点検ブログ

  • 【引き戸】12月12日(金) 定期点検5年目(富山市M邸)

    Q 和室の引き戸が開閉しにくい。
    A 現状を確認。上下の幅(高さ)を調整できるネジを指で回していましたが、なかなか状況が改善されないので、思い切って引き戸を取り外す事にしました。
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    調整ネジをドライバーで回して、現状を改善。開閉しやすくなりました。
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    (参考/2008年9月10日富山市S邸2年目点検、物入れ扉の引っ掛かり)

  • 【開き戸(2階子供室)】12月12日(金) 定期点検5年目(富山市M邸)

    Q 開閉に支障がある時がある。
    A 現状を確認。戸先近くのドアストッパーの金具が床を擦っており、傷が付いていました。お子様の使い勝手や湿度による木部の伸縮等が下がりの原因と思われます。
    09_M_開き戸_01

    [床のキズの様子]
    09_M_開き戸_0209_M_開き戸_03

    ドライバーで上下に動く丁番を調整し、隙間を開けて現状を改善。
    (参考/2008年11月16日富山市Y邸5年目点検、開き戸)
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  • 【開き戸の擦れ】12月11日(木) 定期点検1年目(富山市H邸)

    Q リビングのドアが床に擦れている。
    A 現状を確認。室内や床下の湿度変化による木部の伸縮でドアと床材との隙間が狭くなり、戸先が擦れているものと思われます。今回は、同行して頂いた光陽トーヨー住器㈱(建材屋)さんで丁番の調整(上下、奥行き)を施し、スムーズに開閉できるようにしました。
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    お客様宅の床は無垢材です。一般家庭に多い複合フローリング(※1)と比較すると、無垢独特の特徴(厚さ15mm、自然素材、湿度による伸縮等)が影響しているものと思われます。

    ※1 天然板を薄くスライスした表面材を耐水合板等に貼り合わせた床材。合板の床材とも言われます。

  • 【引き戸(襖/ふすま)の開閉】11月17日(月) 定期点検5年目(富山市K邸)

    Q 襖の開閉がしにくくなることもある。
    A 現状を確認。お客様宅の襖は、太鼓張り襖(※4)で、高さの調整ができない仕様となっています。
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    ※4 茶室の襖等に用いられる、縁のない特別な襖です。
    05_K_引き戸_03

    季節によっては、鴨居が下に下がってきて開閉がしにくいことがあると思います。特に冬場は気温が下がることで湿度が高くなり、木材が湿気を吸って膨張している状態。その時は、軽く鴨居を押し上げながら、開閉すると良いそうですね。

    また、襖同士が室内湿度(襖と接する2つの部屋)によって、開閉しにくい現象もあります。
    例えば、和室や座敷とリビングとの間の襖ですね。
    (参考/2008年6月4日富山市婦中町T邸1年目点検、和室の引き戸)

    ほかに弊社の過去の資料を探してみると、こんな2つの事例がありました。
    まずは1つ目の事例です。
    Q 閉まりにくくなった。
    A 現状を確認。
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    リビングと和室の湿度差の影響で反ったものと思われます。
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    元の状態に戻す場合は、現在の湿度の環境(リビングと和室)をひっくり返すことはできませんので、襖を取り外して立て掛けて置くことをお勧めしました。
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    立て掛けておくことで、襖の両面が同じ湿度の環境になり、反りが無くなります。
    (参考/2006年2月13日富山市Y邸2年目点検、過去資料より抜粋)

    2つ目の事例です。
    Q 引き戸の開閉時に異音がする。
    A 現状を確認。シリコンスプレーを溝に吹き付けて、滑りを滑らかにしました。
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    (参考/2006年11月22日富山市婦中町O邸2年目点検、過去資料より抜粋)
    (参考/2008年10月21日射水市M邸1年目点検、リビングドア)

    木製建具は、温度による湿度差(気温と湿気との関係)が一番影響を受けるようですね。
    湿度差で考えると、季節(床下の通気等)や生活スタイルによる湿度変化との関係ですね。
    (参考/2008年6月4日富山市婦中町T邸1年目点検、生活スタイルって一体・・・)
    (参考/2008年9月14日富山市婦中町W邸1年目点検、生活スタイルと室内建具)

    これを防ぐには、内と外の湿度差(環境)を抑えることが良いのですが、室内では快適に過ごしたいですから、真夏は冷房、真冬は暖房(機器は様々)等で、体感気温が最適になるように自然に逆らって調整していますね。それに伴ない室内の湿度(水蒸気量)が変化します。

    以上が「立て掛ける」や「シリコンスプレー」という方法です。
    それでも改善されない場合は、引き戸の戸首をカンナやペーパーで当たる部分を削る方法を取ります。

    また、ネットで探してみると様々な方法があるようですね。
    「反り」防止対策として、シリコンスプレー(潤滑性、防錆性、耐熱性、耐水性あり)を吹き付ける前に「ニス」等を塗布して効果を試してみる方法。でも、DIYではかなり難しそうです。
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    簡単な「反り」対策ですが、襖を少し開けて風通しを良くすることで、湿度差を少なくさせる方法もありますね。手間はかかりませんが、開けっ放しがちょっと気になる方は不向きかもしれません(汗)。

  • 【開き戸】11月16日(日) 定期点検5年目(富山市Y邸)

