やカビが発生しやすい環境にもなってきます。

    [建物後面/西側]

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     こちらはある程度日当たりが良い面ですが、黒く汚れていました。これも雨水が室外機の上に継続的に落ちて跳ね返ってくるのが原因と思われます。

    [建物左面/南側]

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    10年目点検。目の前で起こっている様々な現象はすぐに変えることはできませんが、「こうなる」ことを過去の時点で紹介・説明し、対処することで将来的に起こり得る現象(今回の事例に限らず)は回避・遅らせることができると思われます。