点検ブログ

  • 【コンクリートのヒビ割れ】2011年12月10日(土)お家の点検5年目(富山市T邸)

    ヒビ割れは「コンクリートは圧縮に強く、引っ張りに弱い」特徴があります。お家の基礎の場合は鋼材によって引っ張り側を補強しています。
    以下の画像は基礎本体ではなく、後から施工された土間コンクリートです。
    [建物東側]
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    [建物南側]
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    [開口部周辺]
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    ヒビ割れの原因には「収縮」や「温度」、「複雑性(自己収縮、乾燥収縮、温度応力の複合+・・・)と、ネットで調べると、専門的な言葉が数多く見られ、複雑な要素がいっぱいあるようです(汗)
    自己収縮・・・セメントの水和反応の進行→体積が減少して収縮
    乾燥収縮・・・コンクリート中の水分の蒸発→体積が減少して収縮
    ヒビ割れの可能性(発生確率)を下げることは可能なようですが、ゼロにすることは難しいそうです。

  • 【家庭用のサーバー】2011年12月10日(土)お家の点検5年目(富山市T邸)

    Q これは何ですか?
    A これは家庭用のサーバー(データ保存用)です。お子様の写真はアルバムに収納するのではなく、デジカメでデータ保存されているご様子。思い出をずっと残したい・・・ということで、CDではなく、信頼性のある堅牢なサーバー(HDがミラーリング等)が良いそうです。
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    ネットでCDの耐用年数を調べてみました。CDの耐久性ではメーカー側から「数十年~100年程度」という数値が公表されています。TDKによると、「ディスクが使えないユーザーの9割以上がディスク表面に付着した指紋やホコリによるもの」だそうです。直射日光が当たる場所や高温・多湿環境下に長期間放置したり、強い衝撃を与えると、ディスクが変質して耐用年数が短くなってしまうようですね。
    (参考/日経トレンディネット/http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/qa/parts/20031006/106168/)

  • 【5年目点検の次は10年目点検、点検の種類とは?】2011年12月10日(土)お家の点検5年目(富山市T邸)

    今回は5年目点検。
    次の点検は5年後の10年目点検です。お客様は弊社の点検が「5年目で終わる」と勘違いされていたご様子であり、「10年目点検もある」と聞くと、驚きと同時に大変喜んでおられました。

    お家は装備や仕様・形状等によって、今後のメンテナンス(新築からの現状維持)方法が違ってきます。
    室内の場合は、使用頻度や生活スタイル等に比例して次第に経年変化して磨耗や損耗します。これの進度を遅らせる(現状維持)のがメンテナンスという考え方です。
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    外の場合は自然環境(紫外線や風雨、雪、凍害)等があり、次第に防水塗膜が劣化してきます。塗膜が切れると、建材にまで被害が及ぶ可能性があるので定期的な周期で再塗装という工事が発生してきます。
    自然環境の場合は人間のチカラでは防ぐにも限界があります。
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    お家の点検には「住まいの管理手帳」によると実施時期によって3種類あるそうです。
    「臨時点検」・・・台風や地震、火災などの後に必要に応じて行なう点検
    「日常点検」・・・日頃の清掃などに合わせて頻繁に行なう、建物要所の目視などによる簡易的な点検
    「定期点検」・・・ある周期のもとに実施する詳しい点検
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    「臨時点検」や「日常点検」については住まわれているお客様が庭木のお手入れや除草、お掃除の延長と考えれば、取っ付きやすくなると思いますが、「定期点検」となると専門的な知識や経験等が必要となってきます。
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    弊社では専門スタッフがチームを組んで、定期的に訪問してお客様からのご質問に応じたり、起こっている現象に対処したり、起こり得る現象に対しては他の事例等をご紹介して、メンテナンスの啓蒙活動に取り組んでいます。

  • 【IHクッキングヒーターのパネルが一瞬消える】2011年11月12日(土)お家の点検1年目(富山市婦中町N邸)

    Q パネルを操作して収納した時にパネルの点灯が一瞬消えることがあった。
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    A 現状を確認。お客様にいつも通りの操作をして頂きましたが、今回はそのような現象はありませんでした。後日、メーカーに問い合わせて対処することをお約束。
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    強化パネル(透明)の表面にタイル調のシールが貼ってありました。これは奥様がDIYで貼られたようで、表面に少し波が打っていますが・・・(汗)。真っ白な壁に模様が欲しいご希望があったものと思われます。
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    IHクッキングヒーターの上には汚れ防止で「ガラス繊維の表面にシリコンコートが施してあるIHマット」(※1)がありました。お手軽・機能的で、大変重宝されているご様子です。
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    ※1IHクッキングヒーターを使っていると、鍋底の汚れ等がIH天板・強化ガラス(トッププレート)にこびりついて、茶色く汚れてしまいます。普段のお掃除方法は天板が冷めた後にクリームクレンザーをラップ(またはアルミホイル)につけて擦れば汚れは落ちます(汚れをため込まない、定期的なお掃除が良いそうです)。
    このIHマットはお掃除の手間を省いてくれる便利品。でも、種類によってはセンサーが感知しない等もあり、メーカー等のWebサイトでは「汚れ防止シートを使われている方からの故障の問い合わせが多い」そうなので、取扱説明書をよく読んでご使用されることをお勧めします。
    (参考/http://blogs.yahoo.co.jp/ecloveooo28/29327293.html)

  • 【引き戸の異音】2011年11月12日(土)お家の点検1年目(富山市婦中町N邸)

