取っ手にグラグラ感。緩みのある状態で無理に開け閉めしていると壊れる可能性もあります。
壊れた際に同一の部材があれば良いのですが、年月の経過で製品部材が廃番になる事もしばし。
部分的な交換をしても収納扉のデザインに統一感が欠けたり、それが嫌で全てを取り替えるとお客様の費用負担が大きくなってしまう事例もあります。
そこで、「あれ?」と思った時には、裏側のビスを増し締めする事を忘れないようにお願いしました。
リビング側の引き戸の開閉に支障がある状態。室内湿度の変化等による木部の伸縮が主な原因です。
そこで、柄の長い(使いやすいと思われます)ドライバーで調整しました。
調整方法の説明の際には、お客様自身も忘れないようにデジカメで撮影されていました。他の引き戸も同様で湿度による伸縮対応の仕様になっています。
右上の写真は対応できる仕組みです。上から2番目のビスを時計回りに調整すると高さが伸び、逆の場合は縮みます。また、一番下の小さなレバーを左右に動かすことで引き戸の傾きが調整できます。
(参考/2009年3月17日富山市婦中町Y邸2年目点検、建具の調整)
(参考/2009年2月14日富山市A邸2年目点検、引き戸)
Q 以前、階段の上がり口と脱衣室の床にキシミがあったが、今は階段口のほうは鳴っていない。
A 現状を確認。床材は無垢(自然素材)仕様です。季節や天候の変化、室内外の湿度変化等の影響で床材の下地材や根太(※1)等が伸縮して、床鳴りがする時期があります。
※1 床材の下地には24mmの構造用合板が貼ってあり、その下には根太、そして根太を鋼製束が支えています。
根太が伸縮する事で起こり得る鋼製束との間や床材の伸縮による小さな隙間等にヒトの体重がかかることで擦れて音が出るようです。
断熱材が邪魔してビス打ち(床鳴り対処)が困難でしたが、床鳴りする箇所へ数本のビスを打ち、現状を大幅に改善。少し音がしますが、床材同士の擦れ合う音。お客様へ説明し、納得して頂きました。
今回の床下点検での作業道具(左下)。ビスの箱、インパクト、モンキーレンチです。
また、宮本の道具箱(右下)は三段になって、色んな道具が満載。まるでドラえもんのポケットのよう(大げさかも・・・笑)とっても立体的!!
お客様宅のトイレは木製フロアです。梅雨頃から夏場には便器に結露が発生しやすく、結露で発生した水滴が便器底部に溜まって、床と便器の間が黒ずむ事例があります。
一般的には防水性の優れたクッションフロアが約9割を占めていますが、こうして点検現場で拝見すると「やっぱり木の質感はいつまでも経っても良い」ですね。定期的に耐水性のワックスをかけて頂くようお願いしました。
奥様は「知人の家で黒ずむ様子を見た事がある」とおっしゃられ、対策方法を聞いて安心されたのか、ニッコリ微笑んでおられました。
(参考/2008年3月26日富山市婦中町Y邸2年目点検、メンテナンス)
(参考/2009年2月18日富山市K邸5年目点検、トイレの床材)
本日は5年目点検。5年目ともなると、新築時と異なって、内外に様々な経年変化等が見られるようになります。点検現場では日常での疑問や現象等の応答はできますが、生活の中で「あれ?変かな?」と感じた時に弊社スタッフの代わりとなるように「住まいの管理手帳」を贈呈しています。
シロアリ保証は5年目で切れますが、すぐにシロアリが発生する訳でもありません。基礎パッキン工法(参考/2009年2月18日砺波市N邸5年目点検、床下点検)ですので、一応の安心はできますが、万が一を想定して、これからの保証を考えなければなりません。
建築されたお客様からの相談事例のご紹介です。
あるリフォーム会社より、外壁のコーキングが少し劣化しただけでも「外壁貼り替え」等々、大げさに提案され、お客様の不安をあおっている場合も中にはあるそうです。
お客様より「何か疑問等に感じる事があれば、真っ先に相談します」との貴重なお言葉。今回の点検は3回目。5年目点検は「宮本、舘、渡辺」、2年目点検では「砂田、舘、橋爪、渡辺」、1年目点検では「宮本、渡辺」が同行履歴です。
お客様は定期点検という公式訪問が、「渡辺が3回目、宮本が2回目」であったのを鮮明に憶えておられました。私達スタッフにとって、当時を憶えて頂くという事は感激以外の何ものでもありません。
この日、この時間、弊社の点検表に記憶と記録が非常に嬉しく綴られました。
5月19日(火) 定期点検1年目(富山市H邸)
所要時間 9:30~10:02 晴れ
スタッフ 中田、鉾井、坪島、渡辺
協力業者 北陸新日軽㈱、光陽トーヨー住器㈱、ホリタ内装
【H邸の紹介】
H様はメンテナンスに熱心に取り組んでおられる印象があります(私の勝手な想像癖?)
お掃除に関する雑誌を購入され、読んで実践しておられる徹底ぶり。以前、別件で伺った時もお掃除中で清々しく感じていました。
敷地がとても広いのですが、お父様がコツコツと整地されて砂利がキレイに敷いてあったのには点検スタッフ一同びっくりしました☆