1年目点検では主にコーナー(部屋の隅っこ)のクロスの隙間でしたが、今回発見されたのはクロスの膨らみやヒビ割れでした。天候や気候の湿度変化等による木部から下地ボード、クロスへの影響ですが、クロス保証が2年になっているので、補修日となる都合の良い日時を連絡して頂くようお願いしました。
[玄関ホール/南側/ヒビ割れ][2階ホール/膨らみ]
[2階居室/西側/ヒビ割れ] [2階寝室/南側/膨らみ]
結露跡を調査。LDKは日頃のお手入れで拭き掃除がなされていますが、2階居室のお子様の部屋は出入りが厳しくてなかなかご両親の注意が行き届かないようです。ゴム枠部分には小さなカビが発生していました。
[LDK/南側] [2階居室/東側]
洗濯物はバルコニーや洗面脱衣室で干しておられるご様子。浴室換気乾燥機もあって室内干し環境は最適です。4人ご家族の場合、洗面脱衣室の広さだけでの室内干しは季節によっても難しさがあります。
お客様に冬場の洗濯物はドコで干しているのか?をお聞きすると「蓄暖前でも干している」とのご様子。蓄暖は過乾燥する傾向があるので、リビングでの室内干しは結露は別にして室内の湿度を確保するのに良いと思われます。
[LDK/蓄暖]
リビング階段は引き戸で仕切ってあるので2階から寒気・冷気が降りてくるのを防いでくれます。暖房費の節約や室内干しで湿った暖かい空気が2階に上がりにくくなっています。ただし、階段を使う時は扉を開閉するので、その瞬間に湿った空気が2階に逃げて寒気・冷気とぶつかることで結露化することもあります。
[階段前引き戸]
コウモリのフンが散らばって落ちているのを発見。
[建物後面/南側]
外壁にはコウモリの影響と思われる白い跡?が見受けられました。
コウモリが止まりやすいのか、樋の上や周辺にはフンや尿の白い跡があるようです。過去に進入口となったベンドキャップは現在進入防止が施されています。
これは2014年8月にお客様からのコウモリ被害の申し出があって対処したものです。各部屋の外壁側には換気をするために給気口が設置されているのですが、この穴を通ってコウモリが外から入ってきたようです。外部へと通じる穴の中を見てみると、黒いフン?が溜まっているのが分かります。スポンジフィルターも汚れていました。
そこで、穴からの進入防止のために手製の網とスポンジフィルターを作ることになりました。
[金網取り付け前/従来] [金網取り付け後]
コウモリの被害は弊社の無料訪問検査の際に相談を受けている事例が数件あります。コウモリは鳥獣保護法の対象になっており、許可無く飼う・駆除はできなくなっています。そこで、進入防止を施す必要が出てきています。「コウモリってウチだけ?」という質問がありましたが、周辺環境等によるのか詳細は不明となっています。
Q 中田工務店を選んだワケは?
A 知人の紹介
Q お住まいになってからの感想は?
A 2階トイレのトラブルが多かった。過去に2階のトイレから下水臭がしたとのこと。さらに詳しくお聞きすると、当時は2階のトイレをほとんど使っていなかったそうで、便器内に溜まっている封水(ふうすい)が蒸発して下水臭が排水口から逆流したことが原因でした。今回の説明で改めて起こり得る現象を知って頂いて、今後とも気をつけて頂くようお願いしました。
Q 子供が自分の部屋を欲しくなったら将来的に低予算で部屋を作れるのか?
[2階寝室と畳コーナー]
A 壁や間仕切りはタルキやボード等で作れるので、必要になった時は連絡して頂くようお願いしました。元々の図面では将来を見据えたプラン・間取りだったので、お客様は新築当時・約5年前のことを懐かしく思い出しておられました。
お客様にアンケートをお願いしました。用紙に記入されていないことは口頭で聞いています。
Q 中田工務店を選んだワケは?・・・通りすがりに立ち寄った。
Q 住まいになってからの感想は?・・・まずまず快適です。
Q 蓄暖を点けていても冬は寒い?
