点検ブログ

  • 【サッシ枠】11月14日(金) 定期点検2年目(富山市Y邸)

    結露跡を調査。サッシ枠(仕様による)のゴム部分には結露によりカビが発生しやすい場所。結露をそのままにしておくと、次第に小さな黒カビが発生、侵食し、取りにくくなってしまいます。
    [リビング]
    10_Y_サッシ枠_0110_Y_サッシ枠_02

    特に黒カビは見受けられませんでした。
    [寝室]
    寝室の場合、暖房を消した(タイマー)後、ドアを閉めきって就寝。呼吸に含まれる水分で室内の湿度が上昇します。室温は暖房が切れているので、徐々に低下し、露点に達した時に結露が発生する仕組みです。
    10_Y_サッシ枠_0310_Y_サッシ枠_04

    奥様へは、「複合(複層)ガラスは結露しにくい」こと、そして「まずは結露ってどんな風に起こるんだろう?」の仕組みをご理解頂き、日頃の拭き掃除がメンテナンスにもなると助言。
    (参考/2008年10月16日射水市N邸5年目点検、結露)
    (参考/2008年9月22日砺波市M邸5年目点検、結露)

  • 【目隠し】10月21日(火) 定期点検1年目(飛騨市T邸)

    Q カーテンを開けると、外から丸見えになってしまうので、シールシートを貼ってみた。
    A ガラス越しに見えるのは畑で、畑仕事をされている方と目が合いそうですね。
    この目隠し用のシールは、とってもオシャレです。ネットで探してみると「窓アート」って色々とあるようですね。
    02_T_目隠し_01

  • 【結露】10月21日(火) 定期点検5年目(砺波市N邸)

    Q 冬場に結露があり、床の一部にしみ込んでしまった。
    A 現状を確認。サッシ枠等に発生していた結露水が床に落ちて、知らずにそのまま放置してあったと思われます。お客様宅は、主に床暖房ですが、石油ファンヒーターも使っておられるご様子。
    12_N_結露_0112_N_結露_02

    まずは、サッシは複合(ペア)ガラスですが、「結露しにくい」特徴をご理解頂きました。
    お客様の生活スタイル(水蒸気の発生)により、大きな違いがあります。
    12_N_結露_0312_N_結露_04

    そこで、石油ファンヒーターの使用(灯油1ℓの燃焼で約1ℓの水分が発生)をなるべく控える事や除湿や換気(でも、せっかく暖めたお部屋が寒くなっちゃうのは、嫌かも(汗))、またカーテンに少し隙間を開けて通気を良くする等々を助言しました。
    カーテンで完全に仕切られることで、窓との間の気温が徐々に低下し、結露になってしまうそうですね。
    でもカーテンには色々あって、結露防止用の仕様もあり、二重構造や特殊な生地が使われている等々があるようです。

  • 【雨垂れ】10月16日(木) 定期点検5年目(射水市N邸)

    同じく、右面のサッシ廻りからの雨垂れの様子です。お家には雨水に含まれる排気ガスの汚れ成分等で一般的な外壁の凸部分からの雨垂れはつきものですが、日陰の場合、太陽光(紫外線)の影響が少ないせいか、サッシ廻りのコーキングの経年変化(劣化)は小さいようですね。
    04_N_雨垂れ_0104_N_雨垂れ_02

  • 【結露】10月16日(木) 定期点検5年目(射水市N邸)

    Q 冬の話だが、リビングのサッシはペアガラスなのに結露するのは何故?
    A 現状を確認。まずは、「複層(ペア)ガラス」は結露しにくい事をご説明。
    10_N_結露_0110_N_結露_02

    ここで、サッシ枠を調査。多少のホコリはあるものの、黒カビらしき斑点は少なかったようです。
    結露があった際には、丁寧に拭きとっておられるそうです。この「拭き取り」もメンテナンスの代表的な方法ですね。
    10_N_結露_0310_N_結露_04

    結露の主な原因である「水蒸気の発生」。外の冷たい空気がサッシ枠(アルミ製)を伝って(熱の伝導)室内側のサッシ枠の温度を低下させます。室内では、ガスによる燃焼とヒトの呼吸、室内干し等で水蒸気が増加します。また、冬場等の乾燥する時期は加湿器を使われるお客様もおられますね。
    10_N_結露_05

