点検ブログ

  • 【土間コンのヒビ割れ】2011年11月12日(土)お家の点検1年目(富山市婦中町N邸)

    お家の南側で土間コンが少しヒビ割れしている状態を発見。ポーチ柱の土台と土間の接続箇所(土台を通す穴が開けられている)から外側に向かって小さなヒビ割れが伸びていました。この現象は温度変化によりコンクリートが圧縮・膨張して表面がヒビ割れしたものと思われます。景観上で気になる箇所ですが、構造上の問題はありません。
    お客様との協議の結果、粒子の細かなモルタルを上塗りすると補修跡が目立つこともあり、そのままの状態で良いとのこととなりました。
    04_TN1_土間コンのヒビ割れ_01.jpg04_TN1_土間コンのヒビ割れ_02.jpg

    これは目隠しフェンスを支えているコンクリートの土台。以前、お客様からの指摘があって、小さなヒビ割れ箇所に粒子の細かなモルタルを上塗りした経緯があります。
    04_TN1_土間コンのヒビ割れ_03.jpg04_TN1_土間コンのヒビ割れ_04.jpg

    また、コンクリートの表面にクモの巣のような模様が現れてくることもありますが、今回は特に割れている状態でもないので、起こり得る事例の説明です。
    04_TN1_土間コンのヒビ割れ_05.jpg04_TN1_土間コンのヒビ割れ_06.jpg

  • 【床鳴り/脱衣室】2011年11月12日(土)お家の点検1年目(富山市婦中町N邸)

    Q 脱衣室の中央部分で床鳴りがする。
    A 現状を確認。お客様宅は全室に床暖房が入っている床仕様です。床暖房用の床パネルや床下の施工仕様等があり、床下にある鋼製束を調整しても床鳴り現象が改善されないこともあります。
    [脱衣室中心部]
    11_TN1_床鳴り_01.jpg11_TN1_床鳴り_02.jpg

    同行している設計士が持参する「基礎伏図(きそふせず)」を見ながら、脱衣室までの床下の道のりを確認。お客様は初めて床下を見られたようで、少しワクワクしておられるご様子です。
    11_TN1_床鳴り_03.jpg11_TN1_床鳴り_04.jpg

    床下に入って鋼製束を調整(増し締め)して床鳴り現象は改善されました。床暖房の強制乾燥によって大引が少し縮んでいたことが原因でした。
    11_TN1_床鳴り_05.jpg11_TN1_床鳴り_06.jpg

    お客様への最終確認です。お客様から申し出があった中心部は改善されていましたが、次は入口付近で床鳴り現象が発生していました(汗)。日を改めて訪問し改善することをお約束。
    [脱衣室入口付近]
    11_TN1_床鳴り_07.jpg11_TN1_床鳴り_08.jpg

  • 【引き戸の異音】2011年11月12日(土)お家の点検1年目(富山市婦中町N邸)

    Q 開閉する時に少し異音が聞こえることがある。
    A 現状を確認。まずは桟に摩擦の原因となるゴミが溜まっていないか?のチェックです。
    12_TN1_引き戸の異音_01.jpg12_TN1_引き戸の異音_02.jpg

    次に扉を取り外して台車の回転状態を確認。
    12_TN1_引き戸の異音_03.jpg12_TN1_引き戸の異音_04.jpg

    扉の側面には台車の傾きや高さを調整できるネジがあります。特に問題はありませんでしたが、扉を開け閉めする時に扉の重量で台車が少し上下に揺れることによって僅かな異音が発生していました。
    壊れる等の心配はありませんが、起こり得る現象や特徴等を知って頂くことも大事だと思われます。
    12_TN1_引き戸の異音_05.jpg12_TN1_引き戸の異音_06.jpg

  • 【基礎のヒビ割れ】2011年11月3日(祝/木)お家の点検1年目(高岡市M邸)

    お家の南側の面で基礎の表面に施してある化粧モルタルに小さなヒビ割れを発見。この化粧モルタルは厚さ数ミリで基礎の地肌を隠すために塗られているだけなので、構造上は全く問題ありません。
    03_TM1_基礎のヒビ割れ_01.jpg03_TM1_基礎のヒビ割れ_02.jpg03_TM1_基礎のヒビ割れ_03.jpg

    お客様との協議の結果、粒子の細かなモルタルを上塗りしてヒビ割れ箇所を隠すことになりました。後からの施工になるので、逆に補修跡が目立ってしまう事例もありますが、お客様に理解して頂きました。

  • 【玄関ドアを閉めた時の引っ掛かり】2011年11月3日(祝/木)お家の点検1年目(高岡市M邸)

    Q 玄関ドアを閉める時、少し引っ掛かりがある。
    A 現状を確認。玄関ドアをゆっくり閉じながら検査すると、ラッチとラッチ受けとのかみ合わせが少しずれているのを発見。
    04_TM1_玄関ドアを閉めた時の引っ掛かり_01.jpg04_TM1_玄関ドアを閉めた時の引っ掛かり_02.jpg