LDKに蓄暖があるのですが、エアコンも点けておられるご様子。吹き抜けは暖房効率が非常に悪いという感想を頂きました。一概に「吹き抜けが悪い」とは言えないのですが、蓄暖の容量不足や設定温度、体感温度の差などがあると思われます。
[LDK]
Q 窓に目隠しを付けてみたが・・
2年目点検では「隣家の2階からキッチンの窓を通して室内が見えてしまう」という感想があったので、点検後のフォローでカーテン等の見積書を提示していましたが、ブラインドウだと開閉時のヒモの位置が嫌だったり、フィルムを貼ると景色が見えなくなる等の理由で却下されていたようです。
今回の5年目点検ではお客様が100均ショップで「貼る飾り」を購入されたご様子。なかなかセンスが良いです。室内が少し暗くなりましたが、プライバシーの保護やインテリア等を考えると、メリットが大きいと思われます。
和室のサッシのブラインドウを上げてみると、白木の枠材が少し変色している状態でした。住み始めて1年目で何らかの理由で結露していたようで、発見が遅れて拭いていなかったことで起こったようです。室内干し等が原因だったのかもしれません。
[和室]
Q 子供部屋に入ると目がチカチカすることもある。24時間換気を点けているのに・・・
壁クロスの糊などホルムアルデヒド等の有害物質の量は昔に比べてかなり低くなっていますが、窓を閉めっ放しの状態で換気システムだけに頼るのは大きな空気の流れがなく室内の空気が滞留することも。また、有害物質はお家を構成する部材等だけでなく、家具等にも含まれていることもあります。
[2階居室]
直射日光による化学変化は起こり得る現象ですが、「窓を開けての換気」がほとんどなく、窓を閉めっ放しにすると、空気がよどんでしまうこともあります。日頃から窓を開ける習慣を持って頂き、2箇所(空気の入口と出口)を開けて換気して頂くよう、もしも防犯上の心配がある場合はサッシにかませるグッズが販売されているので探してみることもお勧めしました。
お客様にアンケートをお願いしました。
Q 寝室の結露が気になる
サッシ仕様はアルミ複層ガラスと思われます。白いレースのカーテンにはサッシに付着した結露の影響で黒いカビが発生していました。寝室は睡眠中の呼吸による水蒸気の放出と室温の低下等により結露が起こりやすい現象(サッシの仕様等による)になります。そこで日頃の拭き掃除をお願いしました。
また、サッシ枠のゴム部分にこびり付いたカビを落とす方法として、カビ取り薬剤をティッシュ等に含ませて数時間漬け置きしてから拭き掃除して頂くようお願いしました。
[2階寝室/南側]
Q サッシのレールに溜まっている黒い塊は何だろう?
手に取って確認すると、何らかの理由で室内に入っていた泥にコケが生えているようでした。外構が泥であったり、近くに田畑がある場合は風によって泥などが飛ばされて次第に溜まって湿度を帯びてくることでコケが生えてくる一連の流れを説明して理解して頂きました。
[2階居室/北側]
Q 冬は暖かくてとても良いかも?
LDKには蓄暖があります。点けているとエアコンや石油ストーブ以上に暖かいようです。冬場は洗濯物が乾きにくい季節なので、暖かくて過乾燥の傾向のあるLDKで洗濯物を干しておられるご様子。
[LDK]
LDKのサッシ枠は定期的にお掃除されているせいか、それほど目立った汚れは見受けられませんでしたが、小さな黒カビが発生している跡もありました。室内干しによる室内水蒸気量の増加(水分が洗濯物から室内に移動)と室温の低下での結露化と思われます。
一方、和室は続き間ではなく独立している間取り。サッシ枠には結露跡が目立っていません。
[和室]
また、リビング階段は引き戸で仕切られています。閉めっ放しの場合は室内干しによる高温多湿な空気が1階に滞留しますが、扉を開けると2階に移動(寒気と暖気の空気の対流)するので、2階のサッシ等に結露が発生しやすくなっている環境と考えられます。
Q 蛍光灯を取り替えるにはどうしたら良いのか?
実際に照明器具のカバーを取り外して、カバーの内側がバネで固定されている仕組みを見て頂きました。
お客様宅の照明器具の蛍光灯は細い製品なので、買い換える際には蛍光灯を取り外してホームセンターに持参して同型を探して頂くようお願いしました。
[LDK]