Q 夏の暑い時期はリビングでエアコンを点けているが、なかなか効かないし、冬は2階から冷気がリビングに入ってきて寒い。やっぱり扉があって仕切れる間取りにすれば良かったのか?
A リビング階段は「オープンで開放的な」間取りです。扉で仕切ってしまうと、閉塞感もあるので、これについてはお客様の好みや感性になると思います。
手摺りから天井にかけての開きスペースは暖気や冷気が逃げないような工夫をされているご様子。
お客様カルテ・・・この言葉を聞くと、風邪をひいたり、病気になった時に医師が過去の記録を見たり、現在の状態等を聴き取りしたり等々・・・こんな光景を思い出します。
お家の場合は今回の点検での現象や聴き取りした事柄等を点検記録として残しています。
お客様の署名を頂く前に保証内容や今後の起こり得る現象・事例等を紹介しています。
定期点検のほかにお客様から問合わせがあった事柄も点検表には記載してありませんが、別のデータとして過去の履歴を綴っています。
「記録」することはプライベートだったら面倒ですが・・・(笑)
全ての点検現場等のお客様宅での現象等を日付や文字、画像情報として記録して、レポート形式にまとめ、全てのお客様に対してご満足頂けるアフターサービスの向上を目指して取り組んでいます。
お客様からの安心と信頼を得られる工務店として、今後もアフター現場に真っすぐなスタッフ達です。
お家で起こり得る現象や事例、お掃除方法等がイラスト付きで分かりやすくなっている「住まいの管理手帳」をお渡し☆奥様は(・_・D フムフムとページをめくりながら頷いておられました。
お家は一生モノですが、お家を構成する部材は定期的に検査して劣化状況を確かめることも必要となります。住まいの管理手帳には「定期的なお家の点検」についても書かれています。
住まいの建材は塗装(塗膜)によって腐食や錆から保護され、美観を保っています。塗装には寿命(耐用年数)があり、もし傷みがひどくなるまで放置すると、塗装だけではなく建材にまで傷みが生じます。
そうなってくると、塗装だけでは済まなくなって、ダメージも大きくなり、修繕費が高額になってしまいます。
30年間の標準的な維持保全(点検、手入れ、更新、取替え等)計画※1という記事がありました。
屋根の場合、コロニアル葺きでは5年毎の点検が推奨されています。主な点検項目では「ずれ、はがれ、浮き、割れ、雨漏り、変形、仕上げ劣化、さび、釘浮き」等となっています。
※1 出典「長期優良住宅に係る認定基準 技術解説」、発行 一般社団法人住宅性能評価・表示協会
お家の定期点検。人間ドックや自動車の定期整備点検と同じようなものです。不具合が表面に現れる前に点検によって不具合を事前に察知し、大事に至る前に早めにお手入れすること。
これが住まいを快適に、長持ちさせるコツとなっているようですね。
先日、長野県の、とある方から「点検ブログの記事について」電話での問合わせがありました。
その方はお仕事でお家に関する現象について、色々とネットで調べておられ、ブログ記事を読んで当社に興味が湧いたとのお話。
その方とは意気投合して20~30分程度の電話でお家のメンテナンスに関する話題に花が咲きました。貴重な経験でした。お問合せ、ありがとうございます☆
さて、お家の点検レポートやブログを書く時、当然の話ですが、掲載する記事(文字や画像)を考えます。工事する側からみれば、「現象と対処さえ分かれば良い」という考え方もあるそうですが、これはお家を構成する「モノ」という捉え方(記事を書く時は活字の羅列と解説画像だけで良いので、書き手側にとっては大変楽になりますが)であり、無味乾燥のような気がします((;^_^A アセアセ・・・)
でも、ここにお客様やスタッフを登場させることで、人情味のあるレポートやブログになって、もっと興味を持って読んで頂けると思っています。
今回の点検は17時30分頃からスタートしたせいか、終わる時間には周囲が薄暗くなっていました。
こんな時間まで点検にお付き合いして頂き、最後は玄関先まで見送って頂き、ありがとうございました☆
お家を構成する部材。
弊社がお引渡しの際に発行している保証書では「クロス保証」が2年となっています。
