お引渡し後、約5年が経過した木製の塀ですが、それほど劣化していない様子だったので塗装の経緯をお聞きすると、「実は塗装(DIY)してる(笑)」と嬉しそうに語られました。塗装していても緑色のカビ等は発生するので、塗装前にサンドペーパー等で少し削って頂くようお願いしました。
[建物前面/東側]
小口(切り口断面)にも丁寧に塗装されている徹底ぶりです。
お客様にアンケートをお願いしました。用紙に記入されていないことは口頭で聞いています。
Q 中田工務店を選んだワケは?・・・通りすがりに立ち寄った。
Q 住まいになってからの感想は?・・・まずまず快適です。
Q 蓄暖を点けていても冬は寒い?
LDKに蓄暖があるのですが、エアコンも点けておられるご様子。吹き抜けは暖房効率が非常に悪いという感想を頂きました。一概に「吹き抜けが悪い」とは言えないのですが、蓄暖の容量不足や設定温度、体感温度の差などがあると思われます。
[LDK]
Q 窓に目隠しを付けてみたが・・
2年目点検では「隣家の2階からキッチンの窓を通して室内が見えてしまう」という感想があったので、点検後のフォローでカーテン等の見積書を提示していましたが、ブラインドウだと開閉時のヒモの位置が嫌だったり、フィルムを貼ると景色が見えなくなる等の理由で却下されていたようです。
今回の5年目点検ではお客様が100均ショップで「貼る飾り」を購入されたご様子。なかなかセンスが良いです。室内が少し暗くなりましたが、プライバシーの保護やインテリア等を考えると、メリットが大きいと思われます。
和室のサッシのブラインドウを上げてみると、白木の枠材が少し変色している状態でした。住み始めて1年目で何らかの理由で結露していたようで、発見が遅れて拭いていなかったことで起こったようです。室内干し等が原因だったのかもしれません。
[和室]
Q 子供部屋に入ると目がチカチカすることもある。24時間換気を点けているのに・・・
壁クロスの糊などホルムアルデヒド等の有害物質の量は昔に比べてかなり低くなっていますが、窓を閉めっ放しの状態で換気システムだけに頼るのは大きな空気の流れがなく室内の空気が滞留することも。また、有害物質はお家を構成する部材等だけでなく、家具等にも含まれていることもあります。
[2階居室]
直射日光による化学変化は起こり得る現象ですが、「窓を開けての換気」がほとんどなく、窓を閉めっ放しにすると、空気がよどんでしまうこともあります。日頃から窓を開ける習慣を持って頂き、2箇所(空気の入口と出口)を開けて換気して頂くよう、もしも防犯上の心配がある場合はサッシにかませるグッズが販売されているので探してみることもお勧めしました。
2015年3月18日(水)お家の点検5年目(高岡市A邸)
所要時間 14:38~16:16 曇り
スタッフ 前根、渡辺
【A邸の紹介/中田工務店が訪問検査に来るので・・・】
弊社の訪問検査(新築後の定期点検)でお客様に直接お聞きしたり、お部屋の状態を見て客観的に判断したりしていますが、「弊社・中田工務店が訪問検査に来る」ことに対して事前準備されているのかどうか・・・話のついで?にお聞きすることもあります。
1 大掃除並みに準備(ピカピカにする、徹底した整理整頓)
2 日常の掃除の延長(掃除機かけ、生活感を隠す)
3 とりあえず、片付け(洗濯物はそのまま等々)
以上のシーンが想定されますが、もちろん例外もあります。
お家の訪問検査・定期点検はお客様ご家族の実生活を振り返って・実生活に合わせて助言しています。
室内に日常的な生活感が見えてくるとライフスタイルが連想されるので、起こり得る現象が想定できて的確な助言ができるメリットがあります。
例えば・・これがキレイに片付けられた室内環境で「結露」の話があると、改まってお客様のお家の問診をしないと助言できないこともあるので、点検スタッフにとっては気苦労もあります。
[雨水枡]
雨水枡を検査。特に異常はありません。
[建物左面/西側]
[汚水枡]
汚水枡の点検を実施。少し白い油脂等が溜まっている状態でした。汚水枡とつながっている排水管の途中で油脂等の溜まり具合が不自然な箇所もあったので、これまでの経緯をお聞きすると、以前に隣の実家の下水詰まりがあって、詰まり除去の際に一挙に流れ出た跡のようでした。
[建物左面/西側/洗面脱衣室]
白い油脂等の溜まりが特に多かったのはキッチン側でした。そこでお客様からホースをお借りして全ての汚水枡内を洗浄しながら数年に1回程度で今回のようなお手入れをオススメ。油脂等が配管の壁にくっ付いて水流で取れにくい場合は、塩ビの棒を入れてかき出すようにすれば汚れが落ちやすくなります。
[建物後面/北側/キッチン]
お客様にアンケートをお願いしました。
Q 寝室の結露が気になる
サッシ仕様はアルミ複層ガラスと思われます。白いレースのカーテンにはサッシに付着した結露の影響で黒いカビが発生していました。寝室は睡眠中の呼吸による水蒸気の放出と室温の低下等により結露が起こりやすい現象(サッシの仕様等による)になります。そこで日頃の拭き掃除をお願いしました。
また、サッシ枠のゴム部分にこびり付いたカビを落とす方法として、カビ取り薬剤をティッシュ等に含ませて数時間漬け置きしてから拭き掃除して頂くようお願いしました。
[2階寝室/南側]
Q サッシのレールに溜まっている黒い塊は何だろう?
手に取って確認すると、何らかの理由で室内に入っていた泥にコケが生えているようでした。外構が泥であったり、近くに田畑がある場合は風によって泥などが飛ばされて次第に溜まって湿度を帯びてくることでコケが生えてくる一連の流れを説明して理解して頂きました。
[2階居室/北側]
Q 冬は暖かくてとても良いかも?
LDKには蓄暖があります。点けているとエアコンや石油ストーブ以上に暖かいようです。冬場は洗濯物が乾きにくい季節なので、暖かくて過乾燥の傾向のあるLDKで洗濯物を干しておられるご様子。
[LDK]
LDKのサッシ枠は定期的にお掃除されているせいか、それほど目立った汚れは見受けられませんでしたが、小さな黒カビが発生している跡もありました。室内干しによる室内水蒸気量の増加(水分が洗濯物から室内に移動)と室温の低下での結露化と思われます。
一方、和室は続き間ではなく独立している間取り。サッシ枠には結露跡が目立っていません。
[和室]
また、リビング階段は引き戸で仕切られています。閉めっ放しの場合は室内干しによる高温多湿な空気が1階に滞留しますが、扉を開けると2階に移動(寒気と暖気の空気の対流)するので、2階のサッシ等に結露が発生しやすくなっている環境と考えられます。
Q 蛍光灯を取り替えるにはどうしたら良いのか?
実際に照明器具のカバーを取り外して、カバーの内側がバネで固定されている仕組みを見て頂きました。
お客様宅の照明器具の蛍光灯は細い製品なので、買い換える際には蛍光灯を取り外してホームセンターに持参して同型を探して頂くようお願いしました。
[LDK]