外廻りの点検の様子。設計課の岩見と工事課の石丸、そして工事部長の酒井(スーツ姿)です。
私は岩見の「岩」と石丸の「石」を取って「岩石コンビ」って呼んでいます。お似合いです(笑)。
ちなみに共に課長です。
こうやって見ていると何だか頼もしいですね!!
お客様宅の外壁は無塗装の製品に外壁用ペンキ(※1)が施されています。
これは日差し(直射日光)が強い南面の様子です。指で擦るとペンキが剥がれた粉(チョーキング現象)が付きました。太陽の紫外線の影響で塗膜が劣化したものと思われます。
一般的なペンキの耐用年数は、7年~10年と言われているそうで、周辺環境や当時のペンキの材質等によって変化します。最近では技術等の発展で最長15年等もあるようですね。
「ツヤが消える」、「彩度が落ち、変色」、「表面が粉っぽい(チョーキング現象)」、「ヒビ割れ、コケや藻が生える」、「塗膜の剥がれ」の順に劣化していくようです。
(参考/㈱安田塗装http://www.kokoroiki.com/nuri.htmlより抜粋)
Q 外壁にヒビ割れがある。ヒビ割れした箇所から雨漏れの心配は?
A 現状を確認。外壁材の表面に「塗り壁模様の塗装」が施されている仕様です。今回のヒビ割れは下地となっているジョイント部分のコーキングの変化(下地材同士が湿度により伸縮する影響)にともなうもので、コーキングと塗り壁材との弾力性の違いから起こり得る現象です。
下地には防水シートもあり、雨漏りへの直接的な原因にはならないと思われます。
また、ヒビ割れした箇所を目立たないように補修(上塗り)した場合、周囲との調色が難しく、逆に目立つこともあり、そのままのほうが良い場合もあります。
ヒビ割れした箇所にホコリ等が堆積し、黒く汚れてしまうこともありますが、お客様は「白色にこだわったのだから仕方が無い」とご理解されていました。ありがとうございます。
(参考/2009年3月13日入善町U邸2年目点検、塗り壁、メンテナンスについて)
(参考/2009年2月14日富山市N邸1年目点検、外壁)
お家の外壁はグラナダ塗装で、手作り感(風合い)を醸し出しています。ただ、季節の湿度変化等によっては、外壁材の下地材が伸縮することで塗装部分にヒビ割れが発生することもありますが、構造上は全く問題はありません。
外壁材の上に塗装を施しているので、直接的な雨漏りの心配は無いと思われます。
お客様と協議の結果、現状のままで良い事になりました。
環境に優しい塗材で、有害な物質が含まれていない自然素材です。
確か、居酒屋さんでも見かけたことがあります。雰囲気を大切にしているお店でも採用されているので、人の心を優しい気分にさせてくれるのでしょうね。
では、実際に補修した箇所を確かめてみました。1年目点検で発見されたヒビ割れです。
周囲との調色(色を合わせる)するのですが、新築時と同様の色を使っても、紫外線等による経年変化に合わせるのは難しさがあります。
破風板の雨垂れ。様々な点検現場で見受けられる現象です。空気中に含まれる汚れ成分(※1)と雨水が混ざって外壁を伝って下に落ちます。外壁の色と比べると破風板の色が白いので、逆に目立っていると思われます。
※1 排気ガスや煤煙等に含まれる油性成分、コーキング材(外壁同士の間に施工)から溶け出す可塑剤(施工後に硬化しても柔軟性を保つ役割)に含まれるシリコン油等々が雨水に混じって外壁に付着。油分で表面が撥水性となり、その表面に空気中の汚れ(ホコリ等)が混ざって、雨垂れが目立ちやすくなるようですね。
(参考/㈱バイオメンテックhttp://www.bio-mentech.com/html/chemicera.htmlより抜粋)