屋根点検を実施。5寸勾配(※1)で、屋根は瓦棒葺仕様となっています。
※1 屋根勾配とは三角形の底辺を10として、高さを寸で表現したもので、傾斜の度合いを示します。
また、屋根材によっては勾配が決まっており、金属の場合は1/10の緩い勾配で可能ですが、瓦の場合、4/10以上となっています。
屋根材に問題はありませんでしたが、棟の部分に鳥のフンが大量に付着していました。近くには雑木林もあり、鳥が休憩するのに良い場所かもしれませんね。
4本のポーチ柱の底部(土台)にはステンレス製の支柱が施してあります。
4本のうち、2本(北側から順に)をピックアップ。ステンレスはサビないことで知られていますが、表面にはサビ(もらいサビ※2)が発生していました。
素材自身は問題ないのですが、周辺環境からの影響も考えられます。
※2 ステンレスは「サビない」ではなく、「サビにくい」金属。サビにくいのは含有しているクロムが酸素と結合し、表面に酸化皮膜を形成、この皮膜がサビを防ぐ役割となっているようです。
したがって、表面にキズがついても空気中の酸素に触れている間は自己再生します。
もらいサビは、表面に異種金属が付着して、その金属がサビることで、ステンレスがサビた
ように見える現象。これが放置され、付着している箇所に酸素が触れないままになると内部に侵食、ステンレス自身のサビにつながることもあるそうですね。
(参考/㈱サステックhttp://www.sustec.co.jp/category/1199612.htmlより抜粋)
Q 外壁にヒビ割れがある。ヒビ割れした箇所から雨漏れの心配は?
A 現状を確認。外壁材の表面に「塗り壁模様の塗装」が施されている仕様です。今回のヒビ割れは下地となっているジョイント部分のコーキングの変化(下地材同士が湿度により伸縮する影響)にともなうもので、コーキングと塗り壁材との弾力性の違いから起こり得る現象です。
下地には防水シートもあり、雨漏りへの直接的な原因にはならないと思われます。
また、ヒビ割れした箇所を目立たないように補修(上塗り)した場合、周囲との調色が難しく、逆に目立つこともあり、そのままのほうが良い場合もあります。
ヒビ割れした箇所にホコリ等が堆積し、黒く汚れてしまうこともありますが、お客様は「白色にこだわったのだから仕方が無い」とご理解されていました。ありがとうございます。
(参考/2009年3月13日入善町U邸2年目点検、塗り壁、メンテナンスについて)
(参考/2009年2月14日富山市N邸1年目点検、外壁)
お客様宅は、個性が活かされた自由設計のお家。仕様等が不便かどうか・・・実際に生活されるお客様が決められることですが、提案するスタッフにとってみれば難しさもあります。
ひと昔前、とあるハウスメーカーのCMで、作業服を着た若いスタッフ(芸能人)が点検後にお客様とやりとりするシーンを思い出しました。確か、ズボンの後ろポケットから内側が出てたような・・・。
住宅会社が数多くあるご時世。とある雑誌には、建物内外を10分程度見回って「点検終わり」という会社も珍しくは無いこと、点検の通知を往復葉書で送り、返信が無ければ放置することもある、等々の記事が載っていました。びっくりです。
弊社の点検スタイルが正しいか否かはお客様が決められることですが、今後とも安心・信頼できる点検に努めていきたいと心に誓ったひと時でした。
4月18日(土) 定期点検2年目(富山市K邸)
所要時間 15:45~16:50 晴れ
スタッフ 大矢、橋爪、柳島、川上
協力業者 同行なし
【K邸の紹介】
レンガのお家。外はK様のガーデニングがとっても可愛くメルヘンチック☆
室内の光ファイバーのお花たちも前回同様、たくさん飾ってあって、私達の目を楽しませてくれました。
これには脱臭効果もあります。
また、LAN等の配線が上手にまとめてBOXに入っていたりして、住まいの工夫が見られました。