Q 床にきしみがある。
A 現状を確認。この場所はご家族の方がよく通る(体重がかかる)箇所であり、少し(1ミリ程度)床材が沈んでいる状態。通るたびに床材と敷居が擦れることで音が出ているものと思われます。
[書斎と和室の間]
目線を下にして見ると、少し下がっている様子が分かります。
[通路側/少し下がっている] [壁側/下がっていない]
新居に住まわれた後に起こる・起こり得る不具合等、これまでの点検現場(1年目、2年目、5年目)では様々な現象がありましたが、現場サイドでは迅速に対応・フォローしていると思われます。
弊社スタッフによるメンテナンス(助言や補修等)やお客様DIYという日用大工的な発想。専門的な技術や工具類が必要な場合もありますが、ドライバー1本で直せることが多いのも事実です。
点検スタッフが簡単そうにやっているのを見ていると、「自分もデキルのでは?」と錯覚しそうですが、仕組みが分かっていれば錯角ではなくシッカリと手軽に補修できると思われます。
また、住まわれて数年後に現象が発生することもあります。その場合は原因を調査しながら有償・無償の判断をしています。経年変化(磨耗や劣化等)によるものは有償が多いのですが、施工時の不具合については保証期間が過ぎていても無償による対応を取っています。
定期点検の現場に同行していると「壊れる前にメンテナンス(調整)」という言葉をよく耳にします。
(本ブログでも何回か言っているかも・・・^^)
「こんな状態になってしまったけど、どうすれば良いの?」などの質問では「こうすれば良かった・良いのですよ」の返答が多くあったように思います。
様々なお客様とのお話の中で、メンテナンスについては「こうあるべき!」とはありますが、一概には言えないこともあります。私たち点検スタッフもそうですが、お客様ご自身もメンテナンスに対する価値観が違っているので、「やっぱりDIYが必要かも・・・」とお客様が思われた時、「点検スタッフがお家に訪問点検にやって来る・やって来た」ということが一番良い機会かな・・・と思っています。
2013年4月13日(土)お家の点検1年目(富山市Y邸)
所要時間 14:00~16:14 晴れ
スタッフ 横窪、永原、渡辺
【Y邸の紹介】
外構とお庭は似ているようで違います。以前はどちらも同じような意味だと思っていたのですが、定義があるそうです。素人的な私から見ると「お庭」という呼び方がちょうど良いのですが・・・(笑)
外構とは門や車庫、カーポート、アプローチ塀、垣根などの構造物、そして、植栽や花壇等々、建物の外の構造物(略して外構?)というものだそうです。
限られた空間の中でのお庭作り。4月24日放送の「NHKニュースおはよう日本」では軽トラの荷台が坪庭という「庭師たちが坪庭の魅力をアピールするイベントが開催された」という話題がありました。同じ北陸地方の金沢市(富山県のお隣の石川県)での展示会ということもあって親近感が沸きました。お客様宅のお庭は純和風で植栽や石の配置等、かなり凝っています。
階段の吹き抜け?のような空間を大きく取っており、複数の窓からの採光で昼間は非常に明るい状態。
表玄関と内玄関。来客用の表玄関は「魅せる」飾り棚があり、景観を重んじています。一方、内玄関はシューズボックス等の「ご家族のための大収納」という機能を第一に考えられています。
Q サビのようなものが出ている。どうしてなのか?
A 現状を確認。サビ色になっているのは右面だけでした。このポストはステンレス製でありサビは発生しにくいと思われるので、今回の現象は「もらいサビ」と考えられます。
[右面/サビが付着]
「ステンレスのサビ」について・・・
もう少し詳しくネットで検索してみると、ステンレスは「錆びない」のではなく、「錆びにくい」金属ということです。中でも「もらいサビ」は鉄粉等の異種金属が表面に付着して、その金属が錆びることでステンレスが錆びたように見える現象。気をつけなければいけない点は付着した金属自身だけが錆びるのではなく、ステンレス自身の「サビ」にまでつながることもあるようなので、注意が必要です。
(参照/㈱サステック/ステンレスとサビ/http://www.sustec.co.jp/category/1199612.html)
また、ステンレスはJISでは結晶組織から5種類(オーステナイト系、フェライト系、マルテンサイト系、二相化系、析出硬化系)に分類され、用途に応じて使われる種類が異なっており、クロムとニッケルの含有割合が違っています。ちなみに磁石がくっ付くステンレスは錆びやすいそうです。