点検ブログ

  • 【アフター履歴に記録なし?】2014年10月20日(月)お家の点検5年目(高岡市A邸)

    弊社にはお客様からの問合せやお家で発生した現象・弊社による対処等を記録している備忘記録としての補修依頼書(通称、赤紙)が大切に保管されています。今回のお客様からの履歴は特に綴られていませんでした(定期点検での指摘や申し出等は報告書によって記録されています)
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    アフター依頼の随時対応の記録はどのお客様に対しても綴っているのですが、定期点検を開始して数年後が経過したあたりからは随時対応が激減して、自主的な訪問検査である定期点検での定期対応が主流になっている気がしています。「今度また定期点検があるし、その時にまとめて言おう」と言う、定期点検を完全実施している弊社への安心感の表れがお客様の心に定着しているのかもしれません。
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    「住宅業界はクレーム産業」と一般的に言われているようですが、私たち点検スタッフは一概にそうでもないと考えています。住宅会社による不手際や自然環境、使い勝手等による不具合等はもちろんありますが、建てられるお客様のほとんどが業界人ではないので、木造住宅で経年変化・劣化等によって起こり得る現象を知らない・分からないというのが原因のひとつかもしれません。
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    「お客様と一緒にお家のメンテナンスを考える」立場になってみると、日常的に住まわれているお客様ご家族に「お家メンテに関する知識とちょっとした技術」があれば解決できることもあります。
    弊社の定期点検を体験されることでお家メンテのキッカケが芽生えて頂ければ私たち点検スタッフのやりがいにもつながっていくと感じています。

  • 【T邸の紹介】2014年9月18日(木)お家の点検10年目(高岡市T邸)

    2014年9月18日(木)お家の点検10年目(高岡市T邸)
    所要時間 13:56~15:54 晴れ
    スタッフ 横窪、渡辺

    【T邸の紹介】
    「お・も・て・な・し」・・・2020年東京オリンピック招致の最終プレゼンに使われ流行語大賞にもなりました。来客への心遣いが写し出される玄関ホール。飾られた季節の自家製の品々はその時々の旬を映しておられます。今回は10年目点検ですが、今から約7年前(2年目と5年目点検の間)に弊社が定期的に発刊していた広報誌の題材として、お客様宅での「おもてなし」をインタビューした経緯があります。当時の取材が非常に懐かしく思われます。
    [玄関ホール]
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    お客様宅の階段はハートビル法を考慮したゆったりした16段となっています。
    [階段]
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    これは取り外しが自由なカーテン?のれん?のレールです。のれんを巻いた丸い部分に棒を通して、その棒をC型の金具に置くことで固定しています。お部屋の出入口の幅によって、今回の方法や突っ張り棒、カーテンレールとの使い分けができます。のれんが揺れる風通しが良い間取りと周辺環境です。
    [ダイニング]
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  • 【定期点検の現場から教わること数知れず・・・】2014年9月18日(木)お家の点検10年目(高岡市T邸)

    「新築時の配慮がもう少しあれば防げた現象や補修等があるはず・・・」これは前回の5年目点検でのアフターメンテナンスのベテランがつぶやいた言葉です。
    お家の自主点検はお客様ご家族の生活スタイル等によっても起こり得る現象は異なっていますが、現場に居合わせた担当者の勉強にもなっています。
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    お客様のお話によると、樹脂サッシの部屋(北側と西側)では結露があまり無く、アルミサッシの部屋(東側と南側)は多いとのこと。約10年前の新築時の建築予算の配分で当時の営業・設計担当者との打合せの結果、採用した予算案でした。
    [ダイニング/北側/樹脂サッシ]
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    [リビング/西側/樹脂サッシ]
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    振り返ること10年前。10年前当時の樹脂サッシは非常に高かったようですが、お客様ご家族が選んだ選択の結果が毎年「良かったね」という良い結果として再確認されており、とても嬉しく感じておられました。
    また、仮にそうじゃなかった場合であっても、お客様毎に違っている立地条件や生活環境を考慮した改善提案等ができるよう日々の点検現場を検証していきたいと考えています。