ご家族が暮らしておられて、クロスの隙間等は構造上、全く問題は無いのですが、見栄えが気になる箇所。今回は5年目点検だったのですが、大矢が持参しているコークボンドで隙間を充填しました。
[トイレ前]
ここで、大矢に聞いてみました。
「手付き(格好)や道具類が職人さんみたいになってるね?(笑)」
「やっぱり、自分で補修できるようになれば、お客様に喜んで頂けるし・・・(壁|▽//)ゝテレテレ」と大矢。点検現場だけでなく、様々な場面で対処しているそうです。
大矢の日頃の言動を見ていると、現場監督というお仕事は建築現場での指示だけでなく、DIYで出来ることは率先して取り組むことで「お客様満足度もアップ(喜んで頂ける)」という考えを持っているようですね。
今回は5年目点検。
外回り点検では・・・
点検枡(雨水枡、汚水枡)や外壁の塗面、コーキングの弾性、屋根等々。
自然環境や立地条件等の影響による経年変化(劣化等)について検査しています。
室内の点検では・・・
玄関ドアや室内ドア(開き戸、引き戸、吊り戸)の開閉でドライバーを使った調整、コークボンドによるクロスの隙間等を目立たないようにすること、お客様からの質疑応答等々、ご家族が生活されることによる建具等の経年変化(消耗・摩耗等)について検査・対応しています。
点検スタッフにはちょっと大変かもしれませんが、小屋裏(天井裏ですが、夏場はサウナ状態・汗)や床下(移動が苦しい・汗)の状態も検査します。
こうしてひと通りの点検作業が終わり、点検表には結果や過程等を記入しています。次回の10年目点検では1年目、2年目、5年目の流れがひと目で分かると思います。
新居に住まわれる際に、弊社担当スタッフからの「経年変化等によって、起こり得る現象や事例等」のひと通りの説明はありますが、お家が新しい時はその後の状態なんてなかなか想像できません。一般的にはアフターメンテナンスよりも新生活に考え方が傾くのは仕方がないと思います。
これは「住まいの管理手帳」です。記事の説明をしながらお渡ししている様子。
これをひと通り読むと、お家に関する仕組みや現象・事例等のほとんど分かるかと思います。
「普段何気なく使っている建具って、実はこういう仕組みなんだ!」や「そっか、だからこうなるんだ!」、「だったら、こうすれば良いんだよね!」等々、この発見・気づきが第一歩になりますよね☆
そしたら、第二歩って・・・?
それは、コークボンドや潤滑油(CRC)、ドライバー等をホームセンターで買う行動になります♪
この続きは・・・本ブログの他の記事にて☆☆☆
お家のアフターメンテナンスって何?と、とある点検現場でお客様からの質問がありました。
カタカナで横文字だと、「何か特別な事をしなくちゃイケナイ?」と難しく考えてしまい、「何か専門的な知識がいるのでは?」と手がすくんでしまいがち・・・(汗)
でも、お客様ご自身でメンテナンスをされておられる方が多いのも事実です。
今回のお客様はご自身で高圧洗浄機を使って外壁のお掃除をしたり、点検枡内のお手入れをしたり・・・。
一般的なお掃除やお手入れでは「掃き掃除(掃除機やホウキ)や拭き掃除、排水口に薬剤を使って詰まり防止、お風呂のカビ防止、結露したガラスの拭き掃除等々」が色々とありますよね。
例えば、点検スタッフ(本ブログでも紹介)のメンテナンス作業を見て覚えられるのは・・・
・雨水枡に溜まった泥等を取り出すこと。
・汚水枡に溜まった油脂等をホースの水流で洗浄すること。
・24時間換気システムのフィルターを掃除すること(換気計画の違いによって不要な場合もあります)
・壁や天井クロスの隙間等にコークボンドを充填し、目立たないようにすること。
・引き戸の調整ツマミを回したり、レールのビスをドライバーで増し締め調整すること。
・開き戸の丁番から異音がするときは市販されているCRC(潤滑油)を吹き付けて滑らかにすること。
・ドアノブのつけ根にあるビスを増し締めしてグラグラしないようにすること。
・玄関ドアのクローザーにあるビスを少し回して開閉パターンを調整すること。
まだまだ色々とありますが、詳しくは点検現場にいるスタッフに聞いてみたり、本ブログを参考にしてみてくださいね☆