リビングから続くウッドデッキの強度も検査した結果、問題ありませんでした。
何度も言いますが、眺めが最高です♪
右上の画像は2007年2月28日の2年目点検での撮影です(またまた今回の撮影では良い画像が無かったので・・・大汗)
中庭にあるデッキの様子です。このままメンテを施さないで放置すると腐食する可能性があると指摘。
塗装屋さんに依頼すると塗装面積等により数十万円程度の費用がかかってしまいます。
お手入れ方法として、この状態から判断すると、木を洗って(汚れやコケ等をデッキブラシで擦る)、木材保護塗料※1(ホームセンターで市販されているキシラデコール等)を塗布、色はダークブラウンを選んで頂くようお勧めしました。
※1 通気性を保ちながら撥水や防蟻、対紫外線効果等の特徴があります。
(参考/2008年10月21日砺波市N邸5年目点検、木製の門扉)
木材は湿度の変化等によって伸縮を繰り返しています。割れ等が発生すると、お家の内と外では大きく状況が違ってきます。
内の場合、屋根や外壁材等で過酷な自然環境(風雨や紫外線等)から守られており、腐食等の心配はほとんどありません。
逆に外の場合は、あらかじめ防水塗装が施されているのですが、雨水等が直接当たることで、次第に水分が溜まって(日光の当たり具合等)、少しずつ腐食(経年変化等)が始まっていきます。
でも、定期的に塗装を施す(通気性を保ちながら水分を弾かせる事で耐久性がアップ)事で、腐食を遅らせる事ができます。
また、植木鉢やプランター等をデッキ面に直接置く場合は、定期的に動かすか、台等に載せて隙間を開けて通気を確保したほうが良いそうですね。
(参考/料材開発㈱http://www.ryozai.com/material_deck/material_deck2.htmlより抜粋)
4月19日(土) 定期点検2年目(富山市婦中町M邸)
所要時間 16:00~17:10 晴れ
スタッフ 中田、岡野、常務、岩見、渡辺
協力業者 同行なし
【M邸の特徴】
M邸はbe-Living。お子様も元気いっぱいに育っていらっしゃるご様子。また、奥様はメンテに関して大変熱心に勉強しておられるようでした。植栽もたくさんあって、清々しく爽やかなお家です。
火災報知器の取り付け等から、お家をとても大切にしていらっしゃる事が感じられました。
【目地の隙間】
玄関口のタイルの目地に隙間が発生していました。下地モルタルの気温による膨張と収縮が原因と思われます。後日、目地補修する事をお約束。
【デッキ材】
中庭にあるデッキ材(ユニバーサルジャパン製)。メンテフリーの素材です。表面はキレイに使われていました。
【床鳴り】
リビングで床鳴りを確認。音から判断すると床を支えている鋼製束の緩み(鋼製束が支える木部の湿度の伸縮)が原因と思われます。後日、床下点検も兼ねて、増し締めする事をお約束。
【火災報知器】
Q 以前、見積書をもらい購入したが、どのように設置すれば良いのか?
A 設置箇所は、寝室・子供室・階段室で、就寝時の火災発生時に対するものとなります。後日の点検後のフォローの際に取り付ける事をお約束。
Q キッチンにも使えるのですか?
