下足箱の右側の扉を開けると、扉の底部が玄関框を擦っている状態でした。
現在のところ床面に擦り傷はありませんでした。そこで、玄関框に傷が付く前に右側の扉を少し上に上げることにしました。接続金物をドライバーで調整しています。
扉の状態を再確認。「扉の底部が玄関框を擦る」現象は改善されましたが、扉を少し持ち上げたことによって左側の扉とのバランスが少しずれてしまいましたが、お客様に改善状態を説明して、納得して頂きました。ありがとうございます。
お部屋の湿度状態によっては膨張した床材同士がぶつかり合うことで異音がする事例もあるので、まずは床材同士の間にカッターで切れ込みを入れて隙間を作ってみました。隙間の周囲を指で強く押さえつけて、床材同士の擦れ具合を改めて確認しましたが、改善されませんでした。
そこで、床下の状態を確認すべく、本日2回目の床下点検となりました。
床暖房仕様となっているリビングの床材。キシミ音に対する床下からの目視調査の結果、床材同士の擦れが原因と判明。床上から体重をかけると隙間がたわんで音が出る(床下から見るともっと分かりやすい)現象です。
本日は補修材料を持っていなかったので、後日持参して床下に入って床材同士の間に大引を追加して、たわみ現象を改善する事をお約束。
これは「リビングとDK」の間の引き戸です。3枚引き戸の引っ掛かりを検査。最初の1枚(リビング側)が途中で引っ掛かったので、扉の左右にある調整ツマミを回して現状を改善。
奥のDK側の扉も引っ掛かりがあったので、ドライバーで傾きや高さを調整。引っ掛かり現象の原因は様々ありますが、仕切っている扉の両サイドの部屋が違う湿度であり、木部の調湿作用によって「扉の反り」が起こっているものと思われます。
また、開閉の時にわずかに擦れる音がしており、開閉を数回試してみると、紙切れが中から出てきました。これを取り除いて異音を解消。
最後にお客様へ引き戸の調整方法を説明。扉の両サイドの下側には調整ツマミがあります。この奥にも扉の上下・左右を動かせる台車が入っており、木部の変化(湿度による伸縮)に対応した仕様になっています。DIYで調整する時は片方だけでなく、両サイドを同時に調整して頂くようお願いしました。
Q クロスに隙間が発生してきた。
A 現状を確認。壁クロスの下地に入っているボードの動き(木部の湿度変化等による伸縮)にクロスが追随できずに隙間となって現れたものと思われます。
[1箇所目]
このクロスは隣のWIC(ウォークインクローゼット)の壁から寝室の壁までの範囲を同一の模様であり、トータル的なコーディネートとなっています。
このクロスの「つなぎ(クロス同士の貼り合わせた隙間)部分」は柄に合わせた横貼りとなっています。一般的な縦で切る施工ではなく、横に流れる模様をそのままキレイに活かすために、横のラインに合わせて切った施工です。
このクロスの柄は一般的な配色ではなく、オリジナル仕様となっています。仮にクロスの貼り替えを考える場合、商品の周期は一般的には約2年なので同じ柄が廃番になっていることも考えられます。
お客様との協議の結果、この隙間に対処すべきか否かを改めて検討して頂くことになりました。
2012年4月21日(土)お家の点検2年目(南砺市H邸)
所要時間 13:00~14:57 晴れ
スタッフ 大矢、永原、渡辺
【H邸の紹介】
南欧風な外観デザインのお客様宅。外壁は塗り壁仕様で、業界トップクラスの断熱性能がある「ガイナ」という塗料が使われています。
友人・知人へのご自慢、友人・知人から褒められる玄関の雰囲気。
玄関ドアを中心に照明やガラスブロック、エコカラット壁等々と、女性のインテリアコーディネーターの感性が至る所に発見♪まさにデザイン住宅そのものです☆
リビングの中心のちょっと上には中2階の書斎があります。
2階から書斎の雰囲気を見ていると、まるでコックピットのようですね。大きな吹き抜けへの自然光の採り方もステキです☆
お家のどの場所に居ても「ご家族とつながっている」雰囲気☆お客様のご希望を形にして叶えてくれるインテリアコーディネーターって本当はとっても凄かったんですねー♪
定期点検の現場で改めて発見しました・・・(笑)
[雨水枡]点検を実施。蓋の周囲に泥が詰まって開けにくかったので、ドライバーで隙間を作りながら円形の蓋を開けています。枡の底部には少し泥が溜まっていました。[東側]
お客様も一緒に点検の様子を見ておられたので、泥が溜まり過ぎないように定期的に蓋を開けて確認・お掃除して頂くようお願いしました。周囲の田んぼから泥が風に舞って屋根に溜まり、雨樋を通って枡内に流れてくることで枡の底部には泥が少しずつ溜まってきます。
お客様宅の周囲には風を遮る建物がほとんど無いので、今回の2年目点検では吹き抜けてくる風が相当強かったです。先日の暴風雨の時は蓋が飛ばされてしまい、近くの川底に落ちていたのを拾ってこられたご様子。その日以降は蓋が飛ばされないようにブロックを重しにされているそうです。
[南西側] [北西側]
[汚水枡]
点検を実施。汚水枡は洗面脱衣室や浴室、キッチン等からの排水が流れてくる中継地点です。
[北東側]その①
よく見ると白い油脂等が少し溜まっていました。これはホースの水流(外部の水栓とホースの接続)で洗浄できますので、今後の配管の詰まり防止(年月の経過とともに「溜まり→詰まり」に変化)のために、定期的に(年に1回程度)お掃除して頂くようお願いしました。
[北東側]その②