ドア枠の内側はドア本体を外す場合のビス止めが納まっています。外れるのが嫌でボンド固定を希望される方もおられますが、万が一の補修工事の場合、削り取る事にもなってしまいます。
単にはめ込んである施工なので、パンパンと叩いて押し込んで頂くようお願いしました。
ブログで点検の様子を公開するようになって約3年が経過。実際にレスを入れられる方は少ないのですが、ご来社されるお客様からは様々なご好評も頂いています。
このブログをアップするキッカケのひとつとして、これからお家を新築される方へ「お家の点検って、どんな事をするの?」の疑問を実際の点検記事(言葉と写真)を通じてお応えしたかった為です。
お家は、一日の生活(会社や学校、家事等)の出発点、そして、一日の終着点でもあります。
一生のお住まいの拠点である大切なお家。点検スタッフがお家の訪問検査をする事で、発生している現象への「対処方法」、起こり得る事例に対して「知ること」や「未然に防止する方法」等が分かれば、プランの段階でとても参考になると思います。
建築に素人な私なので、至らぬ点が多いかと思いますが、様々な切り口でお家を見て頂ければ幸いです。
お部屋を暖める時に水蒸気が発生しない蓄熱式電気暖房機(蓄暖)。そして調理時にも燃焼(※1)という水分(水蒸気)が発生しない(電気を使う)IHクッキングヒーター。
※1 ガスが酸素と結びついて完全燃焼すると、二酸化炭素と水、熱量が発生します。
でも、どうして結露が発生するの?という質問は多くの点検現場で聞かれます。
結露が発生しやすい季節は冬が多いのですが、室内の場所(リビング、寝室、トイレ)によっては梅雨の時期にも発生します。今回はリビングダイニングでの事例です。
蓄暖の温風には水蒸気が含まれていない為、室内気温が上がると同時に湿度が下がり、過乾燥の状態になりやすく、湿度が20%という例も珍しくはないようです。そこで、ご家族の健康を考えて加湿器を使ったり、冬場は洗濯物が乾きにくい季候なので、洗濯物を干したりします。
室内の気温と湿度(水蒸気量)との関係。
お客様の感覚では、夜更けから朝方にかけて結露が発生している様子。
気温は暖房を消す就寝時から下がり始め、朝方の寒い時間(暖房をつける頃)が一番低くなっています。
また、石油ファンヒーター(1ℓの灯油の燃焼で約1ℓの水分が発生)も手軽さからつけたりしますので、換気や除湿をしない限り、室内の水蒸気は徐々に増加します。
室内が高温のままだと、水蒸気量が増えても(湿度が上がっても)結露はほとんどしませんが、気温が下がると露点(※2)に達して、気温が一番低くなっているサッシ枠等に結露が発生する仕組みです。
※2 露点とは水蒸気を含む空気を冷却した時に凝結(気体から液体へと変化)が始まる温度。
床下点検をする時は点検口を捜します(当たり前ですが・・・汗)
最初の一箇所目の畳を外しましたが、見当たらず・・・
床下点検の検査項目のひとつとして、シロアリの蟻道の有無も目視でチェックしています。今回の点検では異常は見当たらなかったのですが、シロアリ保証の有効期限は5年(薬剤の種類にもよる?)で切れてしまいます。
引き続き、保証を受けるかどうかはお客様の判断に委ねられています。お客様のご要望があり、後日、見積書を提示する事をお約束。
また、お家の外構にはDIYによる枕木等が配置されており、防腐処理の有無もありますが、年月の経過とともに地面に接している部分の腐食は激しくなる事を助言。
将来的なシロアリ保証と外構との関係。なかなか難しい判断になりそうですね。