点検ブログ

  • 【引き戸の反り】2012年5月12日(土)お家の点検1年目(富山市I邸)

    Q 扉が開けにくくなってきたのは引き戸が反っているせいなのか?
    A 現状を確認。奥の部屋はLDKで手前が脱衣室となっています。
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    引き戸を開けた状態で扉と壁との隙間を見ると、扉の上と下のほうは数ミリで同じ程度でしたが、真ん中に行くにつれて隙間が広くなっていました。脱衣室側(右側)に反っている(膨らんでいる)状態。
    反って隙間が開いた箇所からは「夏場は暖気、冬場は冷気」がLDKに入ってきていたそうです。
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    この扉の「反り」はLDKと脱衣室の湿度差(室温と水蒸気の関係)が原因で、木部の調湿作用によって起こり得る現象のひとつとなっています。お客様と協議の結果、隙間風防止のために広がった隙間部分にモヘヤ(ポリプロピレン製やナイロン製で毛のようなもの)を取り付けることになりました。
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  • 【雨垂れ】2012年5月10日(木)お家の点検2年目(富山市N邸)

    雨垂れの状態を確認。特に目立った黒い雨垂れ跡は見受けられませんでした。
    [建物後面/西側]
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    [建物右面/北側]
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    お客様宅は全て雨垂れ防止機能付きのベンドキャップ仕様です。また、外壁の色や仕様によっても目立たない事例もあります。
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  • 【床のキシミ】2012年5月10日(木)お家の点検2年目(富山市N邸)

    Q リビングの床の一部がきしんでいる。
    A 現状を確認。
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    お部屋の湿度状態によっては膨張した床材同士がぶつかり合うことで異音がする事例もあるので、まずは床材同士の間にカッターで切れ込みを入れて隙間を作ってみました。隙間の周囲を指で強く押さえつけて、床材同士の擦れ具合を改めて確認しましたが、改善されませんでした。
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    そこで、床下の状態を確認すべく、本日2回目の床下点検となりました。
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    床暖房仕様となっているリビングの床材。キシミ音に対する床下からの目視調査の結果、床材同士の擦れが原因と判明。床上から体重をかけると隙間がたわんで音が出る(床下から見るともっと分かりやすい)現象です。
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    本日は補修材料を持っていなかったので、後日持参して床下に入って床材同士の間に大引を追加して、たわみ現象を改善する事をお約束。
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  • 【引き戸の引っ掛かり】2012年5月10日(木)お家の点検2年目(富山市N邸)

    これは「リビングとDK」の間の引き戸です。3枚引き戸の引っ掛かりを検査。最初の1枚(リビング側)が途中で引っ掛かったので、扉の左右にある調整ツマミを回して現状を改善。
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    奥のDK側の扉も引っ掛かりがあったので、ドライバーで傾きや高さを調整。引っ掛かり現象の原因は様々ありますが、仕切っている扉の両サイドの部屋が違う湿度であり、木部の調湿作用によって「扉の反り」が起こっているものと思われます。
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    また、開閉の時にわずかに擦れる音がしており、開閉を数回試してみると、紙切れが中から出てきました。これを取り除いて異音を解消。
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    最後にお客様へ引き戸の調整方法を説明。扉の両サイドの下側には調整ツマミがあります。この奥にも扉の上下・左右を動かせる台車が入っており、木部の変化(湿度による伸縮)に対応した仕様になっています。DIYで調整する時は片方だけでなく、両サイドを同時に調整して頂くようお願いしました。
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  • 【クロスの隙間】2012年5月10日(木)お家の点検2年目(富山市N邸)

    Q クロスに隙間が発生してきた。
    A 現状を確認。壁クロスの下地に入っているボードの動き(木部の湿度変化等による伸縮)にクロスが追随できずに隙間となって現れたものと思われます。
    [1箇所目]
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    [2箇所目]
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    このクロスは隣のWIC(ウォークインクローゼット)の壁から寝室の壁までの範囲を同一の模様であり、トータル的なコーディネートとなっています。
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    このクロスの「つなぎ(クロス同士の貼り合わせた隙間)部分」は柄に合わせた横貼りとなっています。一般的な縦で切る施工ではなく、横に流れる模様をそのままキレイに活かすために、横のラインに合わせて切った施工です。
    このクロスの柄は一般的な配色ではなく、オリジナル仕様となっています。仮にクロスの貼り替えを考える場合、商品の周期は一般的には約2年なので同じ柄が廃番になっていることも考えられます。
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    お客様との協議の結果、この隙間に対処すべきか否かを改めて検討して頂くことになりました。

  • 【玄関ドアの開閉】2012年4月21日(土)お家の点検2年目(南砺市H邸)

    玄関ドアの開閉テストを実施。吹き抜けてくる風がとても強いので、「バタン!!」と大きな音をたてて勢いよく閉まってしまいます。お客様はこの大きな音には慣れておられるご様子。
    さて、ドアクローザーの閉まる軌道にはゆっくりと閉まる「第2軌道」があります。これはドアが閉まる時に誤って指を挟めてケガをしないようにする役割となっています。
    また、ドアクローザーのもうひとつの役割であるストッパー機能。床から出ているストッパーもあるので、ドアノブが壁に当たらないように止めることができる仕組みですが・・・。
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    ドアノブには小さなキズが付いていました。強風の影響で何かにぶつかったものと思われます。風圧の力って、私たちが思っている以上にとても強いんですね・・・(汗)
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