Q 引き戸が傾いている。傾きの直し方を知りたい(事前葉書)
現状を確認。この扉は無垢仕様となっているので、枠には丸いクッション材(木部の保護・キズ防止)が取り付けられています。完全に閉め切った状態でも少し傾いて見える(扉と枠の間から光が差し込む)のですが、今回は傾きが大きかったので、経年変化等によって木部が伸縮したものと思われます。
[1階トイレ]
扉の左右の側面にある傾きや高さを調整できるネジの場所をお客様へ指し示しながら補正。お客様に扉の仕組みを理解して頂きました。
Q 引き戸の鍵が壊れてロックできない(事前葉書)
[1階トイレ]
現状を確認。開閉テストの結果、上のレールに取り付けられているソフトクローズが効かなくなっているのを発見。ドライバーでソフトクローズのビス位置や引き戸の側面ネジを調整して、正常に機能するように補正しました。
ロックを掛ける時は鎌状の金物が飛び出てくるのですが、これがストライクボックスというロック受け金物の間に入らない状態でした。
ストライクボックスを取り外して部材の仕組みを検査。同型の部材が使われている洗面脱衣室側の金物をトイレ側に取り付けてみるとロックが正常に機能しました。お客様へ壊れている部材(ストライクボックス)を見せながら仕組み説明し、後日部品交換することになりました。
2016年7月2日(土)お家の点検5年目(富山市水橋O邸)
所要時間 08:48~10:31 曇り
スタッフ 前根、渡辺
【O邸の紹介/長持ちして欲しい大切な家】
お住まいになってからの感想は?・・・長くもって欲しい。
お客様は日常使っている引き戸や折れ戸の扉(クローゼット)の構成する部材をDIYで調整しているご様子。クローゼットの場合、折れ戸の開閉の繰り返しでビスの緩み等が発生することもあります。気がついた・不具合があった時にビスの増し締め等で早めに対処することによって、部材の「持ち」が長くなると思われます。
[LDK/クローゼット]
また、定期的な訪問検査に同行していると、施工側(納め方)と住まわれるお客様側(使い勝手)では気づく箇所が違っていることも。住まわれるお客様を一般的に言われている消費者ではなく、「生活者」と置き換えてみると自然に答えが導かれてくると思います。お家を建てる目的(お家を建てる・購入するお客様と建てる側)が違っていることで起こり得ることかもしれません。
私たち点検スタッフは定期的な訪問検査を特に大切にしています。お客様とお話する機会を設けることで日頃の困り事やご指摘、補修等で現状維持や改善復旧に心掛けています。