2012年4月14日(土)お家の点検5年目(富山市H邸)
所要時間 9:00~10:15 小雨
スタッフ 岡野、渡辺
【H邸の紹介】
白いボックス型のお家。
5年前に新築をご購入されたのですが、玄関前は目隠し壁、白いタイル貼りのアプローチ、そして片流れの屋根、オシャレな小窓等々、今風のセンスがあってとってもステキです☆
建築後、約5年も経つと、雨垂れが少し目立ってきましたが、お客様は進んで外壁等のお掃除にも挑戦されているご様子。
[雨水枡]
点検を実施。本日は小雨日和。屋根からの雨水が雨樋を通って雨水枡に入ってきています。中を見ると泥が少し溜まっていました。屋根や壁等が雨によって洗い流されて、雨樋から流れてきたものと思われます。
[北側]
[汚水枡]
全ての汚水枡の蓋を開けて点検を実施。枡底には白っぽい油脂等の溜まりが少しありました。
[北側]その①
そこで、お客様からホースとお水をお借りして、ホースの水流で洗浄することにしました。水道の蛇口をシッカリとドライバーで固定して、いよいよ放水開始です。
汚水枡内に向かって水流を発射。勢いが強いので、溜まっていた油脂等はまたたく間に下水道へと流れていきました。
洗浄後の状態。とてもキレイになりました。油脂等が年月の経過とともに少しずつ溜まり続けると、これが次第に固形化して配管が詰まることもあります。でも、いきなり溜まってすぐに詰まってしまうものではないので、数年に一回程度の洗浄で良いと思われます。
Q 以前に知人から業務用の高圧洗浄機を借りて、試しに少しの範囲だけを洗浄してみた(笑)
A 現状を確認。外壁の模様は横に流れているデザインです。横の模様の場合、今回の事例では模様に凹凸もあるせいか、縦のラインと違って汚れ等が下に落ちにくくなることもあります。
お客様は特定の場所に対して高圧洗浄機をかけてお掃除されたそうですが、水の圧力の加減(高圧洗浄機と外壁との距離・間合い?)が分からず、外壁の塗膜が剥がれる心配をされていたご様子。そこで、専門の業者に依頼したいとのことでした。
お家の方角(外壁の面)によっては、日の当たり・雨の当たり具合が異なっていたり、近くの空き地等から藻やカビの胞子が飛んできて付着しやすかったり等々。次回に「高圧洗浄を使った外壁の汚れの落し方、外壁用洗剤の種類等」をご提案することになりました。
雨垂れ(撥水膜となった黒い跡)の主な原因は、サッシやベンドキャップの周囲に施されている防水・弾性コーキングから溶け出した可塑剤等に含まれるシリコン油。水だけの洗浄よりも洗剤も使ったほうが油分を分解してくれますので、良い効果が得られると思います。
Q キッチンとリビングの間ぐらいに床鳴りがある。
A 現状を確認。床鳴りの音から判断すると、床下の鋼製束が鳴っているような音でした。当日は床下点検口のある収納庫が空けて無かったので、後日、床下にもぐって床下点検と床鳴り現象の改善をすることをお約束。
これは少しキッチン寄りの場所で床鳴りがあったのを改善した跡。以前にも床鳴り現象があって、床下にもぐってみたのですが、その場所には鋼製束が無く、構造の関係で根太が横に入っていて、床下からの改善が難しい箇所だったそうです。
よく見ると、床鳴り対策で床上から細い釘が打ち込んでありました。写真ではホクロのように見える?のですが、撮り方が上手じゃなかった(デジカメの性質上、近距離でのピントが合わせられなかった?)ので・・・ごめんなさい!
結露跡を調査。お客様宅には「内窓」が取り付けられています。住宅エコポイントが設置のキッカケだったそうですね。
[和室/東側]
リビングには蓄暖が設置されています。和室とリビングは隣り合わせ。この仕切り扉は日常的に閉めておられるご様子。お客様ご家族の主な生活の場所はリビング・ダイニングキッチン。扉を開けた際にリビング内の暖かくて湿った空気が和室へと流れ、その暖気が冷やされることで結露が発生するものと思われます。天気図の解説みたいな感じですね。
寝室は、寝ている間の呼吸により体内から放出される水蒸気と室温の低下で結露が発生しやすい環境。
内窓を設置することで室内温度も一定に保たれて、結露の発生を防いでくれます。
[寝室/南側]