2月16日(土) 定期点検2年目(富山市K邸)
所要時間 13:30~14:20 晴れ
スタッフ 石丸、長澤、川上
協力業者 同行なし
【K邸の特徴】
弊社の建売物件、ストラトフォードのお家。あまり例が無いので、とても新鮮な感じがします。
ブリックタイルが貼ってありますが、「カスタム」とも「ノスタルジア」とも違ったタイプの上品な建物です。
【玄関ドアの鍵】
Q 玄関ドアの鍵が開けにくい。
A 現状を確認。潤滑スプレーで滑りを良くする方法もありますが、鍵や鍵穴の場合、余計なホコリが付着して鍵がかからなくなる可能性もあります。そこで登場するのが鉛筆の芯(※1)。削った鉛筆で鍵の横(細い部分)に塗るのが効果的です。自転車の鍵もOK。
※1 鉛筆の芯(黒鉛)はダイヤモンドなどと同じ炭素の同素体でとても密な結晶体です。この結晶体が鍵穴の内側の傷に入って、傷穴を埋めて滑らかになるそうです。黒鉛は金属と同じくらいの硬さもあり、一度行なえば長持ちします。
潤滑スプレーは、弊社ホームページの住まいのメンテナンスにも記事がありますが、ドアの金具等の擦れが原因の場合に吹き付け使用します。
【建具調整】
Q 脱衣室のロックがかかりにくい。
A 現状を確認。ドライバー1本でドアの傾きを調整できる事を披露するとお客様はニコニコ笑顔。
作業中も興味津々に見入っておられ、ご自身でもメンテをされているようでした。
【収納物干し竿】
前回の点検でもサビが出るという指摘がありました。この商品はホシ姫サマ(※2)。ステンレス製なので、もらいサビ(※3)と思われます。このまま放置するとステンレス自体のサビを誘発しますので、早めに拭き取る事をお勧めしました。
※2 天井下や窓の上部などに取り付け、竿を自由に上下させることができ、天井高が2400㎜時では車椅子でも使える高さにまで降りる便利モノ。室内の未利用空間を有効に活用できます。
※3 ステンレス自体からの発生ではなく、表面の油分・塩分・ホコリなどの汚れに外界から飛来した酸化鉄分(サビ)が付着した状態のことです。
予防法としては、表面の汚れを溜めないようにする事です。気がついた時には早めに金属用のサビ落としで除去しましょう。
もらいサビに有効なのは粒状の還元型漂白剤(※4)。少しお湯を足してペースト状にした漂白剤をサビに塗り、しばらく(目安は約5分)待ちます。そして固く絞った柔らかい布で擦ると落ちていきます。でも、お勧めは伝線した(破れた)ストッキングですね。スポンジよりも目が細かく弾力性が高いのでとても磨きやすいです。
また、素材に傷をつけにくいので、水栓金具を磨いたりするのにも重宝します。
※4 漂白剤とは、繊維から汚れを取り除いてきれいにするのではなく、汚れの色素を分解して、別の物質に変えて、色をなくして見えなくする働きがあります。(詳しくは石けん百科を参照)
現在市販されている漂白剤には酸化型(塩素系、酸素系)、還元型とに分類されます。還元型の形状は粉末の弱アルカリ性で、色柄物には使用できませんが、鉄分による黄ばみを取り除く事ができます。
【クロスのキレ等】
室内のクロスに隙間等があるかどうか見渡しましたが、特に目立った箇所はありませんでした。
でも、今回は2年目点検。後日、全ての箇所を専門業者の手で再確認する事をお約束。
【床下点検】
床下点検を実施しました。「おっと!進路を邪魔する物体あり」。タイヤが保管してありました。確かに床下収納庫など空いているスペースを有効に活用するのは知っていますが・・・。
「潜ってみてびっくり!」は今回が初めて。過去の点検現場の、とあるシーンを思い出しました(笑)