5年後のお家の状態は、新築時からのメンテナンスへの意識で決まってしまうような気がします。
新築時のお客様は、建築にかなり詳しくない限り、5年後はどうなっているのかの想像はなかなか出来ないと思われます。
新築のお客様、そして1年目・2年目のお客様に対して、どのようにすれば、いつまでも長持ちするお家でいられるのかを点検スタッフが常に考え、点検の機会を通してお客様にご説明をし、お客様にとっての不利益を未然に防げるように、お客様と一緒にメンテナンスを実施していきたいと思います。
9月20日(土) 定期点検5年目(富山市M邸)
所要時間 14:02~15:17 曇り
スタッフ 石丸、渡辺
協力業者 同行なし
【M邸の特徴】
オレンジ色の外壁が元気を与えてくれそうなM邸。
弊社の「RIVIERE(リヴィエール)」というシリーズの一つです。語源の「Riviera」はイタリア北西部の地中海沿岸地帯(リビエラ海岸)を指します。リグアナ州のジェノバを中心に東西に延びる海岸線。何だか、青い空に爽やかな潮風が吹いてきそうな感じです♪
床下収納庫から入っての調査。特に異常はありませんでした。シロアリ保証は5年で終わります。
その後、保証の継続をする場合は、シロアリ業者が現状の点検(無料)をし、新たに防蟻工事をするかどうかの判断をお客様が決められることになります。
床下でシロアリ(※1)が発生しやすい箇所は、唯一温かくなるユニットバスの底部。4~5月がシロアリの飛ぶ季節。屋外で羽アリを見つけたら、シロアリがいると思っても良いそうです。
今回は、ご主人も一緒に床下に入られました。
※1 シロアリは分類学的にはアリよりもゴキブリに近い昆虫。見た目がアリに似ている為、シロアリと呼ばれているそうです。富山県の場合はヤマトシロアリであり、シロアリが飛ぶ(スウォーム)現象は、4~5月頃で雨の後で快晴になったような暖かな日の午前10~12時頃に多いようです。
シロアリって飛んじゃうの??って、びっくりですが、普段、シロアリは風の流れや光を嫌って、樹木内や地中など暗黒な環境下で生活しています。でも年に一度だけ外に出てくる時期があるそうで、これがシロアリの群飛(分巣)の時のようです。
(シンジェンタジャパンより引用/http://www.syngenta.co.jp/shiroari/index.html)
Q 配管に砂等が溜まって水が流れないので、今は使っていない。たぶん、周辺から吹き込む砂埃が原因だと思う。
A 現状を確認。周辺環境に起因する現象です。
外部排水の場合は、砂埃や落ち葉等が溜まって、排水口が詰まる事例が多くあると思われます。
流れなくなった時は、すぐに配管業者に依頼(有償)するのではなく、まずはDIY(※3)で試してみることが良いそうです。また、外回り排水の出口は雨水枡となっています。
※3 ネット等で売られている「パイプクリーナー」という商品。これは、配管の詰まりを改善する、形状がスプリング状の特殊なワイヤで曲がった箇所でも入っていく代物。時計回しに出し入れしながら奥へ進めていくのがポイントのようです。
また、ワイヤの先端のタイプには、ブラシ型とラセン状の針金型があり、配管の詰まり具合によって選ばれるのがベスト。ちなみにひどい詰まりと思われる時は、針金型が良いそうです。
でも、先端の太さしか穴を開ける事が出来ないので、詰まりが解消したかのように見えてもすぐに詰まってしまうことも・・・。
なお、パイプクリーナーの価格は形状によっても異なり、1500円~6000円と幅広いですが、屋内外の配管の詰まりがよくある場合の対策には一家に1ケあっても良いと思われます。
使用箇所では、外回りの水栓、洗面所、お風呂、流し台、洗濯機の排水等となります。
Q キッチンの排水が流れにくいことがある。どうすれば良いのか?
A まずは調理後等にお湯を流して、管の内部に油が蓄積しないようにすることです。そして、市販の薬剤をこまめに(詰まる前に)使用したり、排水口にゴミ受け(野菜等の切れ端等を流さない)ネット等をかける方法があります。
Q 他の排水で気をつけることは?
A お家の中の排水には、「流し台」のほかに「洗面所」、「お風呂」、「洗濯機の排水」、「トイレの排水」があります。ここではトイレ以外の話題になりました。
(洗面所)
髪の毛、糸くずがどんどん絡み合って、流れを妨げます。歯磨き粉の固まりや石鹸等も詰まりの原因になります。
(お風呂)
シャンプー、リンス等は油かすと同様です。髪の毛等も流れて詰まりの原因になります。
(洗濯機の排水)
洗剤の過剰使用が大きな原因です。使い過ぎは溶けずに配管内部に固まりとして残ります。衣類等から出る糸くずも原因のひとつ。洗濯機に付いているゴミ受けをこまめに掃除したり、ゴミ取りを入れるようにしたほうが良いと思われます。