Q 軒下の端っこのほうにハチの巣がある。取って欲しい。
A 静かに近づいて、恐る恐る見てみると、もう巣にはハチがいない様子でした。外壁や屋根に傷がつかないように、そおっと・・・
任務完了!!
点検を実施。特に異常はありませんでした。画像に白い蛇腹模様のダクトが写っていますね。これが、天井取り付け型24時間換気システムの機械と外壁に取り付けてある給排気口(ベンドキャップ)へとつながっています。
小屋裏点検の際には、2階の収納(お客様宅ではクローセット内)の天井に取り付けてあるハッチを開けて、脚立と棚(棚に物がある時はずらします)を足場にして上っていきます。
点検後は、また元の状態に戻します。
ちょうど、床に何かが落ちていました。「何だろう?」と、拾って手の平に載せてしげしげと観察すると・・・虫の死骸でした。
ひと昔前のお家とは違って、最近の住宅は高気密化が進んだ反面、機械的な空気の入れ替えの必要性が出てきました。お客様宅では、第1種換気システムとなっています。
(参考/2008年10月21日飛騨市T邸1年目点検、換気システム)
(参考/2008年9月27日富山市Y邸1年目点検、換気システム)
虫の侵入経路では、床下の通気を確保する為の基礎パッキン(穴の広さは約2cm)、換気システムの給排気口(機械換気の場合は、ダクト内や換気装置)、換気扇のフード、窓の開け閉め、人(衣服に付着)の出入りの際等々、起こり得る事例は様々なようです。
空気(風)の通り道が「虫の侵入経路」にもなり得ることもあります。
防鼠材(ぼうそざい)が入って、ネズミの侵入は防いでくれますが、やっぱり小さな虫の侵入を絶つのは難しいようですね。だからといって、お家を密閉しちゃうと、窒息状態にもなりますので、虫除けアイテムを使うのも良いと思います。
(参考/2008年8月30日富山市K邸1年目点検、終わりに・・・)
床下収納庫から入っての調査。特に異常はありませんでした。シロアリ保証は5年で終わります。
その後、保証の継続をする場合は、シロアリ業者が現状の点検(無料)をし、新たに防蟻工事をするかどうかの判断をお客様が決められることになります。
床下でシロアリ(※1)が発生しやすい箇所は、唯一温かくなるユニットバスの底部。4~5月がシロアリの飛ぶ季節。屋外で羽アリを見つけたら、シロアリがいると思っても良いそうです。
今回は、ご主人も一緒に床下に入られました。
※1 シロアリは分類学的にはアリよりもゴキブリに近い昆虫。見た目がアリに似ている為、シロアリと呼ばれているそうです。富山県の場合はヤマトシロアリであり、シロアリが飛ぶ(スウォーム)現象は、4~5月頃で雨の後で快晴になったような暖かな日の午前10~12時頃に多いようです。
シロアリって飛んじゃうの??って、びっくりですが、普段、シロアリは風の流れや光を嫌って、樹木内や地中など暗黒な環境下で生活しています。でも年に一度だけ外に出てくる時期があるそうで、これがシロアリの群飛(分巣)の時のようです。
(シンジェンタジャパンより引用/http://www.syngenta.co.jp/shiroari/index.html)
お客様宅では、虫が入ってくるのが嫌で、外灯を点けられず、帰りが遅いと、真っ暗な中でお家に入っておられるそうです。でもやっぱり、玄関口に明かりがないと足元や手元が見えず、寂しい感じがします。
以前、私んちの玄関が暗かった(停電ではないですよ・笑)のを思い出します。私の住む地域は田舎なので、玄関の明かりって、家族や来客を温かく迎え入れてくれるような心遣いにも似た雰囲気にも感じ取れます。
問題となっている玄関の外灯を点けても、虫の侵入率を下げるアイテムがあるそうで、透明な防虫フィルム(※1)が販売されています。
昔、どこかの番組で、「コンビニはあれほど明るくしてるのに、何故、虫が寄り付かないのか?」って特集がありましたね☆
※1 バンガードというプラスチック製のチューブで、蛍光灯に取り付けると、蛍光灯から出る「虫が好む波長の光である紫外線(UV)」をカットします。それによって、光(明かり)に寄って来る虫の飛来を大幅に抑制させる代物。虫除けになりますね。
また、室内の明るさは今までと同じになり、蛍光灯に装着しても紫外線をカットするだけなので、照明の明るさはほとんど変化がなく、人の目には通常通り明るく見えるそうです。
[虫退治.COMより引用]http://www.mushi-taiji.com/hisyo/products/banguard.html
また、玄関の虫除けアイテムとして、電気が要らない「置き型タイプ」やドアノブ等にかける「吊るすタイプ」もあるようです。最近は「殺虫」から「虫除け」へと変化してるみたいですね。