壁クロスで少しヒビ割れしているのを発見。
[2階居室/コークボンド充填前]
目立たないように補修することになりました。コークボンドをヒビ割れ箇所に沿って充填しています。
階段口のクロスの施工方法。上下を区切る境目は分かりますか?
デザイン的なワンポイントもありますが、湿度変化という自然現象によって起こるクロスの変化を少し軽減できる効果もあります。(クロスを途中で切ることで下地ボードの動きによるクロスの変化が多岐に渡らないようにできると思われます)
Q クロスがよれている。
A 現状を確認。このヨレ現象はそのまま放置しておくとヨレた跡が残って元に戻りにくい(壁クロスがビニール製の為)事例もあるので、今回の点検で目立たないように補修することになりました。
[1階洋室/補修前] [カッターで切れ込みを入れる]
[ローラーで平らに均す] [コークボンド充填後、タオルで拭き取り]
ビニール製の壁クロスは湿度変化等による下地材(木部)の伸縮にともなって追随(変化)します。
そのためコーナーの仕上げは「ヨレ」を防ぐ為に「切る施工」が一般的。この採用された壁クロスには色が付いており、施工当時はコークボンドを充填した時に補修後の色が目立つ(調色/色合わせする場合は別)と考えられたせいか、「巻く施工」になっていたようです。
[目立たないように補修完了] [今回使用した道具類]
A 現状を確認。コーナー部分のコークボンドが経年変化等でプチプチ状になっていました。新築時のクロス施工は湿度変化によって下地材が伸縮すると、石膏ボードの表面に貼ってあるビニール製のクロスも変化します。クロスの動きに備えてコーナー部分はあらかじめ「切る施工」になっています。
「曲げる(折り返す)施工」の場合、クロスが変化することで「よじれ」等が発生することもあり、跡がついてしまうこともあります。
[階段口]
そこで、現場の施工ではあらかじめコーナーに隙間を開けて「クロスの伸縮に対応」させて、その隙間部分にコークボンドを充填しておくことで見栄えが良くなるように保っています。
ただし、コークボンドにも耐用年数がありますので、数年後にはまた同じ現象(隙間が開く)になることもありますので、DIYでお手入れして頂くようお願いしました。
Q クロスを傷つけてしまった。何とか直す方法はあるのか?
A 傷の程度(大きさ)にもよるのですが、小さな傷の場合は(今回の)2年目点検後のフォローで壁クロスの隙間等にコークボンド充填・パテ処理で目立たないように補修することとなります。
[クロスの傷/L→DKへの階段(中2階がDK)]
クロスの厚さ、柄、色などによって、クロスが変化に対するコークボンド補修跡が目立つ・目立たない現象が出てきます。一般的にお客様によるクロス仕様の選択はデザイン優先と思われますが、湿度変化等によるクロスの変化(起こり得る現象)や補修時のコークボンドの色などを考慮(メンテナンスも考える)したほうが後々の補修等を考えると、長い眼で見てトータル的に良いこともあります。
クロス(壁紙)のよじれを発見。お部屋のコーナー(隅っこ)は一般的に「切る」施工ですが、「巻く」施工になっていたことで起こり得る現象だと思われます。まずは、カッターでコーナー部分に切れ込みを入れて、よじれの再発防止とコークボンドが充填しやすくなるようにします。
[2階居室]
手持ちのコークボンドを充填。壁紙が淡いピンク色であり、縁取り感覚で白(ホワイト)のカラーを使っている箇所もありましたが、充填跡を目立たないようにするには調色が必要と思われます。
違う部屋でもクロスの施工方法を再確認。こちらの部屋でもコーナーで切っているのではなく、切り替えして数センチの場所で切っている施工でした。
クロスを「巻く施工」にした背景には「施工の跡をキレイに見せられる」の意味が強いと思います。
また、メンテナンスの手軽さを考えると、壁紙はコークボンドの色に合わせたものが妥当ですが、雰囲気あるお部屋づくりでは、白一色というのも趣が無いように感じられます・・・(苦笑)
壁のクロスには少し膨らみがありました。これは湿度変化によって木部が伸縮し、これに伴って下地のボードも動くことでクロスに隙間や膨らみが発生してきます。2年目点検まで様子を見ることになりました。