屋根材はコロニアル仕様であり、セメントと人工繊維や天然繊維等を使用した無石綿の化粧スレート瓦に着色剤(防水塗膜)で覆われています。経年劣化等(紫外線や風雨、雪)による塗膜剥離等が見受けられました。
[大屋根]
大屋根から下屋への落雪の影響が大きいのか、下屋のコロニアルのヒビ割れ・破損が15~20箇所発見されました。後日、見積書を提示することをお約束。
[下屋]
2階の一室は洗濯物干し場として使っておられるのですが、冬の間は結露が多かったそうです。洗濯物が乾くことは室内の水蒸気が増加すること、増加した水蒸気は除湿機やエアコンによる除湿や窓を開けて換気することで結露をある程度防ぐこともできます。冬の間は室温が低くなるので、飽和水蒸気量は小さく結露化しやすくなる環境になっています。
[2階居室/北側]
これまでの生活を思い出して頂き、除湿機の常時運転やエアコンによる室内温度の上昇、24時間換気の再稼動等々、WIC(ウォークインクローゼット)内の服がカビてしまわないよう、費用対効果(損得話)となりました。
結露が多いのはアルミサッシのせい?10年前を思い出すと当時は高価ではあったが、樹脂サッシを選択肢に入れても良かったかも・・・とお客様。
サッシについては性能面では技術革新等、予算面では市場価格の低減化等のいろんな要因があるので、単純に10年前と今を比較するのは非常に難しいと思います。お家の立地条件(周辺環境)、生活スタイル等によっても起こり得る現象は異なってきます。
一般的に新築時と10年経過した現在では家族構成や生活スタイル、考え方等が変わっているので、メンテナンス等にはあまりお金をかけたくないという発想もでてきます。ですが、点検毎にお客様に立ち会って頂き、「修繕という必要最低限の費用」が少なからず発生することを体験して「メンテナンスの必要性」という発見を、弊社の定期点検を通じて理解・納得して頂ければ幸いです。
2014年7月1日(火)お家の点検1年目(富山市I邸)
所要時間 14:00~15:00 晴れ
スタッフ 石丸、鉾井、中谷、渡辺
【I邸の紹介】
玄関ドアにステキな飾りが取り付けられています。表札代わりで塀に飾りが取り付けてある場合が多いのですが、こんなふうに玄関ドアにドンと飾ってあるのは初めて見ました♪
トイレ内に手洗いがあるパターンは一般的(洗面脱衣室にある場合は別)ですが、トイレを出た所に洗面化粧台があるのは意外と珍しい(間取りによって違いますが)のかもしれません。この洗面化粧台には鏡が付いているので、朝の身支度の時間帯での混み合い(ご家族の通学・出勤時間がぶつかる)緩和・分散に大変役立っているそうです。