今回は降雪の影響で外部給気口のカバーを外してフィルターの確認ができませんでした。お客様の話によると、年に1回程度はフィルターのお掃除をしているご様子。
[建物後面/南側] [建物左面/東側]
また、室内排気用のフィルターが洗いすぎ?でボロボロになってきたとのこと。そこで、FAX注文用紙(ネットでは㈱マーベックスのサイト)をお渡しして必要の際には購入して頂くようお願いしました。
[2階居室/収納]
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2016年4月23日(土)お家の点検2年目(高岡市F邸)
所要時間 09:55~12:06 晴れ
スタッフ 砂田、渡辺
【F邸の紹介/エコアイ換気の特徴】
お客様宅の2年目点検。エコアイ換気が採用されています。外壁を見るとベンドキャップ(フード)が少ないのが分かりますか?外観がスッキリしています。一般的なお家の外壁には給排気口がお部屋の壁や天井に付いており、これらの出入口が外壁に開けられていることでベンドキャップの数が多くなるようです。
[建物右面/南側] [建物左面/北側]
これはお部屋や収納等にある排気口。汚れた空気は下方に溜まる傾向があるので、床に排気口があることによって汚れた空気を効率よく排出させることができます。
[排気口/洗面脱衣室] [給気口/リビング]
それぞれのお部屋に繋がっている蛇腹のダクトです。この中を汚れた空気が全熱交換機を通って外に排出されます。一方、新鮮な外気は屋外の給気口のフィルターを通って床下の中央にある全熱交換機に入ります。ここで熱交換機能が働き、外から入ってくる冷たい空気(0℃)が排出する空気(20℃)の熱交換で15℃程度になります。
外部給気口に取り付けてあるフィルターの汚れ具合を確認。白いフィルターの周囲には汚れ防止でお客様のアイデアによる赤いタマネギネットで覆っています。
[建物右面/南側]
内部を確認しようと思ったのですが、赤いネットがシッカリと入っている状態。お客様はその上から掃除機をかけて表面に付着しているホコリを吸い取っていました。
お客様から訪問検査案内葉書の返信には「給気口・排気口フィルターの注文書が欲しい」と希望されていたのですが、お客様はネットで注文できる方法を見つけておられました。こうやってお客様ご自身で調べることもDIYの一環ですね。点検スタッフも勉強になります。
[リビング/南側/給気口] [洗面脱衣室/排気口]
Q 換気扇を掃除するのに市販の薬剤を買って使ってみたら、表面の塗膜が落ちてしまった(汗)
現状を確認。お客様からその洗剤を見せて頂くと表面には「ガンコな汚れに」とあって裏面には「アルカリ性」と書かれていました。油汚れは強い洗浄作用で落ちますが、拭き残しには気をつけて頂くようお願いしました。
Q 階段手摺り化粧板の表面に汚れがある。「消しゴムで消せるかも・・」と聞いて試してみたが効果は無かった。
まずは中性洗剤を試して頂くようお願いしました。
[階段手摺り]
Q 床の拭き掃除で見つけた。水拭きで擦っても汚れが取れない。
現状を確認。平らな床材を指でなぞってみると、ボンド跡と思われる部分に少しの盛り上がりが感じられました。洗剤を使う場合は「局所的に使ってみて効果が確認できた場合は全体に使う」ことをお勧めしましたが、お客様は「自分は少しずつ使うのは性に合わない」と苦笑い。難しい対応になります。
[2階廊下]
Q 引き戸のスリット(隙間)の掃除をしようにもホコリがとりにくい。
現状を確認。引き戸のレールや溝はホコリが溜まっても掃除しやすいように配慮されているのですが、スリットは「掃除するユーザーの立場になっていない」との結論。
[浴室]
洗剤・薬剤(合成洗剤・洗浄剤等)について
世の中にある中性洗剤やアルカリ性洗剤、酸性洗剤には「界面活性剤(油汚れ等を離して落とす)」が使用されています。中性洗剤は界面活性剤の作用で汚れを取り除くのですが、落としきれない汚れに対してアルカリや酸が使われます。
アルカリ・・・油脂や組織のタンパク質と結合して溶かす(使用時のヌルヌルは皮膚のタンパク質を溶かしているのでゴム手袋が必要となります)。汚れは落ちるのですが、塗装面を荒らしたり変色したりしてしまうので、そのあとは拭いた部位が汚れやすくなるようです。
酸・・・細菌や微生物に必要な酵素を分解。トイレ洗剤では除菌がメインとなる酸性洗剤となります。
人間の皮膚は中性ではなく弱酸性で天然の除菌作用があるようです。「弱酸性ビオレ」は文字通り肌に優しいということですね。
洗剤の種類には合成洗剤のほかに洗浄剤や漂白剤、研磨剤等がありますが、それぞれ特徴が異なっているので、裏面の説明書きをよく読んで使うことが良いと思われます。