Q 洗面脱衣室と浴室の窓に目隠しルーバーを取り付けたい。
A 目隠しルーバーを取り付けると窓からの視界は悪くなりますが、通風や採光、プライバシーの保護などのメリットがあります。お客様は留守中にも換気をしたいとのこと。留守中にサッシが開いているのが外から丸見えになっていると防犯上良くないと思われます。後日、対処することになりました。
[洗面脱衣室] [浴室]
Q 水を止めてもカランから水が少し漏れてくる。
現状を確認。たまに水滴がポチョンと落ちる程度なので今すぐに取り替えるほどではない状態。部材の交換費用もかかりますので、水漏れがひどくなってきたら改めて連絡して頂くようお願いしました。カラン内部のゴムパッキンの劣化が原因と思われます。
[浴室]
Q カランの向きをお湯にすると水滴が漏れてくる。
現状を確認。これもカラン内部のゴムパッキンの劣化と思われます。今以上にひどくなってきたら連絡して頂くようお願いしました。
[洗面脱衣室]
カランからの水漏れ以上に費用がかかるのは水量調整バルブ等がある給水管周囲からの水漏れです。洗面化粧台の場合は下の扉の中、キッチンの場合はシンクの引き出しの奥となります。配管内のパッキン材の消耗等が原因で隙間から水が漏れることがあり、そのまま放置しておくと床に浸透してしまう事例もあります。
[洗面脱衣室] [キッチン]
予防は難しいので、「起こり得る現象を知っている」という早期発見が大切となります。
Q カビハイターで床を掃除しているが、なかなか黒っぽい汚れ(水アカ?)が取れない。
[浴室]
現状を確認。お客様は「普段歩かない白い部分」と「よく歩く黒く汚れている部分」を比較しておられるご様子。前根が洗剤を付けて根気よく擦り続けることで汚れが取れてはきたのですが・・。
ネット(http://blog.livedoor.jp/mk184/archives/8107102.html)で調べると、簡単に汚れが落とせるアイテムを発見しました。でも、ニオイが強いようなので換気しながら掃除する必要があるそうです。
[使用手順]
1 換気を良くする
2 いっぺんにしない
3 スプレー後はその場から離れる
4 約15分後、クリームクレンザーとブラシで洗い、お湯で流す。
私はこの記事を読んで早速3Mクリーナー30を購入しました。主成分は天然の柑橘油(リモネン)で石油系溶剤は含んでおらず、浸透力で多種類の汚れを溶解する洗浄力の高いクリーナーのようです。早く訪問検査の現場で実際に効果を確かめて、お客様の驚きと喜びの姿を見たみたいですね。
Q 結露がひどい。友人・知人の家と比べているが、やっぱり結露が非常に多い。
現状を確認。今回の訪問検査の前にお客様がお掃除されていたようですが、結露跡は見受けられました。
前回の5年目点検ではリビングが北向きでサッシ仕様、石油ファンヒーターの使用頻度や室内干しの量、室温の変化等による結露化と説明していたのですが、今回はもう少し聞き込みしました。
[LDK/北側]
暖房器具は主に蓄暖。室内は高温で過乾燥になる傾向があります。洗濯物が乾きにくい冬場は鴨居等にハンガーを並べてリビングと和室の間などで大量に干しておられるご様子。除湿機もあるのですが、衣類からの水蒸気放出量のほうが多くて除湿機の機能が追いつかないとも考えられます。
結露の原因についてはお家の周辺環境や間取り、サッシ仕様、暖房設備、生活スタイル等によって同じお家でも大きく違うこともあって単純に比較できないのが現実です。この地域は風が強く、北風が直接当たる環境によって冷やされやすいこともあります。
蓄暖の出力や運転時間等で2階の暖房をまかなう(家中が暖かい)こともできるのですが、暖かい部屋で室内干しをして洗濯物から空気中に放出された水分(暖かく湿った空気)がLDKから2階に移動すると急激に冷やされて窓ガラスが結露化してしまうこともあります。ガラス面には結露吸収シートが貼られていましたが、湿った暖気と寒気が対流する・ぶつかると結露化する仕組みを考えると仕方のない現象かもしれません。
[2階居室]
階段の入口にロールカーテン等を取り付けて、暖かく湿った空気と2階の冷やされた空気がぶつかる・対流を遮断することが結露を軽減させるひとつの方法になると思われます。
[階段口] [2階ホール]
2015年11月18日(水)お家の点検10年目(富山市婦中町Y邸)
所要時間 14:08~15:13 小雨
スタッフ 砂田、渡辺
【Y邸の紹介/建築後の定期的な訪問検査が有料だったら受けたくない?】
Q 訪問検査は無料ですが、有料になった場合は?
A 有料になったら受けたくない(無料だから受ける)
アンケートによると、アフター対応を重視されているご様子でした。今回のアンケートは建築前ではなく建築後に書いて頂いたので、アフターに対する関心は大きいと思われます。
訪問検査を有料で実施している住宅メーカーや工務店、自主的な訪問検査(定期点検)そのものを実施していない場合もあると思います。訪問検査は内容にもよるのですが、起こり得る現象の早期発見や劣化等を遅らせる役割があります。訪問検査をキッカケにお客様に「気づき」が芽生えてメンテナンスに関心を持たれる方もいらっしゃいます。
もしも建築した会社に訪問検査が無かったら・お客様が有料だから受けなかったりしたら・・・を考えると、お客様にも会社側にも金額以上のデメリットがあることも想定されます。無料の定期的な訪問検査は必要ですが、何らかの理由で実施できない会社があるのも事実。弊社では数多くの現象やお客様の認識の違い等で起こり得る事例を体験しているので、訪問検査の必要性を実感しています。