点検ブログ

  • 【浴室のコーキング部分にカビが発生】2015年11月21日(土)お家の点検1年目(富山市N邸)

    Q コーキング部分にカビが発生してきた。カビを落とそうにもなかなか取れない。

    現状を確認。カビキラー等でカビを落とそうと試行錯誤されていたご様子でした。

    [浴室/洗い場]

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    コーキング部分の隙間にカビの菌糸が根付くことで取りにくくなっているようです。ティッシュ等に薬剤を染み込ませて一定時間漬け置きしてお掃除して頂くようお願いしました。

    06_KN01_浴室コーキング_03 06_KN01_浴室コーキング_04

  • 【クロスの変化等】2014年10月25日(土)お家の点検1年目(富山市W邸)

    Q クロスがヒビ割れしている。

    A 現状を確認。下地ボードのジョイントになっている部分のクロスに変化が起こっている状態です。構造的な異常ではないのですが、湿度変化等で木部が伸縮することで下地ボードが少し動き、上に貼ってあるクロスが追随できずにヒビ割れしてしまう現象となります。

    [2階居室/北側・東方向]

    08_KW01_クロス_01 08_KW01_クロス_02 08_KW01_クロス_03

    対処法としてコークボンドを充填して目立たないようにするしかないことを説明し、理解して頂きました。この場所は営業の永原がコークボンドを直接充填、コークボンドを指先に取ってヒビ割れ箇所に塗り込み補修することになりました。

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    一方、工事の砂田は別の場所をコークボンド補修しています。

    [階段口]

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    [1階トイレ・開き戸]    [道具類]

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  • 【コーキングの変色/洗面脱衣室】2012年2月17日(金)お家の点検1年目(富山市I邸)

    Q コーキングされた箇所が黄色く(※)なっているのは何故か?
    A 点検現場では「紫外線の影響」とお応えしましたが、少し気になったのでネットで調べてみました。
    07_KI1_コーキングの変色_01.jpg07_KI1_コーキングの変色_02.jpg

    ※ 浴室や洗面所の壁等のタイル目地や隙間を埋めるためにコーキング材が使われています。
    一般的なコーキング材はカビ発生防止のために防カビ剤が混入されているそうです。一般的な防カビ剤は紫外線によって変色(特に黄変)が起こりやすく、防カビ剤の添加量が多いほど防カビ効果は高くなりますが、黄変も激しくなってしまい、外観が悪くなる傾向もあるようですね。
    (参考/黄変防止性シリコーンシーラント/http://www.patentjp.com/08/L/L100007/DA10103.html)

  • 【お家のアフターメンテナンスとして、お客様と第一歩】2011年7月23日(土)お家の点検5年目(富山市O邸)

    今回は5年目点検。
    外回り点検では・・・
    点検枡(雨水枡、汚水枡)や外壁の塗面、コーキングの弾性、屋根等々。
    自然環境や立地条件等の影響による経年変化(劣化等)について検査しています。
    11_SO5_お家のアフターメンテナンス_01.jpg

    室内の点検では・・・
    玄関ドアや室内ドア(開き戸、引き戸、吊り戸)の開閉でドライバーを使った調整、コークボンドによるクロスの隙間等を目立たないようにすること、お客様からの質疑応答等々、ご家族が生活されることによる建具等の経年変化(消耗・摩耗等)について検査・対応しています。
    点検スタッフにはちょっと大変かもしれませんが、小屋裏(天井裏ですが、夏場はサウナ状態・汗)や床下(移動が苦しい・汗)の状態も検査します。
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    こうしてひと通りの点検作業が終わり、点検表には結果や過程等を記入しています。次回の10年目点検では1年目、2年目、5年目の流れがひと目で分かると思います。
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    新居に住まわれる際に、弊社担当スタッフからの「経年変化等によって、起こり得る現象や事例等」のひと通りの説明はありますが、お家が新しい時はその後の状態なんてなかなか想像できません。一般的にはアフターメンテナンスよりも新生活に考え方が傾くのは仕方がないと思います。

    これは「住まいの管理手帳」です。記事の説明をしながらお渡ししている様子。
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    これをひと通り読むと、お家に関する仕組みや現象・事例等のほとんど分かるかと思います。
    「普段何気なく使っている建具って、実はこういう仕組みなんだ!」や「そっか、だからこうなるんだ!」、「だったら、こうすれば良いんだよね!」等々、この発見・気づきが第一歩になりますよね☆