    空気中は、暖房機器等によって徐々に室内温度が上昇し、室内に温度差が発生することで、空気の対流が起きます。そして、障害物(例えばカーテン)等があれば、暖気と冷気の室内循環から遮られて、湿度が同一のまま、窓の表面温度が低下。これが露点以下になると水分が発生し、サッシの冷たい部分に結露が発生すると思われます。(参考/2008年9月22日、砺波市M邸5年目点検)

  • 【結露】9月27日(土) 定期点検1年目(富山市Y邸)

    Q サッシの結露が気になる。
    A 気密性の高い住宅では、換気や除湿をしないと水蒸気が徐々に室内に溜まり、高湿度状態になります。湿度が高いと室内気温の低下で結露が発生しやすくなります。
    06_Y_結露_01

    結露が発生しても拭きとっておられるせいか、斑点状の黒カビも無く、きれいな状態でした。

  • 【カビ】9月22日(月) 定期点検5年目(砺波市M邸)

    Q 結露による、黒カビがなかなか取れない。
    A 現状を確認。カビがサッシ枠のゴム部分に深く侵入しているものと思われます。早期の対応が基本(結露水のこまめな拭き取りや古歯ブラシに中性洗剤を付けてこする等)ですが、カビ取り剤のゼリータイプやティッシュ(薬剤を含ませる)を長時間、患部に浸けておく事をお勧め。局所的に試してみて効果を確認できれば、全体に施すようにお願いしました。
    [リビング]
    13_M_カビ_0113_M_カビ_02

    [2階居室]
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  • 【結露】9月22日(月) 定期点検5年目(砺波市M邸)

    Q ペアガラスなのに結露するのは何故?
    A 現状を確認。まずは、「複層(ペア)ガラス」は結露しにくいという事です。結露の主な原因には、外気とサッシ枠との熱の伝導、室内水蒸気の量、室内空気の温度(対流も含む)が関連していると思われます。
    14_M_結露_0114_M_結露_02

    現在の室内建具仕様のままで結露を防ぐには・・・
    ①石油ファンヒーターの使用をなるべく避けること。これは、灯油1ℓの燃焼で、約1ℓの水分が発生するためです。
    ②除湿や換気等で室内湿度を下げること。これは、室内の水蒸気量を減少させることで露点(結露が発生する温度)を下げるためです。
    ③室内空気の循環を良くすること。カーテンをしている窓は結露が発生しやすいそうです。これは、カーテンによって室内の熱が遮られ、窓の表面温度が低くなる事が原因となります。カーテンと窓の間にある程度の隙間を設ける事で結露が和らぐようです。
    また、結露防止カーテン(二重構造、特殊な生地等)も市販されているそうですね。

    ここで、室内水蒸気や結露について考えてみました。
    まずは、「空気はどれだけでも水蒸気を含めるものではなく、気温によって限界があり、気温が高いほど空気はたくさんの水蒸気を含むことができる」と言う事です。
    (飽和水蒸気量より引用/http://www.max.hi-ho.ne.jp/lylle/shitsudo1.html)
    具体的に説明すると・・・
    14_M_結露_03

    [気温が30℃の時]
    30.4gまで水蒸気を含むことができるので余裕があります。
    [気温が20℃の時]
    水蒸気17.3gがグラフの曲線(飽和水蒸気量)と交わり、これ以上、水蒸気を含むことができなくなります。この温度(この場合20℃)がこの空気の露点です。
    [気温が10℃の時]
    空気は9.4gしか水蒸気を含むことができなくなります。17.3gのうち、水になってしまうのは
    (17.3g-9.4g=7.9g)7.9gの水蒸気が水として出てくることになります。 

    水蒸気を多く含んでいる(多湿)ほど、その空気の露点は高くなり、室内での水蒸気の発生が多い(除湿や換気等はなし)ほど室内気温が低くなるにつれて結露しやすくなります。

    したがって、起きている時は暖房機器を点けて部屋を暖め続けているので、室内気温が高く、水蒸気が増えても結露が発生しにくいですが、就寝後、暖房機器が消されることで水蒸気量はそのままで、室内気温が低下。時間の経過につれて室内で一番低くなる箇所(カーテンとサッシの間)に結露が発生しやすくなると考えられます。