温水器の下にホースが飛び出ているのを発見。「何だろう・・・」とホースの元をたどっていくと・・・
床暖房の熱交換ユニットからの排水ホースであることが分かりました。土間コンクリートの上に排水ホースの出口を直接垂らすと表面が汚れてしまうこともあるので、施工時の気配りの一環だと思われます。
[床暖房の熱交換ユニット] [エアコンの室外機の排水ホース]
Q クロスの隙間が目立ってきた。自分でコークボンド補修すれば良いのだが・・・(笑)
現状を確認。室内外の湿度変化等によって下地の木部が伸縮・下地ボードも動いて、次第にクロスの継ぎ目に隙間が発生してきたものと思われます。施工時にはこのような現象を想定してあらかじめ「コーナー部分のクロスは切る施工」になっています。白いコークボンドを充填して隙間が目立たないように補修しました。
現状を確認。この現象も同様で湿度変化による木部の伸縮に関係してきます。構造的な問題は無いのですが、どうしても景観上で気になってしまう(視線がそこに行く)箇所です。コークボンドを充填して開いている部分を目立たないように補修しました。
棚と壁の間に隙間を発見。この棚は天然木であり、湿度変化等によって伸縮したものと思われます。
Q クロスの下地が目立ってきた。
A 吹き抜けが大きく(広く)なると年月の経過とともにクロスの下地跡が目立ってくる事例が数多くあります。湿度変化による下地材(木部)の伸縮等と同時に石膏ボードが動いて、それにビニール製のクロスが追随することによってクロスの表面に様々な変化が現れてきます。
広く・大きく見せる間取りは開放感があって非常に魅力的なのですが、経年変化(湿度変化による下地木部の伸縮等)等によって次第に下地ボードの間が目立ってくるようになりますので、クロス選びや間取りを考える際にはプランナー等の助言が無くても注意が必要になる箇所と思われます。
今回の2年目点検でも前回(1年目)と同様、点検スタッフからの様々な点検・補修・助言・記録等々をしているのを身近に体験されたお客様。「このような定期点検は一ヶ月で数が増えると大変だね」といたわりのお言葉を頂きました。ありがとうございます。
点検・補修の横窪。助言の永原。今回の綴りと次回につなげる記録の渡辺。
2年目点検では1年目点検のような「住み心地アンケート」はしないのですが、やっぱり生活スタイル等の感想を色々とお聞きして、役立てるような助言をアレコレと考えています。
お家の定期点検って何だろう・・・と、思うことがあります。
「建ててからが本当のお付き合いです」という、住宅メーカーのCMなどで聞いたことがあるような定番の?セリフ。お客様宅で不具合があった場合には迅速に駆けつけますが、そうじゃない時もこのような訪問点検をして起こり得る現象・事例に備えています。
今回のお客様は住宅業界に詳しい方。木造住宅の経年変化等で起こり得る現象はよく知っておられて、点検スタッフが説明するまでもなく、「あうん」の相互理解があったものと思われます。季節や天候による湿度変化等によって木部が伸縮する「木の調湿機能という性質。鉄や石油などの原料からの加工物で、工場生産の鉄鋼やプラスチック、機械等々で作られる私たちの生活に身近な車や時計等の製品という「寸分違わない」ものとは少し違う世界かもしれませんね。