クロス屋(インテリアシンエイ)さんに同行して頂きました。クロス補修用のコークボンドを充填しています。木造住宅の特徴なのですが、湿度変化による木部の調湿機能(伸縮)に伴って下地ボードが動いて上に貼ってあるクロスが追随することで起こり得る現象となっています。
[階段踊り場]
[コークボンド充填後、指でなぞる/周囲の柄に似せる]
弊社・中田工務店の訪問検査(定期点検)は楽しい雰囲気です。「検査」と聞くと仰々しく感じることもありますが、お客様宅の現状検査と対処、将来的に起こり得る現象の説明となっています。
定期点検では恒例となっていますが、最後の「本日の点検結果のお客様への報告」です。木造住宅の場合は気候や天候、お家の立地条件(周辺環境)、室内の冷暖房器具等によって起こり得る現象がお客様宅によって異なってきます。善処していますが、限界も出てきます。どの時点でお客様のご理解を頂けるのかは難しさもあります。
今回のクロスの膨らみ現象。カッターで壁クロスに切れ込みを入れてコークボンドを充填する方法となりましたが、クロスの柄や色、厚み等によっては補修跡が逆に目立ってしまう場合もあります。
思えば・・約10年前、「他社はすでに定期点検を実施している?」と、家の点検が当たり前のように言われ始めた頃でした。弊社の場合は「どんなふうに点検するん?」「お客様から何を言われるんだろう・・」と、今思うと笑い話かもしれませんね。
2014年5月17日(土)お家の点検5年目(滑川市O邸)
所要時間 9:50~10:53 晴れ
スタッフ 前根、渡辺
【O邸の紹介/アンケート/お客様の声を聞かせてください】
お客様の声を聞かせてください。今回の5年目点検では簡単なアンケートへの記入をお願いしました。約5年間お住まいになってからの感想になりますが・・・
「冬場は階段から寒い風が下におりてくる。扉の場所をもっと考えれば良かった」・・・と。
一読後、早速その現場に案内して頂きました。2階から冷気が流入(2階へ暖気が流出)を防ぐために厚手のカーテン(今の時期は薄手ですが・・・)を吊り下げたいそうですが・・・。実際に厚手のカーテンを吊るすと、このタイプの突っ張り棒では重さに耐え切れず落ちてしまうようです。だったら一般的なレールを取り付けることを考えるのですが、壁の部分を見ると釘穴がいくつも開けてあり、何回も釘を刺して試行錯誤されたとのこと。
[階段口]
そこで、「下地探し器」を使って下地がある場所を探します。その位置に釘やビスを打てば荷重に耐えられる(厚手のカーテンを下げても大丈夫)ようになります。壁の下に下地材があると下地探し器が刺さったままになって、写真のように落ちなくなります。ちょっと画像が小さいですが、分かりますか?
壁の中にある下地材は施工場所がある程度決まっています。でも、ドコにあるのか分からないのが本音。このような器具を使うとカンタンに下地材のありかを発見できます。押し込むと針が刺さらずに凹むのは下地材が無い証拠。釘などを打っても重量物を吊り下げると荷重に耐え切れずに抜けてしまいます。
毎年欠かさずにワックスをかけておられる奥様。新築して約10年経っていますが、床のツヤが今なおあって無垢の美しさを更に引き出しています。
リンレイ製のワックスだそうです。素人とは言えないくらい、かなり上手に施されています。
(参考/http://www.rinrei.co.jp/home_care/category/item/floor_resinwax/item_03.html)