床下点検を実施。収納庫に棚が取り付けられているので、前かがみになりながら点検口に進入。
特に異常はありませんでした。
シロアリ保証の延長について。今回の5年目点検で新築から続いていたシロアリ保証が切れます。保証の延長の有無を確認したところ、今回は更新・延長しないことになりました。お客様の住んでおられる地域の回覧板で「シロアリの駆除・予防」を斡旋しており、スケールメリットを得られるとのお話だそうです。
Q 外周のコンクリート(化粧用モルタル)の一部に亀裂が入っている。
A 現状を確認。建物の外周(東西南北)に幾つかの化粧用モルタルのヒビ割れがありました。基礎肌を隠す目的で施されている厚さ数ミリの薄い化粧用モルタル。温度変化等による収縮等でヒビ割れが発生しやすいのが特徴ですが、構造上の問題はほとんどありません。
[建物正面/北側/玄関近く]
目立たないようにヒビ割れ箇所にハイモルタルを上塗りする方法もありますが、補修跡が逆に目立ってしまう他の点検現場の事例を紹介。協議の結果、構造上は特に問題ないこともあってか、このままの状態で納得して頂きました。ありがとうございます。
[建物正面/東側/玄関近く]
Q 玄関ドアの真ん中の鍵が抜けにくくなった。
試しに鍵を差して現状を確認。鍵を抜くときに引っ掛かりがありました。
そこで、鍵穴パウダー(ホームセンターで販売)を鍵に吹き付けしました。その後に鍵を鍵穴に数回出し入れして鍵穴にも潤滑剤が行き渡らせることで摩擦が少なくなりました。もっと手軽にできる方法では鉛筆の芯(黒鉛)に鍵を擦り付けることで潤滑剤の代わりになる事例も合わせて紹介。
また、鍵穴と鍵を滑らかにする目的でCRC等の潤滑油を使う場合、ホコリ等が付着するので避けたほうが良いと思われます。場合によっては鍵を濡らしたまま使うこともあるかと思いますが、錆等の発生原因にもなることがあるので鍵は拭いて(乾いた状態で)使って頂くようお願いしました。
Q 扉を開けてもストッパーにくっ付かず、自然に扉が閉まってくる。
A 現状を確認。ドアストッパーはマグネット式になっていますが、扉を開けたままにしようと最大に開けてもマグネットが効かない(扉を固定できない)状態でした。
[リビング]
そこで、扉を取り外して後から丁番も取り外しました。数回ほど扉と枠材の丁番の位置を合わせながら扉が下がり過ぎないように補正。下がりすぎると開閉時に扉の底部が床を擦る可能性があります。
扉を開閉しても床面を擦らないよう、マグネットが反応(カチッと立ち上がる)するよう、マグネットの位置を微調整しながらビスを留めました。
最後にお客様へ扉の開閉・固定状態を確認して頂きました。カチッとくるところはさすが職人技ですね!!