Q 結露がひどく、障子を貼り替えても濡れた跡がすぐに付いてしまう。
A 現状を確認。この部屋のサッシは熱の伝導率が高いアルミ製の複層サッシ仕様。サッシの性能等によって起こり得る現象のひとつです。費用を抑える方法のひとつとして、内部と外部にプチプチ(気泡緩衝材)を貼ることで断熱効果が高まります。また、サッシの真横にある小屋の上に雪が積もり、積雪がサッシ側にくっ付いている状態になっているそうで、雪と常に接している(サッシが冷たい)ことが原因とも考えられます。
[和室/西側]
2015年6月19日(火)お家の点検10年目(富山市婦中町T邸)
所要時間 9:47~11:19 曇り後雨
スタッフ 前根、渡辺
【T邸の紹介/住宅メーカー・工務店とお客様は家つながり?それとも人つながり?】
新築後10年が経ちました。外壁は自然環境等によって経年劣化が目立ってきますが、内観は住まわれるほど、年月の経過とともに愛着が沸いてくると思います。
私たち点検スタッフはお客様と10年の間で1年目、2年目、5年目、10年目という4回しかお会いできないのですが、訪問検査を通じて感じることは、弊社・中田工務店いや点検スタッフとのツナガリを大事にされていること。ご夫婦揃ってお家に関することを質問したり、10年住んでの感想を話したりする姿を見ていると、お客様と弊社スタッフが一緒になってメンテナンスを考えていく雰囲気が感じられてとても嬉しくなります。
床は無垢材で姫ツバキ仕様。和室は斬新なデザイン。10年経った今でも良い物はいつまで経っても良いですよね。
結露跡を調査。LDKは日頃のお手入れで拭き掃除がなされていますが、2階居室のお子様の部屋は出入りが厳しくてなかなかご両親の注意が行き届かないようです。ゴム枠部分には小さなカビが発生していました。
[LDK/南側] [2階居室/東側]
洗濯物はバルコニーや洗面脱衣室で干しておられるご様子。浴室換気乾燥機もあって室内干し環境は最適です。4人ご家族の場合、洗面脱衣室の広さだけでの室内干しは季節によっても難しさがあります。
お客様に冬場の洗濯物はドコで干しているのか?をお聞きすると「蓄暖前でも干している」とのご様子。蓄暖は過乾燥する傾向があるので、リビングでの室内干しは結露は別にして室内の湿度を確保するのに良いと思われます。
[LDK/蓄暖]
リビング階段は引き戸で仕切ってあるので2階から寒気・冷気が降りてくるのを防いでくれます。暖房費の節約や室内干しで湿った暖かい空気が2階に上がりにくくなっています。ただし、階段を使う時は扉を開閉するので、その瞬間に湿った空気が2階に逃げて寒気・冷気とぶつかることで結露化することもあります。
[階段前引き戸]
[雨水枡]
雨水枡の点検を実施。泥等が少し溜まっていましたが、詰まりではないので問題はありませんが・・・。
[建物左面/北側]
お客様は泥やワラが溜まっていたのを見てスコップを手に取って雨水枡の底に溜まっている泥をすくい上げられました。
周辺環境ではすぐ近くに田んぼがあるせいか、泥やワラが風に乗って屋根や外壁等に飛んで雨水によって樋から雨水枡まで流れてきたと思われます。
[汚水枡]
点検を実施。白い油脂等が少し溜まっているのを発見。
[建物後面/東側/キッチン]
お客様からホースをお借りして汚水枡に溜まっている白い油脂等を洗浄することになりました。この場所(キッチン)にある汚水枡の場合は、食器類の油汚れを落とした(油汚れを取り込んだ)洗剤排水が排水管を流れる・通る途中で電子的・温度的に取り込んだ油分を再放出することで油脂等が溜まる仕組みです。
洗浄後の様子。数年に1回程度で洗浄して頂くようお願いしました。