Q 床鳴りがする。
A 現状を確認。床鳴り・キシミの音から判断すると、床下にある鋼製束の伸縮音ではなく床材の基材や床材同士の擦れる音であり、湿度変化等によって木部が伸縮することで起こり得る隙間の摩擦音だと思われます。
[LDK]
前根の後に続いてお客様も床下に入られました。
[和室/床下点検口]
床下検査も兼ねて鋼製束の増し締め状態を確認しましたが、特に調整する必要はありませんでした。キシミ現象は木独特のものであり、特に問題ないのを説明すると、お客様は理解されました。
Q 以前、引き戸が開けにくくなってしまったので、バールで引っ掛けて無理やり開けようとしたらキズをつけてしまった(汗)
A 現状を確認。現在はスムーズに開閉できる状態。天候等による湿度変化等によって敷居や鴨居などの木部が伸縮・変化等することで開けにくくなったものと思われます。
[和室とLDKの間]
引き戸の「建てり」について説明。レールについてはリクシル(当時はトステム)であり、新しい物に取り替えたいとの意向でした。後日、提案することをお約束。
引き戸の開閉に困ったとき、どうすれば良いのか?扉の真横(サイド)には高さや傾きを補正できるツマミがあります。ドライバーで回すことで台車が微妙に動く仕組みを体感して頂きました。今後の調整では扉を取り外して今回と同じような方法で試して頂くようお願いしました。
Q トイレの水がチョロチョロ出ている。水がもったいないわけではないが、すぐに見て欲しい。
A 現状を確認。もうすぐ10年目点検を迎えられるお客様宅でのトイレの不具合です。新築から約10年経過すると、トイレタンクの中もお手入れの必要がでてきます。
[トイレの水が流れる仕組みを再確認]
黒い水が出てきました。これはタンク内のゴム管の劣化・その周りに付着していた薬剤もあると思われます。タオルでキレイに拭き取っています。
試行錯誤しながらですが、ようやくキレイな水が流れるようになりました。濡れた便器周りもタオルで丁寧に拭き取って補修作業完了。気になっていた水の音も解消されました。
原因は長年にわたるゴム管の経年変化や薬剤・芳香剤によるゴム管への影響もあるかと思われます。
お客様に原因を知って頂くことで定期的なメンテナンスの必要性を理解して頂きました。