    Q 開く際にドアが床に擦れている。自分でも調整しているが・・・。
    A 現状を確認。中にガラスが入った仕様です。オシャレですが、使用頻度や使い勝手等でドア本体が重みで下がり、床面を傷つけてしまう事もあります。
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    [軸側の床との隙間]       [戸先側の床との隙間]
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    [床のキズの様子]
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    そこで、3次元丁番のネジをドライバーで回して、ドアの傾きを前後左右、上下で調整。
    「あっ!私、上下にしか調整していなかった(笑)」と奥様はびっくり☆
    [奥行きと横方向の調整]     [上下の調整]
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    [調整後の確認]
    06_Y_開き戸_08

    キズは残りましたが、戸先が擦れる現状を改善。
    奥様も一緒に調整方法を見ておられましたので、今後のDIYでの改善方法をドアの仕組みも合わせてお伝えしました。

  • 【開き戸】11月16日(日) 定期点検5年目(富山市Y邸)

    Q 子供たちがドアを開ける時にノブに体重を掛ける事があり、ドアを開閉する際に上部の丁番が傾いて引っ掛っている感じがする。
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    A 現状を確認。ドライバーで調整ネジを回しながら、開閉の具合を数回確認。お子様の体重であっても、使い続けるうちに丁番が少しずつ変形してきたものと思われます。
    また、ガラスが入った仕様は、使用頻度や使い勝手等で戸先が下がる傾向もあります。
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    この上部の丁番が少し変形しているので、ドアを調整するにも限界が出ている事を説明。
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    今回の改善では、開閉の際の違和感を無くす為に、ドアの傾きを「左斜め下」へ最大限の調整を施しました。ドアの開閉にも異常はなく、戸先が床に擦ることも無い事をお客様に確認して頂きました。
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  • 【開き戸の異音】11月16日(日) 定期点検2年目(富山市S邸)

    ドアの開閉の検査。開く時に「ピシャッ」と異音がするのを発見。
    閉める際の衝撃を和らげてくれるゴムヘラ(軸側のドア枠)がくっついて離れた時の音でした。
    下の写真の違いは分かりますか?
    04_S_開き戸の異音_0104_S_開き戸の異音_02

    写真の真ん中ぐらいを見ると、ゴムが伸びてくっ付いている様子が分かると思います。
    04_S_開き戸の異音_0304_S_開き戸の異音_04

    奥行きを調整できる丁番のネジをドライバーで回しながら現状を改善しました。

  • 【開き戸】10月20日(月) 定期点検5年目(富山市Y邸)

    Q ノブが戻らなくなる時がある。
    A 現状を確認。内部のバネの構造が経年変化(使用頻度や使い勝手等)によって、磨耗していると思われます。ノブが正常に戻らなくても、きちんと戻す事が大事。バネが伸びた(ノブを引いた)状態のままにすると戻らなくなってしまう事もあります。
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    戻らない場合、交換が必要となりますが、交換費用を考えると使えるうちは使ったほうが良いですね☆
    なお、費用は、ノブを2基変える必要があり、約1万円になります。
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    Q 季節によって、ドアが引っ掛かる時がある。今は大丈夫であるが・・・
    A 現状を確認。お洒落な輸入ドアです。内部にガラスが入っている仕様の場合、重みでドアの底部が下がってくる事例です。戸先と床とが擦れると考えられる位置を調査。
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    今は乾燥気味の気候。木部に含まれる水分が放出される事でやや縮んでいる時期。底部を目視すると床との間がほとんどない状態でもありました。
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    床は無垢のフローリング。無垢材の特徴として、自然な色合いや感触が魅力的ですが、室内の湿度変化によって伸縮を繰り返し、隙間等が発生します。
    施工では、伸縮を考えて床材の間隔は葉書1枚程度の広さを取っていますが、それぞれの床材ごとに性質も少し違っています。双方が膨張した場合、少し床が浮き上がる事もあります。
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    このドアは3次元丁番のように前後に動かせるタイプではなく、2次元丁番ですので、上下にのみ調整が可能となっています。現状を改善すべく丁番のビスの増し締めを実施。
    今後はDIYでも直せるよう、今回の現象の仕組みと対処方法を丁寧にお伝えしました。
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    左が戸先の部分、右が軸の部分です。

  • 【玄関ドア】9月22日(月) 定期点検5年目(砺波市M邸)

    Q ドアノブが緩んでいる。
    A 現状を確認。質感のある輸入木製ドアです。ドライバーで調整してみましたが、改善されませんでした。
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    次にドアノブを外して、構造を再確認。
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    構造を理解し、ビスを上手に調整。
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    Q 鍵が抜けなくなることもある。
    A 現状を確認。鉛筆の芯(黒鉛/2008年2月16日、富山市K邸2年目点検)を鍵に添えて、鍵を鍵穴に抜き差ししながら、激しく十数回前後に動かして現状を改善。
    16_M_玄関ドア_0716_M_玄関ドア_08

    ここで、お客様へ鍵を濡らさないようにお願いしました。濡れたままの鍵を使った場合、鍵の内部構造が錆びる可能性があります。
    また、滑りを良くする為にスプレーを用いる方法もありますが、油分にホコリが付着して、鍵が詰まる原因にもなります。
    丁番に少し異音があったので、スプレーを注入して滑りを良くしました。
    16_M_玄関ドア_0916_M_玄関ドア_10

    そして、丁番とラッチ受けをドライバーで調整。
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    最後にドアクローザーを調整して完了です。油圧式ですので、ちょっとした回し方でも大きく変わってしまいます。数ミリ単位での調整となります。
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    実は、最初に3~4ミリ回しました。すると・・・「バタ~ン!!」と大音量で強く閉まりました(笑)