屋根材はコロニアル仕様。特に異常はありませんでしたが、表面の色が少し剥がれていたり、ヒビ割れにシーリング補修した跡が1箇所発見されました。
また、雨樋の凹みを1箇所発見。屋根雪の落下間際(溜まり)の荷重が原因と思われます。外れかけていた横樋をハンマーの釘抜き(バール)部分に引っ掛けて元の位置に戻しました。
10年目点検を実際にやっている・やってきたという実績からの自信と言葉の重み。
お客様への最終確認の際の点検現場事例の引用。10年目点検を実際にしている・していない(実施予定)ではお客様に伝えられる・引用できる事例の信憑性・真実味はかなり違ってくると思っています。
ひと昔前、弊社の5年目点検が軌道に乗り始めたことで私自身が意気揚々としていましたが、来るべき10年目点検が実施予定だった頃を思い出すと、「定期点検をしています」と言うのは時期早々だったのかも・・・と今さらながら気恥ずかしさもあります。
「建築後10年目」という断片的な時期の点検現場。検査をする点検スタッフは経験的知識が豊富にあるので、言葉に重みがありますが、当時の私は机上の空論だったかもしれません。
しかしながら、少しずつ10年目点検が軌道に乗ってきた今、5年目・2年目・1年目の定期点検へ向かう気持ちが非常に軽くなってきたと感じています。
「中田工務店で建てて良かった」と実感して頂けるよう、定期点検の現場をより充実させねば・・・と気持ちを新たにしています。
2014年5月30日(金)お家の点検10年目(富山市Y邸)
所要時間 9:40~11:48 晴れ
スタッフ 前根、渡辺
【Y邸の紹介/オシャレ感の先取り♪】
天井に配してあるのはアンティークビーム(擬木)という古びた木材に似せた部材です。本物の古木ではないのですが、シッカリと風情が感じられる一品ですし、オシャレな店舗にも数多く採用されています。木製サッシが薄っすらと見える窓、アイアン製のカーテンレール、そして腰壁仕様等々。10年経った今でも新築当時の美しさが今なお保たれていますし、それ以上かもしれません。
壁は塗り壁です。無垢材の室内ドアとの調和が見事にマッチしており、ガラス入りという仕様がオシャレ度をアップさせています。輸入の洗面化粧台もカランがステキですよね♪
定期的に欠かさず防水塗装されている無垢の玄関ドア。ドアの外側は内側に比べると少し色あせてはいますが、重厚感のある自然な感じを好まれるお客様にとっては是非とも新築のお家に取り入れたいアイテムのひとつですよね。
玄関の間取りや定期的なメンテナンス等によって、10年という長い歳月を経過した今でも雨水による表面や底部の腐蝕等から回避されて、美しい姿を今もこれからも保ち続けると思われます。
[雨水枡]
雨水枡の点検を実施。泥等の溜まりは少なく特に異常はありません。
[建物右面/北西側]
[建物右面/南西側] [建物左面/南東側]
[汚水枡]
点検を実施。白い油脂等が少し溜まっていました。
[建物正面/北側/浴室・洗面化粧台等]
どのお客様も汚水枡に溜まっている白い油脂等を見られると驚かれます。「お掃除しなきゃイケナイ?」と衝動に不安に駆られて?点検スタッフと一緒になってお手入れされるお客様もいらっしゃいます。
今回もお客様の目の前で近くにあるホースをお借りして枡内を洗浄しました。
このような洗浄を定期的に実施することが排水管の詰まり防止になります。パイプスルー等の薬剤は排水口から点検枡の手前ぐらいまで距離を洗浄しますが、詰まり現象は実際に蓋を開けて手でメンテナンスしないと「いつも薬剤で排水管が詰まらないようにしている」と言われても本来の詰まり防止には難しさがあると思われます。
その横にある汚水枡(キッチン)を確認すると、白い油脂等が詰まりそうなくらいに溜まっていました。
[建物正面/北側/キッチン等]
水の勢いだけでは排水管の内壁にこびり付いた油脂等が流れにくかったので、棒で突いて剥がしながら洗浄しています。
数分程度の作業ですが、汚水枡の底部及び通気口の内部に溜まった油脂等はキレイに流されました。
お客様は「定期的に洗浄してください」と聞いても・頭で分かっていても、なかなか出来ないのが一般的。このように「キレイになった」という実感を点検スタッフと一緒に共有すると、不思議と次のお手入れに活かせると私たち点検スタッフは考えています。