点検ブログ

  • 【塗り壁のジョイント部分のヒビ割れ】2014年5月30日(金)お家の点検10年目(富山市Y邸)

    Q 過去の点検の際に「塗料の弾性が効いているからヒビ割れは発生しにくい」と聞いていたが・・・。

    A サイディングの表面に塗り壁調に塗装している施工(外壁は塗料に砂を混ぜて吹き付け、表面を手塗り感覚で平らにしている2層塗り)となっています。ヒビ割れ箇所は下地ボードのジョイント部分であり、下地材が湿度変化等によって伸縮することで表面に施工しているサイディングも追随して起こり得る現象(室内では壁クロスの変化に似ています)と思われます。ヒビ割れが発生しても内部には防水シートが施されているので、雨漏りの直接的な原因とまではいきません。

    [建物後面/南側]

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     [建物右面/西側]

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     Q 外装の塗り替えはいくらぐらいかかるのか?

    A 外装の塗り替え・上塗り等々、改装・改修の方法には何通りかあります。代表的な方法では表面の汚れを落として長持ちするように改めて塗装を施すことになると思われます。

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     新築から10年経ったのと今から10年経つのを比べると経年劣化(防水塗膜)が更に進んでくるので、将来的に早い段階で修繕を考えたほうが良いと思われます。既存の外壁に追加で上から塗装する「トップコート」を提案。既存面に接着剤となる処理をし、中塗りで厚めの塗装、上塗りで仕上げ塗装となります。なお、高所工事になると足場費用も入るので、防水塗膜やシーリング剤の打ち直し等は同時期に行なったほうが経済的になります。

  • 【玄関ドアの開閉・塗装】2014年5月30日(金)お家の点検10年目(富山市Y邸)

    玄関ドアの開閉テストを実施。ドアが完全に閉まる寸前でラッチがカチッと入らず、最後まで閉まらない状態でした。そこで潤滑油(CRC)で摩擦が少なくなるように吹き付けしたのですが、他の事例では室内の空気圧によって閉まりにくくなることもあります。

    (間取りによって起こり得る現象ですが、室内ドアが開いていれば閉まりやすくなります)

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     そこで、ドアクローザーの調節が必要と判断。マイナスドライバーでドアクローザーにある調整ネジを数ミリ回してカチッと閉まるように補正しました。以前にお客様が「閉まる音がうるさかった」とのことでお客様自身でも調整されていたことがあったそうです。

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     Q 玄関ドアに塗っている塗料がもうすぐ無くなるので注文したい。ホームセンターでも購入できるのなら自分で買いに行くが・・・。

    A 塗料は後日ご提案することをお約束。この玄関ドアは無垢で築後10年以上経過しています。経年変化・劣化等で表面には汚れも目立ちますが、汚れ落としにはサンダー等を使って頂くよう助言。

    また、擦ってみる場合はやってから後悔しないように大事を取って「まずは僅かな場所から試験的に擦る」ようにすれば経過も分かって更に上手にできると思われます。

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  • 【カランの傾き】2014年5月30日(金)お家の点検10年目(富山市Y邸)

    Q カランが少し前かがみになってしまった。

    A 現状を確認。下の収納から覗いてみましたが、支柱が傾いている様子でした。給水管なので下手に動かしすぎると水漏れの事例もあります。

    [キッチン]

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     今すぐには対処は必要ないとのことだったので、後日メーカーの専門業者に依頼することをお約束。

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  • 【トイレのタンク内で水が漏れている音がする】2014年5月30日(金)お家の点検10年目(富山市Y邸)

    Q タンク内で水がポタポタと漏れている音が気になる。

    A まずはタンクを覆っている陶器製のカバーを取り外して内部の状態を確認。

    [1階トイレ]

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     水を貯めるゴム製のフロートや配管の周囲が経年変化等でヌルヌルになっている状態でした。これまでの点検現場でも同様の事例があり、原因は「市販されているタンクに置くだけタイプの薬剤・芳香剤」であることを紹介しながら、指で周囲を掃除、配管の位置を補正することで改善されました。

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     だからと言って、薬剤・芳香剤・洗浄剤等を使わないと日頃のお手入れが大変になります。「使わない」ではなく、「使いながら起こり得る現象を知って頂くこと」がメンテナンスとしての大きな目的でもあると考えています。

  • 【洗面台の排水】2014年5月30日(金)お家の点検10年目(富山市Y邸)

    Q 洗面台の排水が遅く感じる。パイプフィニッシュ等の薬剤を使って掃除しているが・・・。

    A 現状を確認。まずはN字型の排水管内部の詰まり具合を確認しましたが、特に異常はありません。

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     次は実際に洗面ボールに水を貯めて流してみました。やっぱり排水の早さは遅く感じられました。

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     何回か洗面台の引き棒を引っ張って・引き戻ししてポップアップ排水金具(ドレンユニット)を操作しながら排水状態を再確認。アップ高が少し低いせいか排水量が少なくなっているようで、指先で摘まんで少し上に持ち上げると勢いよく排水されました。原因は引き棒との接続だと思われますので、後日、輸入部材の専門業者に相談することをお約束。

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  • 【開き戸の開閉調整】2014年5月30日(金)お家の点検10年目(富山市Y邸)

    Q 扉を最大限に開けると床のストッパーに当たる前に操作パネルに当たって誤作動が起こる。

    A 現状を確認。プラン・施工の配慮が足りなかったと思われます。丁重に謝罪しました。

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     Q 湿度が高い時期になると、木が伸びる・膨らむのか、扉の底部が床に擦ってしまう。

    A 現状を確認。オシャレな輸入ドアです。擦り始めてくる角度は開いて約90度からだそうです。

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     現在はまだ乾燥している時期なので、扉の開閉は特に支障はありません。床に擦るのを防ぐには丁番を上下に補正するか、思い切って扉の底部を削る方法があります。この扉は2次元丁番であり、上下の高さ調整だけが可能となっています。

    [戸先]           [丁番近く]

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  • 【トイレ】2014年5月30日(金)お家の点検10年目(富山市Y邸)

    1階、2階は無垢材の単層フローリング仕様であり、ビニール製のクッションフロアと違って、汚れにくく木目の色合いや雰囲気は非常に良いと思われます。ただし、木は水に弱いので便器やトイレタンクに発生する結露水に対して日頃の拭き掃除やワックス等のメンテナンスに心がけること、結露が発生しやすい時期はトイレ内の換気扇をつけて空気を循環させること、等々に気をつけて頂ければ床材の変色現象は発生しにくくなると思われます。

    [1階]

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     [2階]

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     床材へのワックスを定期的にかけておられるご様子。前回の5年目点検での「トイレは結露しやすい」というのをハッキリと覚えておられるのには非常に驚かされました。

  • 【高級感のある輸入木製サッシ仕様/暖房対策】2014年5月30日(金)お家の点検10年目(富山市Y邸)

    お客様宅のサッシは輸入木製サッシでペアガラスの間にはアルゴンガスが封入されている仕様です。

    建築当時は非常に珍しく稀少価値のあるサッシでした。今も特に結露跡は見受けられませんでした。

    [リビング]

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     [ダイニング]

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     お客様宅の暖房設備は蓄暖とエアコンとなっています。お話をお聞きすると「今はダイニングに1台だけの設置だが、リビングにもう1台欲しかった」とのこと。間取りや蓄暖の出力にもよるのですが、1台だけでは寒かったようですね。

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     冬の間は2階から冷気が降りてくる(1階の暖気が逃げていく)そうで、突っ張り棒を取り付けて厚手のカーテンを引いておられるご様子。

    [階段口]

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