点検ブログ

  • 【ポストのサビ】2013年4月13日(土)お家の点検1年目(富山市Y邸)

    Q サビのようなものが出ている。どうしてなのか?
    A 現状を確認。サビ色になっているのは右面だけでした。このポストはステンレス製でありサビは発生しにくいと思われるので、今回の現象は「もらいサビ」と考えられます。
    [右面/サビが付着]
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    [上面/サビは見受けられず]
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    「ステンレスのサビ」について・・・
    もう少し詳しくネットで検索してみると、ステンレスは「錆びない」のではなく、「錆びにくい」金属ということです。中でも「もらいサビ」は鉄粉等の異種金属が表面に付着して、その金属が錆びることでステンレスが錆びたように見える現象。気をつけなければいけない点は付着した金属自身だけが錆びるのではなく、ステンレス自身の「サビ」にまでつながることもあるようなので、注意が必要です。
    (参照/㈱サステック/ステンレスとサビ/http://www.sustec.co.jp/category/1199612.html)
    また、ステンレスはJISでは結晶組織から5種類(オーステナイト系、フェライト系、マルテンサイト系、二相化系、析出硬化系)に分類され、用途に応じて使われる種類が異なっており、クロムとニッケルの含有割合が違っています。ちなみに磁石がくっ付くステンレスは錆びやすいそうです。

  • 【笠木の隙間】2013年3月2日(土)お家の点検5年目(富山市婦中町I邸)

    Q 笠木同士の間の隙間が開いている。
    A 現状を確認。前回の2年目点検後のフォローでパテ処理した跡がありました。市販されている隙間カバーの寸法が現場サイズと合っていれば手軽に取り付けられるのですが、補修跡から判断すると当時は探しても無かったものと思われます。
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    お客様と協議の結果、寸法が合った隙間カバーが無ければ前回と同様の処置になるのですがパテ処理(2箇所)をすることをお約束。
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  • 【TVカウンターの下がり】2012年11月17日(土)お家の点検1年目(高岡市O邸)

    今年の9月頃に「TVカウンターの前のほうがやっぱり少し下がっている」との連絡があり、試行錯誤しながら対処しつつ、本日の1年目の定期点検となりました。今回で現状を完全に改善すべく、お客様と一緒に手伝って頂きながらテレビを下ろしてカウンターの水平状態を再確認。
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    やっぱり少し下がっている状態だったので、背面の板に打つビスの数を前回よりも増やすことにしました。これは背面の薄い壁にビスを打っている様子。
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    ひと通りの作業後、改めて目視確認。今回のビス打ちで前回よりも傾きは改善されましたが、天板の側面と壁の間には少し隙間がありました。ここで、背面の薄い板にビスを数多く打ち付けても限界があることが判明しました。ビスを打ち過ぎると背面の板がヒビ割れする可能性もあります。
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    最後にTVカウンターの前後(壁際と先端)をスケールで計測。
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    水平器でも計測。やっぱり少し前かがみになっている状態でした。これまでの補強工事(作業)ではTVカウンターの底部に壁とを接続する金物(三角形)の取り付け、背面板と壁とをくっ付けるビスの増量となっています。
    もし、水平度を今以上にするのであれば、天板の上部と壁を上から接続させる必要があります。これまでの対応経緯をお客様に説明して、改善履歴と限界を理解して頂きました。ありがとうございます。
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    また、この木製カウンターが床にピタッと付いたり両脚が床面に付く仕様であれば、このような現象が起こらなかったかもしれません。今回のような後付けカウンターやメーカーの建材としてのTVカウンター(宙吊りで壁打ち)等の場合は上に乗せる物に目安の重さがあるので、設計・施工ではお客様へ起こり得る現象を十分に説明する必要があると思われます。

  • 【住み心地アンケート】2012年11月17日(土)お家の点検1年目(高岡市O邸)

    住み心地アンケートのご記入をお願いしました。
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    [友人・知人に自慢、褒められる・驚かれる場所]
    収納が多いと驚かれた。
    [階段下収納]       [和室収納]
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    [キッチン収納]
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    Q ついでに床下収納もあれば良かったのでは?
    使い勝手を考えるとキッチン内に床下収納が増えるのは非常に便利ですが、点検現場の事例を見ると「収納メリットよりも床鳴りデメリット」についての申し出が多いことを紹介。床に穴を開ける(穴が開いている)ことで床下や床材同士の支えが無くなることで、床を踏み込む(体重の移動)ことにより床材がしなる・きしむ現象が発生する可能性があります。
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    [お客様仕様]
    玄関とリビングを結ぶガラスブロック。室内の光が玄関に届きます。
    [玄関から]        [リビングから]
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    リビング階段には採光・デザインとしてガラスブロックが両サイドに4個ずつあります。また、光熱費の節約・プライバシーの保護として階段入口にロールカーテンを設置。
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  • 【勝手口のノブ】2012年11月15日(木)お家の点検1年目(富山市Y邸)

    ドアノブに養生が施されていました。「どうして?」と思い、勝手口ドア本体や周囲の状態、ドアの開き具合等を考慮すると、引渡し時の取り忘れではなく戸当たりが取り付けられていないので、思いっきり開けたり風圧で余計に開いたりすると、ドアノブが外壁にぶつかると思われます。
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    床とドアの底部との幅が広いので、床からのストッパーが取り付けられない状態。改善策として、扉の右上部に戸当たりを付けたり、ドアノブか外壁にクリアバンパー(涙目)を貼る方法があります。
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  • 【食器を洗っている時の音が室内に響く】2012年11月10日(土)お家の点検1年目(富山市H邸)

    Q 食器を洗っている時の話。電話をかけてきた相手の声が聞き取りにくい。以前の住まいではこんな現象は無かった。現在の住まいの間取りが悪いのか?設備機器が悪いのか?人大(じんだい/人工大理石)カウンターがダメなのか?
    [キッチン→リビング]
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    現状を確認。以前の住まい(現在は取り壊されています)のキッチンは換気フード(ガス調理器具の上)の横(シンクの真上)に吊り戸棚がある仕様でした。当時はシンクで洗っている音がキッチン内で共鳴していたが、現在はオープンになっているので、音がそのままカウンターを越えてリビングに入っているものと思われます。設備機器が悪いのではないことを説明してお客様のご理解を頂きました。
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    改善策としては簡易的ですが、ロールカーテンを天井に取り付けて音を遮断することをご提案。

  • 【キッチンパネルのふやけ】2012年10月20日(土)お家の点検2年目(高岡市M邸)

    昨年の1年目点検で指摘のあった「濡れたタオルを掛けっ放しにすること」で起こる「パネルのふやけ」現象。1年目点検後のフォローでメーカー側からの対応があって現在は既に取り替えられています。
    メーカー側はお客様からの多くの声を受けて再発防止として現在は「取扱説明書で注意喚起」しているそうです。
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  • 【妻飾りからのサビ】2012年10月17日(水)お家の点検5年目(射水市M邸)

    Q アイアン製の妻飾りからサビが流れてきた。(2年目点検の時よりもひどくなった)
    A この妻飾りはお客様がご用意されたもの。5年前はこんな状態になるとは想定外でした。
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    アイアン(鉄)製の場合は室内ならともかく、外にあると自然環境(雨など)によってサビが発生してしまいます。
    正面にあるアイアン製の妻飾り以外は全てのフラワーボックスはアルミ製です。黒の塗装が重厚感を演出しています。今思えば、見るのは遠目であり、特にアイアン製にこだわる必要もなかったと思われます。後日、塗装面に付いたサビの対処方法をご提案することをお約束。
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