Q 電化製品を使っていて、不具合はありますか?
A 2階でエアコンや電子レンジ、テレビ等々を同時に点けているとブレーカーが何度か落ちていた。
配電盤の現状を確認。50A(アンペア)の契約でした。
ブレーカーが何度も落ちる事で生活に支障が生じる場合は、60Aに上げたほうが良いと思われます。
でも、60Aにする事でブレーカーが「落ちにくい」状態になりますが、その安心感が今以上に電気を使う事にもなるとも考えられます。難しい判断ですね。
【換気システムの掃除】
Q 1年目点検以降、換気装置のお掃除をしたことがありますか?
A ない(苦笑)
今回は、設計課の舘(一級建築士)が初の実演になりました☆
事前に用意するアイテムは、「掃除機、濡れ拭き、脚立、予備のフィルター(手持ちにあれば)」で、ドライバー等の特殊な工具はいりません。
普段のお掃除の延長と考えて頂いたほうが良いと思います。
まずは、カバーを留めているバネを手探り感覚(よっぽど高い脚立じゃないと見えません)で外します。
カバーの落下に注意して下さいね!
取り出したフィルター。ちょっと灰色になっていますが、これが空気中のホコリ等(場所によっては小さな虫も引っ掛かっています)が溜まった状態。掃除機で吸い取っている様子です。
両サイドにある2箇所の大きめのネジを手で回して白いフィルターを外します。
ちょっと回して下に引っ張ると外れます。
取り出した白いフィルターを枠から外して、掃除機でホコリ等を吸い取っています。
白いフィルターの装着時の向きに注意。途中で迷われても取り扱い説明書が貼ってあるので安心です。
定期的なメンテナンスでは、「予備と交換」、「水洗いして日光で乾燥」、「掃除機で吸い取る」の3つの方法があります。
満足気な舘。一度、お掃除を体験すると、とっても楽しいようですね(微笑)
点検を実施。特に異常はありませんでした。画像に白い蛇腹模様のダクトが写っていますね。これが、天井取り付け型24時間換気システムの機械と外壁に取り付けてある給排気口(ベンドキャップ)へとつながっています。
小屋裏点検の際には、2階の収納(お客様宅ではクローセット内)の天井に取り付けてあるハッチを開けて、脚立と棚(棚に物がある時はずらします)を足場にして上っていきます。
点検後は、また元の状態に戻します。
ちょうど、床に何かが落ちていました。「何だろう?」と、拾って手の平に載せてしげしげと観察すると・・・虫の死骸でした。
ひと昔前のお家とは違って、最近の住宅は高気密化が進んだ反面、機械的な空気の入れ替えの必要性が出てきました。お客様宅では、第1種換気システムとなっています。
(参考/2008年10月21日飛騨市T邸1年目点検、換気システム)
(参考/2008年9月27日富山市Y邸1年目点検、換気システム)
虫の侵入経路では、床下の通気を確保する為の基礎パッキン(穴の広さは約2cm)、換気システムの給排気口(機械換気の場合は、ダクト内や換気装置)、換気扇のフード、窓の開け閉め、人(衣服に付着)の出入りの際等々、起こり得る事例は様々なようです。
空気(風)の通り道が「虫の侵入経路」にもなり得ることもあります。
防鼠材(ぼうそざい)が入って、ネズミの侵入は防いでくれますが、やっぱり小さな虫の侵入を絶つのは難しいようですね。だからといって、お家を密閉しちゃうと、窒息状態にもなりますので、虫除けアイテムを使うのも良いと思います。
(参考/2008年8月30日富山市K邸1年目点検、終わりに・・・)
結露跡を調査。サッシ枠(仕様による)のゴム部分には結露によりカビが発生しやすい場所。結露をそのままにしておくと、次第に小さな黒カビが発生、侵食し、取りにくくなってしまいます。
[リビング]
特に黒カビは見受けられませんでした。
[寝室]
寝室の場合、暖房を消した(タイマー)後、ドアを閉めきって就寝。呼吸に含まれる水分で室内の湿度が上昇します。室温は暖房が切れているので、徐々に低下し、露点に達した時に結露が発生する仕組みです。
奥様へは、「複合(複層)ガラスは結露しにくい」こと、そして「まずは結露ってどんな風に起こるんだろう?」の仕組みをご理解頂き、日頃の拭き掃除がメンテナンスにもなると助言。
(参考/2008年10月16日射水市N邸5年目点検、結露)
(参考/2008年9月22日砺波市M邸5年目点検、結露)
Q クロスと巾木の間に隙間がある。
A 現状を確認。クロスの保証は2年目点検までは無償で対応させて頂いております。後日、全てのお部屋の隙間等をコークボンドで目立たないように補修する事をお約束。
2年目以降のクロスの補修等はお客様がDIYで施す事になります。隙間が見える事で隙間風は入ってきませんが、見映えで気になる箇所と思われます。その際は、ホームセンター等で販売されているコークボンドを使って補修する事になるとお願いしました。
(参考/2008年8月28日富山市A邸2年目点検、クロス)
また、室内のホコリについて。目には見えにくいですが、ホコリが壁にも付着するようですね。これを長年放置しておくとホコリ焼け(※2)等が発生する事もあります。お掃除方法では、年に1回程度、タワシに固く絞ったタオルを2枚程度巻きつけて、壁の凹凸に対して円を描くようにお掃除して頂く事をお勧め。
(参考/2008年10月20日富山市Y邸5年目点検、壁クロス)
※2 ホコリには、屋外から飛んでくる「土ホコリ」と布団やカーテン、衣類等の「綿ホコリ」の2種類があるそうです。
特徴としては、「そのままではベッタリとくっ付かず、空気の動きに合わせて移動し、飛び散りやすい」という性質で、「ホコリ」単体では、「簡単な汚れ」で掃除機や乾拭き・水拭きで対処できますが、「油や水垢」とくっ付いた時に「ヘドロ状、粘土状」等々に変化するようですね。特に「油との結合」では、「食用油(キッチンでの調理)」等々との関係がありますが、コンロや換気扇廻りという局所だけでなく、ミスト状に家中に飛散しているそうです。
そうして、壁に付いているホコリと結合し、太陽光や蛍光灯等からの紫外線で変色するようです。
(参考/「酢」と「重曹」で大掃除)
(http://allabout.co.jp/contents/eco_word_c/sumai/CU20021102A/index2/)