    そしたら、第二歩って・・・?
    それは、コークボンドや潤滑油(CRC)、ドライバー等をホームセンターで買う行動になります♪
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    この続きは・・・本ブログの他の記事にて☆☆☆

  • 2月19日(火) 定期点検1年目(富山市A邸)

    2月19日(火) 定期点検1年目(富山市A邸)
    所要時間 16:05~16:45 晴れ
    スタッフ 石丸、橋爪、広野、渡辺
    協力業者 同行なし

    【A邸の特徴】
    1階がブリック貼りの「カスタムハウス」。欧風な感じ。外壁の色も濃い山吹色なので南欧の風が吹き抜けてくる気がしました。ポーチの作りもあまり例の無いものです。お客様の好みでカスタムも色んな顔を見せてくれます。

    【1年目のお誕生日】
    お元気ですか?お客様が新居にお引越しされて、約1年になりました。
    01_A_お誕生日

    【カウンターのキレ】
    蓄熱式電気暖房機の上のカウンターと壁との間に隙間が発生していました。暖房の熱と乾燥で水性のコーキングが切れたものと思われます。お客様も建築の知識を持っておられ、原因には理解を示されました。暖房機を使わなくなる春頃に補修する事をお約束。
    02_A_カウンター

    【和室の床鳴り】
    床鳴りを確認。強く踏み込んだ際の音を聞くと、床下の床を支える鋼製束の緩みであることが判明。
    季節(湿度)の変化により、床鳴りが発生したものと思われます。後日、床下から増し締めを実施する事をお約束。
    03_A_床鳴り

    【引き違い戸】
    Q 子供が押したせいか、閉める際にカタンとレールに違和感がある。
    A 現状を確認。数回、試したところ、モヘヤ(※1)と戸の表面の飾りとの摩擦が原因である事が判明。閉める時の微妙な力加減が違和感になる事を説明し、お客様もご納得。
    04_A_引き違い戸_0104_A_引き違い戸_02

    ※1 モヘヤ ・・・ 腰の強い繊維。

    【玄関ドア】
    Q ドアの閉まる速さが一定なので、勢いの無い閉まり方にして欲しい。
    A 現状を確認。ドアクローザーの調整ネジをドライバーで調整。数ミリ単位で難しい作業でしたが、お客様が希望される「9割が一定の速さ、閉まる間際の1割でゆっくり」を実現。
    05_A_玄関ドア_0105_A_玄関ドア_02

    【結露】
    結露って一言でいうと難しいですよね。特に冬場に多く見られる現象です。
    Q 結露はどうして発生するのですか?
    A 複層ガラスの場合、ガラスの間に空気層が設けてある為、断熱効果が高く、ガラスは結露しないと思われます。枠の場合、素材や製品仕様によって異なっており、結露がしにくい状態となります。
      点検現場では「複層ガラス=窓全体が結露しない」が一般的に考えておられるようです。
    06_A_結露_01

    様々な諸条件が重なって結露が発生しますが、何やら難しい用語で「飽和水蒸気量(※2)」や「露点」(※3)等々、私なりに考えてみました。
    寝室の場合、一般的にドアを閉めて室内を暖めていると思います。暖かくなった後、暖房を消して就寝。その後、徐々に室内温度が低下すると露点も下がっていきます。

    同時にヒトの水蒸気発散(呼吸)の占める割合が大きくなって、露点に近い状態になり、外気に近い温度(素材の熱伝導率(※5)により異なる)の枠に結露が発生すると思われます。
    ドアを開けて空気(暖かい空気)の交換や除湿すれば飽和水蒸気量がもっと減ります。気温と露点の関係ですね。
    06_A_結露_02

    したがって、室内(部屋毎に違う)温度、暖房機器、調理機器、物干しの場所、住まわれる家族構成、サッシの素材の断熱効果等々と思われます。
    ※2 飽和水蒸気量 ・・・ 1㎥の空間に存在できる水蒸気の質量をgで表したもの。
    ※3 露点 ・・・ 水蒸気が飽和(※4)に達して凝結する温度。
    ※4 飽和 ・・・ 最大限度まで満たされること。
    ※5 熱伝導率 ・・・ 専門的には気体や液体(例えば対流)、固体や金属等に分類されます。今回の場合は、金属。用語とか難しいのですが、アルミの場合、鉄の約3倍となる「熱しやすく冷めやすい」性質をもっています。アルミ製のヤカンや鍋は直ぐにお湯が沸きますね。