    そこで、上下にある2箇所のラッチ受けの金物を微調整(留めてあるビスを緩めて、ラッチがピッタリと入るように金物を少し動かして、再度ビス留め)して現状を改善。
    04_TM1_玄関ドアを閉めた時の引っ掛かり_03.jpg04_TM1_玄関ドアを閉めた時の引っ掛かり_04.jpg04_TM1_玄関ドアを閉めた時の引っ掛かり_05.jpg

    今後も同じような現象になった場合、「どうすれば良いの?」や「こうすれば良い!」等々、玄関ドアのラッチの仕組み等を説明し、メンテナンスの取り組み方をご紹介。
    04_TM1_玄関ドアを閉めた時の引っ掛かり_06.jpg04_TM1_玄関ドアを閉めた時の引っ掛かり_07.jpg

  • 【ドアノブのビスを増し締め】2011年11月3日(祝/木)お家の点検1年目(高岡市M邸)

    開き戸のドアノブが緩んでいる状態だったので、ドライバーでドアノブのつけ根のビスを増し締めし、最後に両方から動かしてみて固定の具合を確認しています。
    05_TM1_ドアノブのビス_01.jpg05_TM1_ドアノブのビス_02.jpg04_TM1_玄関ドアを閉めた時の引っ掛かり_03.jpg

    お客様にもメンテナンス方法を見て頂き、ドアノブの緩みやラッチとラッチ受けとのかみ合わせが悪くなった時の改善方法を伝授。ドアノブが緩んだ状態で使い続けると、ビス部分が壊れてしまうこともありますので、部品交換で費用が発生する前に、早めの対処が必要となります。
    05_TM1_ドアノブのビス_04.jpg05_TM1_ドアノブのビス_05.jpg

  • 【点検枡】2011年10月18日(火)お家の点検5年目(富山市S邸)

    [雨水枡]
    点検を実施。枡の底部には少し泥が溜まっていました。雨樋からの排水が一時的に溜まる場所。周辺の泥や落ち葉等が風に乗って屋根や外壁に付着、それが雨によって雨樋に流されて雨水枡に一時的に溜まります。特に異常はありませんでした。
    [北東側]         [南東側]
    02_KS5_点検枡_01.jpg02_KS5_点検枡_02.jpg

    ほとんど蓋を開けることが無いせいか、蓋と枠との間に泥等が溜まって圧縮されて開けにくい状態でした。そこで、マイナスドライバーを使って、少しずつ隙間を開けながら蓋を外しました。
    [南西側]
    02_KS5_点検枡_03.jpg02_KS5_点検枡_04.jpg

    [汚水枡]
    点検を実施。油脂等の溜まりはほとんどありませんでした。
    02_KS5_点検枡_05.jpg02_KS5_点検枡_06.jpg

    今後の起こり得る現象やメンテナンス(お掃除)方法等をお客様へ説明。「キッチンで中性洗剤を使って油汚れを落とすと食器類はキレイ・ピカピカ(洗剤成分と油がくっつく)になりますが、この結合体が配管を通る際に一部が分離して、油脂等が管内に溜まる」仕組みを紹介。日常のお手入れではシンク側からは薬剤で、汚水枡側からはホースの水流で定期的に洗浄して頂くようお願いしました。
    02_KS5_点検枡_07.jpg02_KS5_点検枡_08.jpg

  • 【コーキング(シーリング)の経年変化】2011年10月18日(火)お家の点検5年目(富山市S邸)

    外壁材同士の間に施工されているコーキングの経年変化です。下地材の木部が湿度変化によって伸縮することで外壁材も追随して動きます。この動きによって外壁材同士の間に隙間が出来ますが、弾力性のある(弾性)コーキングが伸縮して隙間が発生しないようにしています。
    06_KS5_コーキングの経年変化_01.jpg06_KS5_コーキングの経年変化_02.jpg

    太陽の紫外線等の影響で弾性コーキングが次第に劣化(硬化)していくと、ヒビ割れ現象が発生します。その箇所から雨水が進入してきますが、下地には防水シートがあるので直接的には雨漏りにはなりません。ただし、防水シートは紫外線に弱いので早めの改修計画も考える必要があると思われます。
    06_KS5_コーキングの経年変化_03.jpg06_KS5_コーキングの経年変化_04.jpg

  • 【外壁の穴】2011年10月18日(火)お家の点検5年目(富山市S邸)

    窓の上下の外壁には引っ掛けビスが数箇所打ち込んであります。これは夏の暑い日差し避けの簾を掛ける為にお客様が苦労して穴を開けられたものです。
    07_KS5_外壁の穴_01.jpg07_KS5_外壁の穴_02.jpg

    現状を確認すると、ビスの周囲の外壁材が割れて・少し剥がれてきている状態でした。簾を掛けたいお客様の気持ちも分かりますが、このままの状態だと今後は雨漏りの原因にもなるので、後日コーキングでビスの周囲を塞ぐことにしました。ただし、コーキングの耐用年数もあるので、数年後(劣化する)も再度コーキング処置が必要になります。
    この簾が掛かっている画像は3年前の2年目点検時に撮影したものです。
    07_KS5_外壁の穴_03.jpg07_KS5_外壁の穴_04.jpg