今回は降雪の影響で外部給気口のカバーを外してフィルターの確認ができませんでした。お客様の話によると、年に1回程度はフィルターのお掃除をしているご様子。
[建物後面/南側] [建物左面/東側]
また、室内排気用のフィルターが洗いすぎ?でボロボロになってきたとのこと。そこで、FAX注文用紙(ネットでは㈱マーベックスのサイト)をお渡しして必要の際には購入して頂くようお願いしました。
[2階居室/収納]
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Q 洗濯の乾燥時、浴室にある2箇所(浴槽と洗い場)の排水口でコポコポと音がする。
A 以前に「排水の流れが悪い」という問い合わせがあって対処したことがありました。今回は浴室の排水口に何らかの影響が及んでいるようでした。
[洗面脱衣室] [日立製/BD-V9500]
洗濯機の乾燥時に反応している浴槽と洗い場の2箇所の排水口。
[浴室]
1年目点検では「以前に洗濯排水が逆流したり、流れが悪かった」という申し出があったので、汚水枡や通気口の蓋に穴を数箇所開けて流れにくい現象を改善した経緯がありました。排水の進行方向側の蓋に穴を開けることによって排水が流れる力を手助けしています。
[建物前面/北側/汚水枡・通気口]
施工上で出来る限りの対処はしたのですが、抜本的な改善方法が分からなかったので、ネットで似た事例がないか探してみると・・・[BD-V9500L]でヒットしました。
この洗濯機は乾燥時の高温高湿度の排気が室内に籠もらないように「排水口の封水を押しのけて排水ホースから排気する」仕様(排水管を排気も通る)になっているようでした。
高速温風運転(排風圧)→排水ホースの取り付け部が浮き上がる→水が飛び出して床面を濡らす
(排水口キャップは排水が自然落下することを想定、排気による温風圧力の浮き上がりは想定外)
1年目点検後のフォローでは排水管の出口近くの設置している点検枡と通気管の蓋に穴あけを実施。
また、取り付け業者によると、ホースの周りを「パテ」や「粘土」で固定すれば良いそうです。
2017年1月28日(土)お家の点検1年目(富山市婦中町K邸)
所要時間 14:57~15:30 晴れ
スタッフ 砂田、渡辺
【K邸の紹介/お客様からの申し出・指摘はクレーム?苦情?】
「住宅業界はクレーム産業」と、ひと昔前のテレビCM等で聞いたことがあります。
訪問検査をしている私たち点検スタッフにとってみればお客様からの申し出等は「クレーム」ではなく、意味を取り違えているのでは?と感じています。違和感があったので、ネットで言葉の意味を調べてみることにしました。
「クレーム」とは・・・ケガや被害を受けたことに対して代償や保証を要求する行為。
「苦情」とは・・・不満や不公平に対して改善を要求する行為。
私たち点検スタッフが訪問検査でお客様から受ける印象はクレームや苦情ではありません。仮に住宅に関する苦情では、建物を構成している部材・材料に関する不具合や施工不良、担当者・ヒトに対するフォローの遅れ等になると考えられます。
お客様の声をうるさい・ウザイと感じている場合は一方的に「クレーム・苦情」と受け止める傾向があるのかもしれません。
それがお客様目線・お客様の側に立つと「お客様は知らない・言われたけど忘れている→お客様が理解されていない」に起因して、説明や確認が足りなかったのかも?と考えるようになります。
私たち点検スタッフは定期的な訪問検査の機会を利用して、新築後、太陽の紫外線や気象条件等によって次第に経年劣化していくお家の内外について、起こり得る現象等を事前にお客様に説明して理解・知って頂くことが大切だと感じています。