点検ブログ

  • 【定期点検の現場で得たノウハウを再利用】2013年12月21日(土)お家の点検2年目(富山市婦中町N邸)

    従来型の住宅メーカー・工務店側のお客様との関係・考え方は、ひと昔前のCADソフトの進んできた道と同じ(住宅業界に追随が正しい?)ように思われます。

    お客様情報の一元管理アプリの基本的な考え方として2通りがあると考えられます。

    ①    建築する為のCAD(設計図書)→見込客管理・プレゼン(バーチャル)CAD→アフター履歴

    ②    見込客情報・プレゼン(バーチャル)CAD→建築する為のCAD(設計図書)→アフター履歴

    これらは設計現場が先か?営業現場が先か?の違いであり、お引渡し後のお客様が一番気になるアフター履歴は会社独自の管理体制で行なわれてきたものと思います。

    ここ近年、建築に関する様々な法律施行による市場のニーズが出てきた背景があって、従来のお客様情報とアフター履歴の連結(ヒモ付け)管理という概念が出てきたようですね。

    15_HN02_定期点検ノウハウ_01 15_HN02_定期点検ノウハウ_02

    アフターメンテナンスとしてのお客様情報とは「家(これを構成する部位・部材等)と家族構成」になります。保証部位・部材や保証期間、メーカー、アフター履歴等を中心にお家情報が構成・更新。

    例えば、CADの場合、部材パーツの裏面に価格という情報だけでなく、保証等に関する付随事項が書かれるイメージになるのかもしれません。

    さて、お家の定期点検。「引渡し後が本当のお付き合い」をカタチ化したイベントになります。弊社のお客様アフターの管理体制は独自のデータベースによる電子化及び紙ベースの綴りの同時管理になっています。特に定期点検についてはアルバム的な要素を満載させています。

    15_HN02_定期点検ノウハウ_03 15_HN02_定期点検ノウハウ_04

    お客様が求めていること、住宅メーカーが提供していることのギャップ。ウェブサイトでは分からない定期点検現場の出来事。ほとんど公開されていないので未知の部分が多いです。

     

    お客様側・・・アフターフォローの中に「訪問点検」があるので信頼できる。自分たちは家に住む立場であって、家で起こり得る現象を知らない。だから事前に聞かせてくれることで安心できるし、心構えもある。

    メーカー側・・・建てた責任がある以上、「お家を護る」意味でアフター対応は当然ですが、「家の定期点検」というイベントは定期的に実施するとしても電話や葉書、訪問点検の選択肢もあります。定期点検は基本的に「無償」というアフターサービスの一環ですが、10年目点検以降は採算性もあるので、多少の有償化はやむを得ないと思われます。

    15_HN02_定期点検ノウハウ_05 15_HN02_定期点検ノウハウ_06 15_HN02_定期点検ノウハウ_07

    定期点検で得られるノウハウとは・・・

    お客様へ起こり得る現象・対処方法を事前にお知らせできるメンテナンスツールとしての冊子もありますが、なかなか読まれないのが現実だと思います。「必要に応じて」を優先すると、PCやスマホ等の端末で探せるという「データ・事例の検索性」を考慮した本ブログも有効ですし、これまでの記事の中からも欲しい情報が読み取れると思います。

    私たち点検スタッフが最も伝えたい事は「営業や設計担当者も同行すべき」であって、机上ではお客様のアフター現場は語れないと言うことかもしれません。