下地ボードのジョイント部分です。下地材の湿度変化による伸縮等で壁クロスに変化(膨らみ等)が発生する、起こり得る現象のひとつです。クロスは2年保証なので、2年目点検後のフォローで全ての箇所を検査・補修することをお約束。
点検ブログ
-
-
【クロスの浮き】2012年8月24日(金)お家の点検1年目(富山市K邸)
-
壁クロスの膨らみ】2012年8月23日(木)お家の点検5年目(富山市Y邸)
Q 下地ボードのジョイント部分の壁クロスが膨らんでいる。夏の時期は膨らみが激しいが、冬になると元に戻っている。
[2階廊下] [天井付近]A 現状を確認。下地ボードのつなぎ目(ジョイント部分)で発生したクロスの膨らみとなります。
お客様は建築関連のお仕事をされている方。季節や天候による湿度変化で下地の木部が伸縮してボードの表面に貼ってあるビニール製の壁クロスが変化することは理解されておられます。
[真ん中付近] [廊下付近]クロスの変化は構造上の問題は無いのですが、見栄えが気になることも。今回は5年目点検。もし目立たなくしたいご希望があれば、多少の費用はかかりますが何なりと申し付けて頂くようご提案しました。
-
【クロスの亀裂】2012年6月30日(土)お家の点検1年目(富山市O邸)
-
【クロスの隙間等】2012年6月19日(火)お家の点検5年目(富山市八尾町I邸)
-
【クロスの隙間等】2012年6月22日(金)お家の点検2年目(富山市K邸)
-
【クロスのよじれ】2012年6月16日(土)お家の点検1年目(高岡市N邸)
クロス(壁紙)のよじれを発見。お部屋のコーナー(隅っこ)は一般的に「切る」施工ですが、「巻く」施工になっていたことで起こり得る現象だと思われます。まずは、カッターでコーナー部分に切れ込みを入れて、よじれの再発防止とコークボンドが充填しやすくなるようにします。
[2階居室]手持ちのコークボンドを充填。壁紙が淡いピンク色であり、縁取り感覚で白(ホワイト)のカラーを使っている箇所もありましたが、充填跡を目立たないようにするには調色が必要と思われます。
違う部屋でもクロスの施工方法を再確認。こちらの部屋でもコーナーで切っているのではなく、切り替えして数センチの場所で切っている施工でした。
クロスを「巻く施工」にした背景には「施工の跡をキレイに見せられる」の意味が強いと思います。また、メンテナンスの手軽さを考えると、壁紙はコークボンドの色に合わせたものが妥当ですが、雰囲気あるお部屋づくりでは、白一色というのも趣が無いように感じられます・・・(苦笑)
壁のクロスには少し膨らみがありました。これは湿度変化によって木部が伸縮し、これに伴って下地のボードも動くことでクロスに隙間や膨らみが発生してきます。2年目点検まで様子を見ることになりました。
-
【クロスのシミ?】2012年5月26日(土)お家の点検2年目(富山市S邸)
Q 黄色いシミが浮き出ている。
A 現状を確認。
[飾り棚/玄関口]デジカメの撮り方が悪くて見えにくいかもしれませんが・・・(汗)
消しゴムで消せる事例があるので、消しゴムで消せるかどうかを試してみましたが、黄色いシミは取れませんでした。この飾り棚の内側の曲面には「曲げベニヤ」が使われており、このベニヤ(※)からクロスに樹脂のアクがシミ出てきたものと思われます。後日、クロスやベニヤを貼り替えする事をお約束。
※ ベニヤとは・・・天然の木材を薄く剥いで接着剤を重ねたもの。また、実際に「消しゴムで消える事例」を見つけて、お客様の前で消せる様子を確認して頂きました。
[玄関口]ビニール製のクロスは水に強いので、濡れ拭きタオルでお掃除したり、中性洗剤やホームセンターで販売されているスプレー剤で吹き付けて汚れを落としたり等々、お手入れは手軽にできます。でも、汚れが落ちないからって言ってシンナーとか除光液は使わないようにしてくださいね。クロスの生地が傷む原因になります。
-
【クロスの隙間】2012年5月12日(土)お家の点検1年目(富山市I邸)
-
【クロスの隙間】2012年5月10日(木)お家の点検2年目(富山市N邸)
Q クロスに隙間が発生してきた。
A 現状を確認。壁クロスの下地に入っているボードの動き(木部の湿度変化等による伸縮)にクロスが追随できずに隙間となって現れたものと思われます。
[1箇所目]このクロスは隣のWIC(ウォークインクローゼット)の壁から寝室の壁までの範囲を同一の模様であり、トータル的なコーディネートとなっています。
このクロスの「つなぎ(クロス同士の貼り合わせた隙間)部分」は柄に合わせた横貼りとなっています。一般的な縦で切る施工ではなく、横に流れる模様をそのままキレイに活かすために、横のラインに合わせて切った施工です。
このクロスの柄は一般的な配色ではなく、オリジナル仕様となっています。仮にクロスの貼り替えを考える場合、商品の周期は一般的には約2年なので同じ柄が廃番になっていることも考えられます。お客様との協議の結果、この隙間に対処すべきか否かを改めて検討して頂くことになりました。