6月4日(水) 定期点検1年目(富山市婦中町T邸)
所要時間 10:00~10:37 晴れ
スタッフ 石丸、常務、岩見、渡辺
協力業者 同行なし
【T邸の特徴】
大通りから1本はずれた所に建っているT邸。注文住宅で、色んな箇所にこだわりがあります。
隠れた所にある勝手口は遊び心をくすぐりますし、吹き抜けのリビングには心地良い開放感が漂っていました。
【お誕生日】
引越しされて1年目のお誕生日のお花です~♪でも・・・1年目点検の時期が遅くなったので正確には・・・1年ちょっとです(笑)
【ポーチの隙間】
Q 隙間が開いてきました。
A 現状を確認。「宿命」とも言われている、コンクリートの気温による膨張や伸縮による隙間です。
強度には全く影響無いのですが、見栄えが気になるご様子。目立たないように補修する事をお約束。
【虫】
お家の後ろ側での出来事。
Q 虫が多いですね。こんな風に・・・
A 現状を確認。たくさんの蚊の死骸が網戸に引っ掛かっていました。周囲を見渡すと近くに農業用水、お隣は空き地。小さな虫が発生しやすい環境ですね。
【クロスの隙間】
玄関吹き抜けのクロスの状況を確認。外壁側のコーナー部分に隙間がありました。外壁側は特に木部の伸縮が大きいので起こりやすい現象です。後日、目立たないようにコークボンドで補修する事をお約束。
全室のクロスの施工は、天井目透かし仕様となっています。天井と壁との間がキレイに見えますね。
【和室の引き戸】
Q 一時期、両手でも開きにくい頃があった。
A 現状を確認。
リビング(下図の左側)と和室の湿度の違いで起こる木部の伸縮現象であると思われます。お客様宅では冬の間は暖房効率を考えて閉めておられます。リビング側は蓄熱式電気暖房機とエアコンで湿度が低くなり、引き戸の木部が乾燥して縮むことで起こる「反り」、逆に和室側は湿度が高いことによる「伸び」となり、当時は開閉しにくくなったものと考えられます。
今回、引き戸の調整を提案しましたが、四季での室内湿度(生活スタイル)の変化が原因である為、みんなで協議。開閉に支障がない今の状態を調整すると、再度不具合が発生する可能性もありますので、2年目点検まで様子を見る事になりました。
【床鳴り】
Q ソファの下で床鳴りがします。
A 現状を確認。四季の湿度の変化が原因で木部とそれを支える床下の鋼製束に若干の隙間が出てきたものと思われます。後日、床下に潜って調整(増し締め)する事をお約束。
【トイレドア】
Q ドアのロックが掛かりにくい。
A 現状を確認。
丁番を調整。湿度の変化や使い勝手等でドアが若干傾いていた事が原因でした。ドライバーで調整すると同時に奥様へ改善後の状況確認と簡単なメンテの仕方を説明しました。
丁番の傾き調整での注意点。右手でドライバーを使いながら、左手の指をドアの下部の隙間に入れて指先の感触で調整具合を確認すると良いですよ。
【キッチンタイル】
Q キッチンの床はタイルですが、足元は冷たくないですか?
A 平気です。キッチンって水仕事の場所ですから床に水が落ちますよね?タイル仕様は水を弾いてくれるので、日頃のメンテ(拭き掃除)には重宝していますよ(笑)
フィルターを支えているバネを外し、汚れたフィルターを取り出す。
汚れているフィルターを今回は水洗い。他には予備との交換や掃除機で吸い取る方法もあります。
濡れた雑巾で内側の汚れを落とし、水洗いしたフィルターと支えのバネを取り付け。
【生活スタイルって一体・・・】
「生活スタイル」という言葉。私なりにちょっと考えてみました。
室外環境・・・四季の湿度変化で、季節により気温と湿度が変わります。立地にも関係します。特に熱い日はドアが開けにくいとかもありますね。
室内環境・・・季節に応じてヒトの手によって気温や湿度を変えています。暑さ・寒さには冷暖房をつけますね。使用する機器の種類(石油ストーブ、エアコン、電気暖房機等)やサッシの断熱性能(アルミ、樹脂、木製)等によっても異なりますが、これらが木部の伸縮を引き起こします。
また、毎日の生活習慣では調理機器(ガス、IH)ですね。それと忘れてはならないのは、家族が生活している事です。ヒトは呼吸で水蒸気を放出しています。家族数にもよりますが、一日でペットボトル数本分の水分量になるそうです。びっくりですね。
あとは・・・ドアを開け閉めする度に室内空気が動いているって事。たまにありますよね。めったに開けない部屋は空気が重い(湿度が高い?)っていうか、ジトッとしている時とか・・・。
私も少しはメンテ博士に近づいたかも~♪(笑)