  • 【Y邸の紹介/お客様参加型の定期点検】2014年8月11日(月)お家の点検10年目(富山市Y邸)

    2014年8月11日(月)お家の点検10年目(富山市Y邸)
    所要時間 14:50~17:00 曇り
    スタッフ 横窪、渡辺

    【Y邸の紹介/お客様参加型の定期点検】
    お客様と一緒にお家のメンテナンスを考える時、点検や検査をどんなふうに進めていけば様々な思いが伝わるのでしょうか・・・。
    「お客様参加型の定期点検」と言うと、あまり聞いたことのないフレーズかもしれません。これは汚水枡の洗浄の際にお家にあるホースをお借りしているワンシーンです。
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    折れ戸の開閉に不具合があったようです。脚立に上ったり伏せてみたりして不具合等のあった部材や箇所に目の高さを合わせて目視検査しています。
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    今回のお客様のように補修等の一部始終を見て頂くと、メンテナンスのコツが少し分かってくると思われます。他社の様子は分かりませんが、弊社の場合は一般的な定期点検の補修・対処時は少しでもメンテナンス・お手入れのキッカケになれば・・・と思い、半ば強引かもしれませんが、不具合等があった箇所に対処する時・後にはお客様に確認・参加して頂いております。
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  • 【結露】2014年8月11日(月)お家の点検10年目(富山市Y邸)

    Q 冬の間はアルミサッシの結露が激しい。
    [LDK/東側]
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    [2階居室/南側]
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    お客様は様々な結露対策を考えておられました。熱の伝導率が高いアルミ製サッシを選んだ当時を少し後悔されているご様子。単純に10年前と今を比較するのは難しいのですが、同じアルミ製であっても技術改革等によって断熱性能は向上しており、時代の流れやお家を建てるタイミング等があるのである意味仕方のないことかもしれません。また、部材の市場への普及度合い等によって価格が低減することで、アルミや樹脂、木製サッシの戸建への導入率も変化してきたこともあります。
    [暖房設備/屋外燃焼型]   [LDK/南側]
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    結露対策では結露防止シートや結露吸収シートの使用も選択肢のひとつですが、除湿や換気を上手にしながら結露化を軽減する方法も紹介。LDKの南側はサンルームを設けて空気層ができたせいか、結露はしなくなったとのことです。

  • 【S邸の紹介】2014年8月6日(水)お家の点検10年目(富山市S邸)

    2014年8月6日(水)お家の点検10年目(富山市S邸)
    所要時間 13:01~15:22 晴れ
    スタッフ 横窪、渡辺

    【S邸の紹介】
    色合いや使用部材等が南欧風のお家仕様。
    これは木製の玄関ドアなのですが、10年経過した今でも木肌や木目の色艶が美しく、多少の経年変化・劣化は見受けられますが、新品以上の見栄え・価値があると感じてしまいます。お客様DIYによる継続したメンテナンスの成果・賜物だと思います。
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    室内の天井には古木に似せたメンテナンスフリーのアンティークビーム(擬木)が配されています。
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    そしてアーチ状のレンガが何とも言えない味わいを醸し出してくれています。また、サッシは木製で複層ガラスの間にはアルゴンガスが注入されています。10年前の部材なのですが今の時代でも十分に通用する高性能で断熱効果が高い製品仕様と思われます。
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  • 【地場の工務店の心構え?心意気?】2014年8月6日(水)お家の点検10年目(富山市S邸)

    大手住宅メーカーとは違う、地場の工務店としての進むべき道を点検スタッフなりに考えることがあります。考え始めたのは今から5年前で今のような10年目点検が始まる前でした。当時は1年目や2年目、5年目点検が順繰りに回ってきますので、数の多さに圧倒されて実際に定期点検(訪問検査)を実施して、その後のフォローも完了させることができるのか・・・という心配事がありました。
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    あれから5年の歳月が流れて10年目点検がスタート。その他のアフター現場へはスタッフが各個に対応しているのですが、会社挙げての10年目点検と言う公式の訪問検査は初めてだったので、かなりの緊張感を持ってスタートしました。
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    おかげさまで10年目点検が順調に進み、その後のフォローもシッカリとなされています。お客様と一緒になってメンテナンスを考える弊社・中田工務店の10年目点検。15年点検の実施は現在のところ、まだ正式には決まっていませんが、今もこれからも地元に根付いている工務店でありたいと、点検スタッフのひとりとしていつも考えています。

