弊社にはお客様からの問合せやお家で発生した現象・弊社による対処等を記録している備忘記録としての補修依頼書(通称、赤紙)が大切に保管されています。今回のお客様からの履歴は特に綴られていませんでした(定期点検での指摘や申し出等は報告書によって記録されています)
アフター依頼の随時対応の記録はどのお客様に対しても綴っているのですが、定期点検を開始して数年後が経過したあたりからは随時対応が激減して、自主的な訪問検査である定期点検での定期対応が主流になっている気がしています。「今度また定期点検があるし、その時にまとめて言おう」と言う、定期点検を完全実施している弊社への安心感の表れがお客様の心に定着しているのかもしれません。
「住宅業界はクレーム産業」と一般的に言われているようですが、私たち点検スタッフは一概にそうでもないと考えています。住宅会社による不手際や自然環境、使い勝手等による不具合等はもちろんありますが、建てられるお客様のほとんどが業界人ではないので、木造住宅で経年変化・劣化等によって起こり得る現象を知らない・分からないというのが原因のひとつかもしれません。
「お客様と一緒にお家のメンテナンスを考える」立場になってみると、日常的に住まわれているお客様ご家族に「お家メンテに関する知識とちょっとした技術」があれば解決できることもあります。
弊社の定期点検を体験されることでお家メンテのキッカケが芽生えて頂ければ私たち点検スタッフのやりがいにもつながっていくと感じています。