毎週日曜の夜9:00楽しみにしているドラマがある。
この手のドラマ化は、半沢直樹をはじめ、おなじみになりつつあるが毎回楽しく見ている。
足袋作り百年の老舗がランニングシューズに挑む!
「埼玉県行田市にある老舗足袋業者こはぜ屋。日々資金繰りに頭を抱える四代目社長の宮沢紘一は、会社存続の為にある新規事業を思い立つ。これまでに培った足袋製造の技術を生かして裸足感覚を追求したランニングシューズの開発はできないだろうか?
世界的スポーツブランドとの熾烈な競争、資金難、素材探し、開発力不足、従業員20名の地方零細企業が伝統と情熱そして仲間との強い結びつきで一世一代の大勝負に打って出る!」・・・陸王図書カバーより
ドラマの中で役所広司扮する宮沢社長が次から次へとぶち当たる問題、鬼気迫る難題をかかえる。その中でもがいて苦しんで進むべき道を見つけていくところにひかれ、ドキドキ感をもって魅了される。
随所に投げかけられる伝えたいことがある。
◎学ぶことの大切さ・・・ランニングシューズに出会いフォアフィット、ミッドフィット着地という走り方が人間本来の走り方である。
◎出会いの神秘・・・・・人から人を介し奇跡的な出会い。シルクレイというソール(靴底)と出会う。
自分を変える覚悟はあるのか?
無いものだらけのどん底で苦しんで悩んで絶望していく。その中で一筋の光、人との出会い、希望、チャンスをつかみ這い上がろうとする必至の努力こそ人としての値打ちある生き方でなかろうか・・・
覚悟はあるか?と、問いかけている。
レース出場する選手がなにを履いて走るか。こはぜ屋の陸王かアトランティスのRⅡか、競合に勝ちたいとばかり思ってしまうところだが、宮沢社長は「このレースで彼が何を履こうと関係ない。そんなことは小さなことだ。」と言ってのけた。
選手一人ひとりがレースにかけるのは自分の人生そのものだからだ。
宮沢社長の目線が高く大きいことに気づかされる。
最終章でランナーである茂木は人生をかけたレース中一番苦しいとき(フルマラソンで30キロをすぎたころ)茂木は陸王が地面を蹴る音を聴く。
けがをして見放されて苦しんでいたころ、支援を申し入れてくれて力になってくれたこはぜ屋の面々の声、今声援となって茂木の背を押した。