  • 【I邸の紹介】2014年7月31日(木)お家の点検10年目(高岡市福岡町I邸)

    2014年7月31日(木)お家の点検10年目(高岡市福岡町I邸)
    所要時間 9:56~11:57 晴れ
    スタッフ 横窪、渡辺

    【I邸の紹介】
    観葉植物などの園芸が趣味のお客様。お客様宅ではLDKの横・南側にサンルームを増設、数多くの緑が立体的に所狭しに並べられていました。
    [LDK/南側]
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    お客様宅は玄関ドアから玄関框までの間に数メートルの「間」があります。玄関ドアを開けて何歩か進んで暖簾(のれん)をくぐると「和」の落ち着いた玄関ホールになっています。以前に弊社の広報誌にも取り上げられて大好評だったのを覚えています。
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    10年という歳月は経過していますが、新築当時の雰囲気はそのまま、時間差を感じさせないのはデザイン住宅だから・・・という意味なのでしょうか。

  • 【経験的知識が詰まった人間ブック】2014年7月31日(木)お家の点検10年目(高岡市福岡町I邸)

    今回の10年目点検、不勉強の私にとっては質疑応答に追いつくのがやっとでした。建築現場・アフター現場では熟練したベテラン達の口から発せられるノウハウは弊社・中田工務店の技術そのものになっています。
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    本日の一連の点検作業がひと通り終わってのお客様の最終確認・署名です。定期点検という訪問検査は「○年経過したから※※のような起こり得る現象が発生する」という具体的な決まりごとはないのですが、○年目を目安にして、長期的な流れの中での断片的な見方ではありますが、お家の変化を見て不具合等があれば対処しています。
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    10年目点検のお客様にお渡ししている「お掃除便利帖」です。お引渡し時には別に「住まいの管理手帳」をお渡ししているのですが、新築時は起こり得る現象を説明してもなかなか頭に入らないのが人情、起こった現象に対して考えるのが自然かもしれません。
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    私たち点検スタッフとは本に書いてある活字やイラストと違い、言葉と行動で説明される経験的知識というノウハウが詰まった人間ブックとでも言うのでしょうか。これからも経験というページ数が増えて、少しでも点検現場のお客様のお役に立って頂ければ本望です。

  • 【結露と損得】2014年7月16日(水)お家の点検10年目(富山市八尾町A邸)

    2階の一室は洗濯物干し場として使っておられるのですが、冬の間は結露が多かったそうです。洗濯物が乾くことは室内の水蒸気が増加すること、増加した水蒸気は除湿機やエアコンによる除湿や窓を開けて換気することで結露をある程度防ぐこともできます。冬の間は室温が低くなるので、飽和水蒸気量は小さく結露化しやすくなる環境になっています。
    [2階居室/北側]
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    これまでの生活を思い出して頂き、除湿機の常時運転やエアコンによる室内温度の上昇、24時間換気の再稼動等々、WIC(ウォークインクローゼット)内の服がカビてしまわないよう、費用対効果(損得話)となりました。
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    結露が多いのはアルミサッシのせい?10年前を思い出すと当時は高価ではあったが、樹脂サッシを選択肢に入れても良かったかも・・・とお客様。
    サッシについては性能面では技術革新等、予算面では市場価格の低減化等のいろんな要因があるので、単純に10年前と今を比較するのは非常に難しいと思います。お家の立地条件(周辺環境)、生活スタイル等によっても起こり得る現象は異なってきます。
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    一般的に新築時と10年経過した現在では家族構成や生活スタイル、考え方等が変わっているので、メンテナンス等にはあまりお金をかけたくないという発想もでてきます。ですが、点検毎にお客様に立ち会って頂き、「修繕という必要最低限の費用」が少なからず発生することを体験して「メンテナンスの必要性」という発見を、弊社の定期点検を通じて理解・納得して頂ければ幸いです。