A キッチンの火災報知器は仕様が異なり、熱感器となっています。後日、カタログを持参する事になりました。
【クロスの隙間等】
壁クロス等の隙間を発見。後日、目立たなくする為にコークボンド補修する事をお約束。
【施工の特徴】
全室が天井と壁との隙間が分かりにくい仕様(天井目透かし納まり※1)となっています。
※1 天井目透かしとは、和風天井仕様のひとつで、天井の板材をぴったりと継ぎ合わさないで、板と板との間に少し隙間を開けて張ったもの。湿度による木部の伸縮で多少ずれても目立たないのが特徴です。
【日頃のメンテナンス】
お子様たちが鉛筆等でイタズラしたりしているそうですが、お家のメンテについては、奥様曰く「子供には躾として、ご主人には習慣として」と、家族ぐるみで取り組んでいるそうです。羨ましいですね♪
【階段手摺】
手摺のエンドキャップが外れているのを発見。ボンドで固定しました。
【結露跡】
結露跡を調査。サッシ枠のゴム部分に若干のカビを発見。次回の5年目点検まで放置すると取りにくくなる事を指摘し、拭き掃除等のメンテが必要になるとアドバイス。
お客様宅では、天井エアコン、IHクッキングヒーター、サッシはアルミとなっています。結露の原因として、ヒトの呼吸、湿気の室内移動、断熱効果となるサッシ素材の仕様や形状等となっています。
【終わりに・・・】
5年目点検へのプロローグとして、設計(一級建築士)の岩見から注意事項の説明をしました。2年目点検までは1年毎の定期訪問ですが、5年目まではメンテ指導の機会が3年の空白期間があります。
そこでお客様への心配りの言葉を申し添えました。
12月19日(水) 定期点検2年目(富山市T邸)
所要時間 13:30~15:00 曇り
スタッフ 砂田、川上
協力業者 光陽トーヨー住器㈱
【T邸の特徴】
シンプルモダンの「be Living」。お子様がお庭で遊んでいるようで、風船や拾ってきた石等が飾ってありました。至る所に雑誌で掲載されそうな雑貨のディスプレイが同行者の心を奪います。
とっても可愛いインテリアで素敵な生活を送られているようでした。
【猫よけ?】
これは何だろう?何やらデッキの下には金網が張ってありました。不思議だったのでお客様に聞いたところ、野良猫が入ってこないようにしているとの事。お隣さんも近所の野良猫にお困りのようで、外構に砂利を敷いていたのをコンクリートにされたようでした。とてもびっくりです。
【照明器具のカバー】
ご主人が単身赴任の為、高所での作業が奥様だけではなかなか難しいご様子。そこで、カバーの外し方を伝授しました。少し回すと簡単に取り外せますね。お手本になって良かったです。
【白熱灯】
白熱灯は近いうちに日本では生産しなくなるとラジオから流れていました。
記事を引用しますと・・・「政府が温暖化対策の一環として、家庭やオフィスの照明で使われる白熱電球について、電力消費が大きくエネルギー利用効率が悪いことから、国内での製造・販売を数年以内に中止する方針を打ち出す見通しとなった」との事。
白熱灯と蛍光灯の違いと言いますと・・・
コスト ・・・ 白熱灯<蛍光灯 ・・・ 蛍光灯のほうが高価。
寿命 ・・・ 白熱灯<蛍光灯 ・・・ 蛍光灯のほうが長い。
消費電力 ・・・ 白熱灯>蛍光灯 ・・・ 蛍光灯のほうが経済的。
【床鳴り】
リビングに床鳴りの現象がありました。フロアの下地材がつなぎ目で擦れあっている音であったので、支持材で補強する事となりました。
【カウンターの擦れ】
Q カウンターの表面の色が剥がれてきた。どうやって補修すれば良いですか?
A 現状を確認。床の補修材としてホームセンター等で販売されている「かくれんぼ」もありますが、補修跡の艶の良し悪しもある為、気をつけて使ってくださいね。
【壁クロス】
Q 何か汚れている。クロスの内側から出てきたものですか?
A 現状を確認。クロスの内側のボードからのアク等のシミではなく、単なる汚れである事が判明。
先ずは消しゴムで擦ってみて、消えないようでしたら、局所的に中性洗剤を使用して下さい。
キレイに汚れが落ちるようでしたら全体で拭き取ってみて下さい。
【クロス】
クロスにキレ等があるのを確認。お客様宅では蓄熱式電気暖房機が採用されています。洗濯物が室内で干せるほどの乾燥と暖かさであり、クロスの下地材の収縮(木部の含水率が低下)が大きくなることが原因と思われます。後日、クロスの隙間等を目立たなくするよう補修する事をお約束。
【換気システム】
Q 24時間換気システムの掃除はしていますか?
A 確か・・・1年前に掃除しました(笑)
それでは、一緒に掃除をしてみましょう。先ずは、蓋を取り外してフィルターを出します。
手前のフィルター、そして奥のフィルターを順序良く取り出します。フィルターは、新しい予備のものに交換したり、掃除機で吸い取ったり、水洗いして乾かしても良いのです。
奥様は掃除機で吸い取っただけでは気がすまなかったらしく、外に出て、黒板消しのようにパンパンと棒でホコリを叩いて落としておられました。
【デッキ材】
Q ビスが切れてフカフカになってきた。
A 現状を確認。デッキ材が強すぎてデッキ材の浮力にビスが負けてしまっていました。再度、ビスを打ち直しました。お子様がこのデッキでよく遊ばれるらしく、風船の割れた残骸が落ちていました。
【感想等】
本当に素敵なお宅。家を大切にし、家族を大事にする心が伝わってきました。私の心が洗われました。
本日はありがとうございました。