ドア枠の表面に白いオブラード状のクロスの糊跡が浮き出ているのを発見。お客様が新居に引越しの前、内装(クロス)施工業者の方が水拭きで残ったクロスの糊を丁寧に落としているのですが、このように残ってしまう事例もあります。
お掃除方法ではオブラート状に浮き上がっている糊をタオルの乾拭きで床に落としたり、包み込んだりして掃除して頂くようお願いしました。糊は水溶性なので、水拭きだと糊が伸びてしまい、乾燥すると同じような現象が現れます。
Q クロスの膨らみやヨレ、隙間等がある。
A 現状を確認。「下地の木部が湿度変化により伸縮し、それにともなってボードも動くこと。クロスの膨らみは下地がクロスを左右に引っ張った後に縮むこと(クロスの糊が剥がれる)で発生する現象」と説明。後日、クロス補修を実施する事をお約束。
[リビング/膨らみ]
クロスが引っ張られる(下地材に追随)ことで起こる現象です。
[リビング/隙間]
クロスの色や柄を見ると、色付きで模様があるので、コークボンドで目立たないように隙間に充填しても逆に目立ってしまう可能性があります。5年目点検時のクロスの状態を見て判断する事をお約束。
クロスの下地であるボード同士の間隔が広がったり狭くなったりしてクロスが追随できずに隙間となって現れてきます。ボードの寸法等をジェスチャーで分かりやすく説明。
下地の湿度変化による伸縮等でクロスの隙間が数箇所で発生していました。今回はコークボンドを充填して目立たないように補修しています。コーナー部分に隙間が発生しても、隙間風が入ってきたりすることはありませんが、見た目で気になるご様子。
[和室] [階段口]
階段口のコークボンド補修の様子です。周囲から足元の状態を見ると、かなり危険かも・・・(大汗)
脚立を階段の段違いに配置しているので、バランスが微妙・・・(汗)
コークボンド(水性)は一般的に2年が耐用年数となっています。充填した箇所が乾燥して年月が経過すると、プチプチ状になることもありますが、景観上であって、構造上は全く問題ありません。
[サンルーム]
また、定期点検の返信葉書には「サンルームのクロスの切れ」と書かれていました。この現象は下地ボードのジョイント部分の広がりです。湿度変化による伸縮で下地材が動いて内装クロスが追随できずに隙間となって現れています。
ヒビ割れ部分にコークボンドが充填できるようにカッターで改めて隙間を作っています。
はみ出たボンド剤をタオルで拭き取って、ローラーを強く押し当てています。
仕上がり(補修後の様子)をお客様に見て頂きました。近くでよ~く見ると補修跡が分かりますが、遠目では分かりにくくなった状態にお客様は満足そうです。
[寝室]
天井クロスには「浮き」や「ヒビ割れ」現象がありました。下地材の伸縮(湿度による)によりボード動くことで、ビニール製のクロスが追随して跡が出てきます。
目立たないように補修をかけても良いのですが、逆に補修跡が目立つことも考えられます。昼間の太陽光では分かりにくいのですが、照明を点けると天井も照らすので発見しやすくなります。
お客様との協議の結果、このままの状態で良い事となりました。
お家を構成する部材。
弊社がお引渡しの際に発行している保証書では「クロス保証」が2年となっています。
ご家族が暮らしておられて、クロスの隙間等は構造上、全く問題は無いのですが、見栄えが気になる箇所。今回は5年目点検だったのですが、大矢が持参しているコークボンドで隙間を充填しました。
[トイレ前]
ここで、大矢に聞いてみました。
「手付き(格好)や道具類が職人さんみたいになってるね?(笑)」
「やっぱり、自分で補修できるようになれば、お客様に喜んで頂けるし・・・(壁|▽//)ゝテレテレ」と大矢。点検現場だけでなく、様々な場面で対処しているそうです。
大矢の日頃の言動を見ていると、現場監督というお仕事は建築現場での指示だけでなく、DIYで出来ることは率先して取り組むことで「お客様満足度もアップ(喜んで頂ける)」という考えを持っているようですね。