床材は木製フローリング仕様。ビニール製のクッションフロアに比べて汚れには強いのですが、水分には弱い性質があります。便器やトイレタンク周りは季節によって結露が発生し、その結露水が床に垂れて床材が変色する事例もあります。便器周りには結露吸収シートが貼ってありました。
[1階]
ダイニングの床には年に1回程度ですが、リンレイ製のワックスをかけておられるご様子。そこで、トイレの床材にもダイニングと同様にワックスをかけて耐水性を持たせて頂くようお願いしました。
「新築時の配慮がもう少しあれば防げた現象や補修等があるはず・・・」これは前回の5年目点検でのアフターメンテナンスのベテランがつぶやいた言葉です。
お家の自主点検はお客様ご家族の生活スタイル等によっても起こり得る現象は異なっていますが、現場に居合わせた担当者の勉強にもなっています。
お客様のお話によると、樹脂サッシの部屋(北側と西側)では結露があまり無く、アルミサッシの部屋(東側と南側)は多いとのこと。約10年前の新築時の建築予算の配分で当時の営業・設計担当者との打合せの結果、採用した予算案でした。
[ダイニング/北側/樹脂サッシ]
振り返ること10年前。10年前当時の樹脂サッシは非常に高かったようですが、お客様ご家族が選んだ選択の結果が毎年「良かったね」という良い結果として再確認されており、とても嬉しく感じておられました。
また、仮にそうじゃなかった場合であっても、お客様毎に違っている立地条件や生活環境を考慮した改善提案等ができるよう日々の点検現場を検証していきたいと考えています。
2014年8月11日(月)お家の点検10年目(富山市Y邸)
所要時間 14:50~17:00 曇り
スタッフ 横窪、渡辺
【Y邸の紹介/お客様参加型の定期点検】
お客様と一緒にお家のメンテナンスを考える時、点検や検査をどんなふうに進めていけば様々な思いが伝わるのでしょうか・・・。
「お客様参加型の定期点検」と言うと、あまり聞いたことのないフレーズかもしれません。これは汚水枡の洗浄の際にお家にあるホースをお借りしているワンシーンです。
折れ戸の開閉に不具合があったようです。脚立に上ったり伏せてみたりして不具合等のあった部材や箇所に目の高さを合わせて目視検査しています。
今回のお客様のように補修等の一部始終を見て頂くと、メンテナンスのコツが少し分かってくると思われます。他社の様子は分かりませんが、弊社の場合は一般的な定期点検の補修・対処時は少しでもメンテナンス・お手入れのキッカケになれば・・・と思い、半ば強引かもしれませんが、不具合等があった箇所に対処する時・後にはお客様に確認・参加して頂いております。