床下点検を実施。特に異常はありません。
[1階収納庫]
訪問検査が有料になった場合は?・・有料であっても受けたい(3000円なら妥当)
お客様宅の洗濯物は晴れた日であっても外では干さず、洗面脱衣室だけで干しておられます。最近はなかなか乾かないのでお困りのご様子。「洗濯物が乾く→衣類に含まれる水分が室内に移動・放出」という仕組みを説明して、乾燥を促進するには放出された水分を除湿・換気して頂くよう、換気扇や除湿機の使用をお勧めしました。
[洗面脱衣室]
Q 冬になると、吹き抜け階段から冷気・寒気が降りてくるが・・。
A 1年前の2年目点検での質疑応答でした。寒い冬は特にお家の1階と2階で暖気と寒気・冷気の対流現象が発生するのですが、室内景観をあまり変えずに「どうやって防ぐのか?」と考えさせられます。
[LDK]
2階からの冷気・寒気の流入、2階への暖気の流出を少しでも防げるよう暖房効率がアップするような工夫を1年目点検でも提案していたのですが、その後お客様DIYでフックを取り付けておられました。冬には厚手のカーテンを取り付けておられるご様子。これで寒さが軽減されると思います。
2015年10月7日(水)お家の点検5年目(富山市F邸)
所要時間 08:57~10:15 晴れ
スタッフ 砂田、渡辺
【F邸の紹介/お客様アンケートを元にこれからの住宅を考える】
お客様にアンケートをお願いしました。
Q 中田工務店を選んだワケは?
A 土地探しを一生懸命していただいたから。
Q お住まいになってからの感想は?
A 間取りや小上がりの高さなど、じっくり実際の使い勝手を想定しながら相談すれば良かった。
Q 畳コーナー(小上がり)にあがる時、少し高いので踏み台を自分で用意した。
小上がりの下には収納用の引き出しがあるのですが、収納力を確保するのに少し高くなっていると思われます。大人だったら歩幅が広いのでまたいで上れますが、お子様の場合は踏み外したり落っこちたりする危険性もあります。
[LDK横の畳コーナー]
Q 小上がりにある収納は便利だが、全てを取り出す時はかなり引っ張らないと最後まで抜けない。
お客様は引き出しの収納力は認めていますが、使い勝手が悪いようでした。片付け途中で引き出しが半分開いている状態ではお子様がつまずかないように配慮する必要があります。
プラン当時はステップ(踏み台)の提案もあったかと思います。また、収納力を考えると、「高さ×長さ」が収納できる体積・容積になるので、お客様が使っていて不具合に感じる場面はありますが、利便性を優先したのかもしれませんね。どのご家庭でも「お子様が成長するにつれて収納スペースの不足に頭を悩ます」という感想もあるので、現時点の不具合と将来的な不具合が一致することも無いと思われます。
Q 暖房器具はエアコンや石油ファンヒーター、ハロゲンヒーター。部屋が暖まりにくい。
現状を確認。エアコンはLDKと和室の間に取り付けてありますが、暖房効率を考えると、和室がある右側の壁が邪魔だったようです。体感温度は個人差がありますので室温の適性値は一概に言えないこともあります。
また、設計の順番で考えると、間取りや壁の位置など全体的な建築・設備等のコーディネートが終わったあとに暖房器具・エアコンの位置が決まることで不具合が生じるのかもしれません。
[LDK]
キッチンはエアコンの正面にあるので、温風が届きやすいようです。一方、リビングの横に階段があるので、冬は2階から寒気・冷気が降りてくるそうです。
今回の点検に同席されていたお父様は「階段の前に扉を取り付ければ良かった」と、新築当時を振り返っておられました。
現在、吊り下げてあるカーテンは簡易的に突っ張り棒で固定されており、冷暖房効率を良くする方法として厚手のカーテンをお勧めしましたが、突っ張り棒の場合は吊り下げられる重量にも限界があるので、カーテンレールの取り付けをお願いしました。
また、「冬場は室内が乾燥している」とお客様。石油ファンヒーターを使用することで室内の湿気が増えますが、エアコンやエコカラット(調湿・脱臭効果など)による除湿効果が大きく空気が乾燥する傾向があるようです。
[リビング]
過乾燥防止の為、他の点検現場では洗濯物を干しているご家庭もあります。
屋根点検を実施。ガルバリウム鋼鈑仕様となっています。特に異常はありません。
[建物左面/南側]
Q ガルバリウム鋼鈑の耐用年数は?
A 部材だけを考えると半永久と思われますが、調べてみると少しニュアンスが違うようです。
(参考/http://coachbagsmallonline.com/2_taiyou_nennsuu/galva_taiyou_nennsuu.html)
ガルバリウム鋼鈑は薄い鋼板(鉄板)に亜鉛+アルミ+シリコンメッキ等々の構造となっており、鉄板の厚さは1mm以下で瓦の1/10の重量で屋根への負担が非常に小さくなっています。メッキ皮膜の寿命は沿岸で塩害がある地域は15年、工業都市・田園地域は25年となっているそうです。
理論的には酸化・サビがなければ半永久的と言われています。一方、現実的にはガルバリウム鋼鈑の表側は再塗装することで耐用年数が延びますが、裏側はメンテナンスできないのですが、劣化は遅いと考えられています。
2015年9月29日(火)お家の点検5年目(富山市八尾町K邸)
所要時間 09:52~11:49 晴れ
スタッフ 前根、渡辺
【K邸の紹介/弊社点検ブログを読んでお客様から住宅メーカーに逆提案しても良いかも?】
弊社の定期点検(訪問検査)ブログでは建築された・住まわれているお客様からの声も多数掲載しています。実際に数年間住まわれて「こうだった」「こうすれば良かった」等々の感想を頂き、部材・部位の経年劣化等にも触れて、全国どこかの住宅メーカーや工務店でこれから建築される方・建てられた方などに有益な情報を発信できるよう努めています。
プランの打ち合わせ等では「住まわれるご家族の生活スタイルを想定して」お客様と一緒に図面を描いています。「お客様の希望するお家を建てる」プロは住宅メーカー・工務店に数多くいますが、訪問検査等の機会に提案した間取りと生活スタイルを照らし合わせて様々な助言をしているのは意外と数少ないのかもしれません。
私たち提案側が良いと思ってもお客様から見れば必要性が少なかったという感想もあり、ご家族の価値観の違いや家族構成の変化等の影響もあると思われます。訪問検査ではお客様から弊社スタッフが教わることも数多くあり、私たち提案側よりも「感性が豊か」と感じることも・・。この床材を選んだのはご家族にアレルギーの方がいらっしゃるそうで、ホコリが目立つからだそうです。