    Q 開閉する時に少し異音が聞こえることがある。
    A 現状を確認。まずは桟に摩擦の原因となるゴミが溜まっていないか?のチェックです。
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    次に扉を取り外して台車の回転状態を確認。
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    扉の側面には台車の傾きや高さを調整できるネジがあります。特に問題はありませんでしたが、扉を開け閉めする時に扉の重量で台車が少し上下に揺れることによって僅かな異音が発生していました。
    壊れる等の心配はありませんが、起こり得る現象や特徴等を知って頂くことも大事だと思われます。
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  • 【アフターメンテナンスの意味】2011年11月3日(祝/木)お家の点検1年目(高岡市M邸)

    アフターメンテナンス・・・というと、いろんな意味があると思います。
    こうやってお客様宅に定期的に訪問して、「不具合等はありますか?」をお客様の前で確認して対応する対処療法的な定期点検。
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    また、お家の全体像を見て、お客様の生活スタイルも考慮して、起こり得る現象や事例をご紹介することで「知っている・聞いた事がある」に変わる予防医学的な定期点検。
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    そして、メンテナンスに関する冊子やメンテナンス・お掃除で使う道具等をご紹介し、実際に補修している様子を見て頂く処方箋的な定期点検。
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    こうして定期点検を通じて「お客様カルテ」に綴られていきます。
    今回はお家の1年目点検。次は1年後の2年目点検です。その次は5年目、最後は10年目という流れをお客様に説明すると、ニッコリされたのが印象的でした。
    本日はありがとうございました☆

  • 【網戸が閉まりにくい】2011年10月18日(火)お家の点検5年目(富山市S邸)

    Q 網戸が閉めにくくなる時期があった。
    A 現状を確認。
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    開閉テストを数回実施しましたが、特に閉めにくい現象は見受けられませんでした。検査をすると少しのビスの緩みがあったので、増し締めをしておきました。
    網戸の枠材はアルミ製です。太陽光(熱)の影響で少し膨張(※1)したのかもしれません。閉まり具合を改善するには潤滑油(CRC)の吹き付けで摩擦を抑える方法もあります。
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    ※1 熱膨張の定義は1℃あたりの伸びを、0℃を基準にして長さで割った比率です。データは出典によって幅がありますが・・・
    10mの鉄やステンレスが0℃から32度になった時は約4mm伸びます。一方、アルミの場合はこの2倍の8mm伸びるようで、1mに換算すると0.8mm伸びるという感じです。
    (参考 物性なんでもQ&A http://www.tuat.ac.jp/~katsuaki/nandemoQ&APart2.html#thermal_expansion_of_iron_&_aluminium)

  • 【リビングドアの隙間】2011年10月16日(日)お家の点検1年目(高岡市福岡町T邸)

    Q ドアが動くことがある。
    A 現状を確認。まずは「ドアを開閉することで室内に空気が入って、空気圧の影響で別のドアが動く」という仕組みを説明。空気を押し込むと中に入っている空気が縮むのですが、その反動で先端から空気が出てくるという「ピストン」のような感じだと思います。空気の圧力ですね。
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    ドアが僅かに動くのはラッチとラッチ受けの部分で「遊びの部分」が少し大きかったことも原因でした。そこで、ラッチ受けの金物を微調整して現状を改善。
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  • 【節電効果(セルロースファイバー)】2011年10月13日(木)お家の点検1年目(富山市八尾町K邸)

    夏場の電気代について聞き込み。夏は13000円前後で冷房ではエアコンをほとんど使わなかったそうです。
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    エアコンが取り付けられていないお部屋にはあらかじめ穴が開けられて(閉まっている)います。これはセルロースファイバーという断熱材の施工上の特徴(後から穴が開けられない構造)なので、エアコンを後で購入しても設置出来るように工夫してあります。
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    セルロースファイバーとは古紙(新聞紙)を再利用して作られたエコ断熱の吹き込みです。新聞紙を粉々にしてホウ酸とホウシャという原料を混ぜて作られており、自然素材として人体への影響が少ないそうです。
    また、古紙の元は木材なので調湿作用や構成される成分によって防虫効果もあるようです。他の断熱材との違いは「密度」であり、成形品を敷き詰める工法とは違い、非成形品(綿状)を専用吹き込み機で住宅の隅々まで隙間無く吹き込む施工方法となっています。
    (参考/断熱材セルロースファイバー/http://www.dannetsu.jp/cellulose/index.html)

  • 【お家の10年目点検に向けて】2011年10月6日(木)お家の点検5年目(富山市I邸)

    弊社の定期点検(弊社の10年保証)が始まって、約7年が経過しました。まだ10年目点検の経験はありませんが、これまでの点検(1年目、2年目、5年目)を通じて様々な事例が蓄積されてきました。
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    お客様との応答集が本ブログにも数多く集まって、弊社(一般的な住宅?)のアフターメンテナンスの事例集になってきたと感じています。
    同じお家であっても、建っている場所や周辺環境、季節や気候の変化、住まわれるお客様の生活スタイル(冷暖房等による室内への水蒸気の発生等)によって変わってきます。
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    お家は一生モノ。
    最低でも住宅ローンを払っている間、そしてローンが完済した後も快適に暮らしたいというご希望。
    弊社ではこれにお応えすべく、お引渡し後のアフターサービスの充実に努めています。
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    「早期発見、早期治療」という言葉がありますが、お家の場合も同様のことが言えると思います。
    部材の劣化という現象をそのまま放置しておくと、大きな改修工事へとつながっていくこともあります。
    早い段階のメンテナンス・点検によって、劣化等の箇所を少しの費用負担で改善していくこと。
    5年目点検を通じて、住まわれているお客様と一緒にメンテナンスを考え・実行しながら10年目点検を迎えたいと思っています。